私も「どんな関係?」と問い、喧嘩何度もしたわ
だいぶ書き溜めが減ったなー
推理パートですが……あまり期待しないでください。
…М。便利屋。アーケードカフェ?……あそこでの会話。
だんだんと頭のなかの空白がパズルで埋まっていく。
生活音。洗濯機。踏切。……一軒家?
更に、その空白はどんどん埋まっていくが、最後の一つのピースがなかなか埋まらない。
生活音…シャワー?
カチッ!と小気味よい音を立てて最後の1ピースが埋まる感覚を覚える。
かの名作推理ゲーム『バク転裁判』で鍛えられた俺の推理力は冴え渡っていた。
「なぁ、蒸し返すようで悪いんだがこの前、お前の両親って亡くなったって言ったよな。」
『 ああ、言ったな。気にしてないとも言ったが… よくそこまで遠慮なく聞けるな…
いや、気にしてないけどよ。』
「 兄弟や同居人がいたり、誰かが家にいたりもしない?」
『 あぁ。いねぇよ?』
わかった。やはり、Мの発言には矛盾がある。
『 しっかし、急に何だ?アクネイターごっこか?』
「 いや、ちげぇよ。…なぁ、М。1つ聞いていいか?」
『 …別にいいけが、本当にどうしたんだよ。』
「 М。お前の家に誰が居る?」
『 …えっ?…! …なっ、ななななな何のこと?ケ、ケケイケイケト?』
「 惚けるな。あと俺はケケケイケイケトじゃねぇ。」
『 惚けてなんていない!僕の家には誰も…あっ。』
いや待て。
待て待て待て。
今のは聞き間違いじゃない。
絶対に「僕」って言った。
「 …僕? ……いや、別にいいと思うぜ。」
『 ち、違う。そう、俺、俺の家には誰もいねぇよ。僕を疑うのか!?あと若干引いてるでしょ!』
いや、テンパりすぎだろ。素が出てるぞ。別に俺はお前の一人称が僕でも気にしねぇさ。
まあでも、正直かなり驚いたけどな。
いつものMなら、もっと適当で、もっと図太い。 少なくとも電話越しに息を切らしながら慌てふためくような奴じゃない。
『はぁ、はぁ、はぁ、…もういいや。このまま話していいよね? ……で、なんで僕が嘘ついたと思ったの? 』
…こいつの素、こんなんだったのかよ。見た目から想像できなすぎてビビったわ。
……いや、待て?
そもそも俺、こいつの顔をちゃんと覚えていたっけ?
やべぇ。
思い出そうとしても輪郭すら曖昧だ。
見た目通りなのか、そうじゃないのか、全く分かんねぇ。
まぁ、この話は明日学校で聞けばいい。
「 あぁ。お前の家、誰もいない筈なんだろう?なのにシャワーの音がしたからな。
ほかの家だったら電車の音にかき消されるだろう。2階だったらあり得たが一軒家らしい
しな。」
『 それだけ?それじゃちょっと証拠としては薄いなぁ。』
「 それにお前、シャワー浴びているか聞いたら『 俺ではない』とは言ったが 『 では』と言うことはお前以外がいるってことだ。他にもまだあるぜ。」
『 そっ、それは言葉の綾みたいなやつだよ?そんなのわから…』
その直後。スマホから聞き覚えのない声が聞こえた。
『 もう諦めたらどうですか? M。』
『ちょ、もうシャワーでたの!?あと今はしゃべらないで!?ちょ、スマホ返し… 』
『断ります。彼ならここで渡しません。』
『彼!?彼って誰のこと!?』
『龍司様です。』
『それ、クソゲーの主人公じゃないか! うわたっ!……『 ガゴン!』……。』
何かが思いっきりぶつかった音がしたんだが。
「…大丈夫か?」
色んな意味で。
今日だけでМのキャラクターが大崩壊した気がするぞ…。
『 大丈夫ですよ。Mは転んだだけです。貴方の名前は……えーっと、✝漆黒の✝ケイト✝さん?』、
凛とした、鈴を転がしたような、聞くだけで育ちの良さが伝わってくる声だった。
『こんばんは。ケイトさん。私の名前は九条・芹菜・ティウス・グランツ。芹菜と呼んでください。』
……。
なるほど。シャワーの音。聞こえてきた女の声。
そしてMの不自然な慌てっぷり。
俺は静かに頷く。
うん。
なるほど。
そういうことか。
つまり? Mは、俺が店長にボコボコにされている間、
女の子とイチャイチャしていたわけだ。
俺の心の中のMが、
『いや、それ俺関係ねぇし』
と反論してくる。
うるせぇ。
店長を投げつけて黙らせた。
俺はゆっくりと深呼吸する。
やっぱり女だったじゃねぇかあああああああああ!
Mの一人称にはちゃんと理由があります。
感想をくれた方々、ありがとうございます!
第一章は終了です。(章名はそのうち考えます。)
まだしばらく続きそうです。もうしばらく付き合ってください!
応援していただける方は、是非!
⇩ブックマーク・評価・感想⇩を!
ログイン不要にしたので、本当にお願いします!




