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漆黒の花嫁  作者: つかさ
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短かめです。

まだ駄目だ。まだ気を抜いてはいけない。

ほら、感じる。

一体、二体、三体……。

これまでに殺した悪魔は二体。どれもかなりの強さだ。


僕の周りにはあと二人のデスノアがいる。けれど暗すぎてどこにいるのか分からない。悪魔の気のせいで気も追えない。


自分自身が狂いそうだ。

気が強すぎる。頭が痛い。耳鳴りもする。

血の臭いがあたりに充満している。残り二人のデスノアはもはや正気じゃない。悪魔が死んでもなお、本体が確認できなくなる程刻む。そのせいで飛び散る血の量が半端じゃない。


僕もあぁなってしまうのか。








毎夜毎夜任務に駆り出される。

帰って来たらまず風呂場に行って全身についた血を洗い流す。擦っても擦っても取れない血は殺した悪魔の数を思い知らされた。

部屋に行くと必ず先に眠っているルルーシュ。

その顔を見つめ、はじめの方は頭を撫でたりした事もあった。けれど今はできない。


汚れた自分の手で彼女を触れられなかった。







時にはギルティと任務がかぶる事があった。デスノアは数が少ない様で、デスノアの一員になってすぐにギルティと対面した。初めこそ驚いたギルティ。だが今では僕がデスノアとして闇を駆けるのは当たり前のこととなった。


昼でもじゅうぶんとげとげしかったギルティは、それでもマシだった。

夜になればまるで別人。

言葉を発する事もなく悪魔だけを追い、狩る。






暗殺。

もちろん殺す相手は人間だ。それもデトランという、同じ仲間。

悪魔に魅了され心を売ったスパイを殺すのだ。

悪魔に魅了されるデトランは弱い心の者が多い。絶対の力をくれる悪魔は、死と悪魔に恐怖せずに生きていく事ができる。

ただ、恐怖に負けて目の前の助けにすがっただけ。決して悪に染まったわけではない哀れな仲間を殺す。

そう、形がなくなるほど、無残にやらなければならない。


暗殺とは、存在を消去させねばならないのだ。








一体、僕はどれだけ汚れたのだろう。


今となってはデトラン達がうらやましい。

陽気にチームワークを組んで悪魔をしとめるデトランと、惨酷に素早く殺せる者が悪魔を消去していくデスノアとでは、世界が違う気がした。








これからも永遠にこうなのだろうか。


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