この子供、何処の子?
調子が良かったので、ゲリラ更新です。わざとではありません。ごめんなさい。
ゲームを遊び尽くしたあと、俺達は上の階のカフェに戻り、談笑していた。
「ケイト、どうだ?いい場所だっただろう?」
「あぁ、とてもいい。作った奴のゲーム愛を感じたよ。」
「そりゃあ、結構。次は全クリするぞ。」
「OK。家で練習するか。そういえばお前、LIМEとかやってるか? やってるなら連絡先交換しようぜ!」
「LIМEか?やってるぜ。ほら、これだ。」
スマホを取り出しМと連絡先を交換する。
俺のスマホには、
『Master.M』
と表示されていた。
「ぶっ…!」
「ククッ……!」
俺とMは堪えきれずに、同時に吹き出した。
「ちょ…、お前、その名前リアルだけじゃなくてネットでも使ってるのかよ。
変な奴だなぁ。なんかこう、もっと、どうにか捻れなかったのかよ。」
「いや…変な奴はお前が言うなよ。」
そう言って半笑いでスマホの友人欄を見せてくる。
『✝漆黒の✝ケイト✝』
「……あ?これとどこが変なんだよ。」
「いや、変だろ。高校生になってこんな名前のやつ初めてみたぜ。」
「かっこいいだろう?」
「いや、イタい。」
「イタくねぇ」
「いや、イタい」
そうくだらない話をしていると、Мのスマホに電話がかかる。
「悪い、ちょっと電話だ。」
と言って店の外へ出ていった。…その数秒後
「悪い! 急用ができた! 金は明日返す!」
「お、おい! どこに…」
ガタン!
呼び止める間もなかった。
店のドアが勢いよく閉まり、カラン、と間の抜けた音だけが店内に残る。
残されたのは、半分ほど飲み残されたジュースと、呆然と扉を見つめる俺だけ。
あいつ、会計もせずに帰りやがった……。
「はぁ、本当に慌ただしいやつだな…。」
一体何があったんだか。デートでもすっぽかしたか?
あるとしたら…女の子助けてたりして…ないな。あいつの性格で似合わねぇ。
まぁ、もうこんなに暗いし…暗い?
時計を見ると時刻はもう6時に差し掛かっていた。
やべっ、門限遅れそう。俺もそろそろ帰らねーと。
しかしМ。不思議な奴だったな。
変な名前を名乗るし、妙なところで芝居がかった話し方をする。
だがいいやつだった。ぜひとも、仲良くなりたい。
…正直なことを言うと、話が合う友人はそういないからな。
店のドアを開けて外に出る。
暖かな光で街を包む夕日は、もう地平線をなぞるように傾いていた。
いつもと変わらないはずの日差しが、今日は妙に心地よく感じた。
きっと、自分はMと仲良くなれて、嬉しいんだろう。
そう思って、ふと気づく。
葛木への怒りが消えたわけじゃない。
今だって、あいつの顔を思い浮かべれば腹が立つ。
それなのに――。
復讐を決意する前よりも、今の方がずっと毎日が楽しかった。
……そんな事を考えていると、不意に背後から声をかけられた。
「あ、あの…」
「ん?何の用だ?」
振り向く。
そこに居たのは、このカフェの制服であるお洒落なエプロンを着た、控えめな雰囲気の、少女だった。
謎の少女…その正体は一体?そして目的とは?
ケイトの身に危険が迫る!
次回、「私、負けましたわ」
更新は6月15日です。ゲリラはありません。…多分。
どうしよう、このままだと茂に悪いやつ感がないぞ…
https://51352.mitemin.net/i1176182/
画像生成、難しい…




