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12/19

初恋

私の母様は——






















なんと、『彼』。葛木茂さんに、恋に落ちてしまったのです。




……しかも、母様は、


「これは私の初恋なの——」


という話や、


「彼と結婚したら———」


などといった話を、

嬉々として娘の私に語ってきたのです。


正気だとは思えません。


……それから、母様は父様に隠れて、葛木茂さんのことを調べ始めました。


彼の経歴、家柄、通っている高校、趣味、周囲の人間。

はてには、好みのタイプや電話番号まで。


恋は盲目とは言いますが、母様の()()は執着、信仰に近い何かに感じました。





それから少し。彼が風田市立高校に通っていることを突き止めます。

そのことを知った母様は、当時隣町の、いわゆる「お嬢様学校」と呼ばれるような場所に通っていた私を、無理やり転校させました。



そして、私にとある使命を下します。


「私の娘、芹奈、芹奈・グランツ。どうにかして彼、葛木茂くんのことを、私の元へ連れていきなさい。……そうよ、貴方は彼に告白をしなさい。そうすれば、私と茂くんに接点ができるわ。」



正直ドン引きでした。


母様の容姿は、はっきり言って美形というわけではありません。


美容には気を使っていて、不細工というわけではありませんが、

四十代後半の女性といった印象です。要するに、お金持ちのおばさんです。


しかし、


「……はい、わかりました。母様。」


この時の私は、母様に逆らうことはできませんでした———





そしてしばらく経ちました。


具体的には、私が母様に逆らった日から数日後、

6()()3()0()()」ですね。




私はその時、彼とお話していました。


目の前に立ち塞がった彼は、口を開きます。



「………貴様ァ゙!!! コロしてやるっ!! よぐモ、……よくも! 」



そして突然叫び、こちらに掴みかかってきました。


私は咄嗟に身をかわし、逃げだします。


もしかしたら、こうなる可能性も予想していたからです。


彼は走って追いかけてきますが、それでも距離は、ほとんど縮まりません。


でも、もし私が鍛えていなかったら一瞬で追いつかれていたでしょう。



私は穏便にお話をしたいのですが、彼はどうやら拳で語り合い(OHANASHI)をしたいようです。


何とも熱烈なアプローチですね。



……冗談はよしましょう。


追いつかれたら、本当に殺されてしまいそうです。



一体、どうしてこうなったのか。


……少し説明が必要ですね。


ということで、回想です。


年の差(16歳×48歳)



勉強しなきゃいけないので、しばらくは5の倍数の日の更新だけになります。

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― 新着の感想 ―
母親の執着は狂気ですね〜。 (´ε`)
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