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ウクライナ戦争どうなってんの?

ウクライナ戦争どうなってんの?


投稿からウクライナの話題が絶えて久しいので「ウクライナ戦争どうなってんの?」と思われている方もおられるかも知れません。

言い訳するつもりはありませんが、ウクライナの事を忘れてる訳でも、重要度が低下して埋没している訳でもありません。

ウクライナ情勢がベリーインポータントである事に変わりはありません。むしろ、開戦当初より戦争の帰趨が日本に与える影響が大きくなっているとすら評価できます。

ウクライナ関連の情報は減っていないのですが、諸般の事情(便利な言い訳だな!とか言わないようにお願いいたします)により投稿出来なかったり、アージェント、即ち喫緊のタスクが積み上がって、もぅ、どーにでもなーれ状態になったり(泣き言)。


まぁ、そんな話をしても仕方ないので端的に行きましょう。

ウクライナとロシア、両軍は自国だけで戦争を続けられません。

いや、まぁ、ウクライナは最初からそうだったんですが、ロシアも2023年後半から自前の生産能力では戦線を維持する事が出来なくなっていました。

これは純粋に物理的生産能力の問題です。北朝鮮の将軍様にプーチン自ら頭を下げて頼む事態は、ロシアの継戦能力を支える工業生産能力の限界を露呈していたのですが、2024年頃から少しずつ意味合いが変化しています。

即ち、工業生産能力では無く、経済的継戦能力の限界。


ロシアのインフレは、現状、公表されている数値上は安定しつつあります。まぁ、公表値にどれだけ信が置けるか、は今は置いておきましょう。問題は軍事ブロックとその周辺で起きる物価上昇です。

例えば、戦車100両を1,000億円で買っていたとしましょう。100両壊れたから、また1,000億円で売ってくれ、は通用しない。

再調達原価は平時であっても上昇しますが、生産能力に余裕のある平時とフル稼働状態の戦時では更に大きな差となります。コストとして2倍・3倍くらいなら可愛いもの、これが戦争のリアルです。

経済的継戦能力を測るには再調達原価を重視します。こいつは中々厄介なファクターを抱えているので簡単に説明するのは困難なのですが、まぁ、ややこしい話を抜きにして単純化するなら、戦争を維持するために一日どんだけかかるの?って話しです。

そして、ロシアがそれを捻出できるか、出来るとしていつまでか、でウクライナ戦争の帰趨が決まります。

即ち、戦場の最前線に注目してもウクライナ戦争は占えません。

ウクライナは前線で戦いながら、ロシアが捻出できる戦費を削るための手を打っています。パイプラインの契約を更新しないのも然り、超長距離攻撃により石油関連施設を破壊しているのも然り、物理的・政治的、あらゆる手を使ってロシアを締め上げているのです。前線での戦闘も、防衛側でありながらロシアに出血を強いる「攻撃」と言い換えても間違いではありません。


以前にも触れたと思いますが、ロシアは2022年の段階で再調達原価を抑えるための法案を成立させ、戦時経済体制に移行しています。

これにより工業生産能力が高まり、経済的継戦能力は飛躍的に向上しましたが、2025年には限界を迎えています。

正確に言えば

「自国だけで戦争を支えるだけの経済力を失った」

ロシアは高金利で起業倒産が増大し、人手不足から生産力が低下しています。戦費調達のため、日本で言うところの消費税増税のほか、中小企業などに適用されていた免税措置などが廃止され事実上の増税となっています。

それでも、2026年の国家予算はウクライナ戦争開始から初めて軍事予算が減少、これは額面の話でインフレを加味するとかなり厳しい予算編成です。

頼みの国民年金基金も流動性を失っており、ロシアが捻出できる戦費は戦争を維持できる水準にありません。


とは言え、ロシアは今日も元気にミサイルやドローンを飛ばし、前線で榴弾砲をぶっ放しているじゃないか。そう思われるでしょう。

事実としてそのとおり、そしてその構造も分かっています。

金がないなら再調達原価を下げるしかないし、実際ロシアはそうしています。

とは言え、ロシア国内で再調達原価を抑えるのは限界です。人も物も戦時経済体制でボロボロになっています。では、ロシアはどうやっているか。国内で無理なら安い国外から調達する、まぁ、至極当然ですね。

イラン、北朝鮮そしてアフリカ諸国から、物そして人を調達している。

イラン関連は、諸般の事情(またそれか、とか言わないようにお願いいたします)により、ここでは言及を避けますが、北朝鮮はOSINTで、その関与の多くが明らかとなっている。


2025年の時点でロシア軍の榴弾の40%から70%は北朝鮮製に置き換わっていると推計されます。衛星写真で確認された北朝鮮発のコンテナ量などから推計されたものですが、実際の戦場でも残留物などから裏付けが取れており、戦線によっては、弾薬のほぼ100%が北朝鮮製と見られています。

この状況は、もはやロシアは北朝鮮抜きで戦争継続は不可能であると評価すべきものです。

弾薬以外にも北朝鮮の労働力が少なからず動員されていることも、ほぼ間違いない。

おそらく、北朝鮮はロシアへの戦争支援に全振りしている状態にあるでしょう。北朝鮮の経済規模から考えるとそれ程のレベルです。

今更言うのもなんですけど、国連決議違反とか、もうね、誰も言うだけ無駄だと分かってますよね。

北の将軍様は、半ば隠す気が無い、むしろ共犯者であると強調すらしているのかも知れません。

これは、イランなどとは異なり、吹っ切れてるんです。事実として北朝鮮に対し切れる現実的なカードは、ほぼありません。


この状況でロシアがどれだけ継戦能力を得ているかは、はっきり言って評価不能です。しかし、現状はロシアを更に追い詰める方向へと向かっているのは事実。

まず、アメリカのベネズエラ介入、イランへの圧力、ダークフリート拿捕などアメリカは矢継ぎ早にロシア包囲網を狭め、キャッシュをロシアから奪っています。

これは、かなり効く。アメリカ、俺様キングはロシア、プーチンを窒息させるつもりなのでしょうか?

俺様キングにそのつもりがあるとは言い切れません。しかし、アメリカは少なくとも本気でやるつもりだと私は評価しています。アメリカのロシア包囲網の仕掛け人は、俺様キングではありませんし、ヘリテージ財団でも況してや政治的プロレスラーのヘグセスなどでもありません。

ルビオです。国務長官マルコ・ルビオ。


ただし、勘違いしてはならないのは、ルビオは「ウクライナが勝利する」ことを望んでいる訳ではありません。

むしろウクライナを利用してロシアを立ち上がれなくなるほど弱体化させ、アメリカは中国と対峙することに専念する。

これがルビオの狙いです。ルビオの発言などを見ると隠す気も無さそう。


北朝鮮の存在はロシアに戦争を継続させていますが、どれだけ続くか、は分かりません。それでも長くはない、でしょう。


ウクライナもロシアも、自らの力で戦争を続けることも終わらせることも出来ない。これが現状です。

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