やっちまったな
やっちまったな
明けましておめでとうございます。
今頃何言ってんだって感じですか?
いや、まぁ、全国的に松の内は7日までというのが優勢ですけど一応関西では15日までアリなのでギリでセーフ?(色々アウト)
私は人生の半分以上関西で暮らしてるので関西人枠ということでお許しいただきたい。
ぶっちゃけ俺様キングの所為で年末も年始もなかったんです。
始めは大して気にして無かったベネズエラですが、9月に入ると米軍が麻薬組織掃討の名目でベネズエラを叩き始めて、それがどうも一般的な交戦規定から逸脱したものと分かってきて一気にきな臭くなってきました。
転機は昨年8月のアンカレッジ米露首脳会談ではないかと思います。
ご存じのとおり、アメリカはベネズエラで電撃的斬首作戦、所謂アブソリュートリゾルブ作戦を実行し、僅か2時間半で一国の大統領を奪取しました。
先に明言しておきますが、国際法的にアメリカの行為は完全にアウトです。
現職の国家元首は他国の刑事事件から完全に免責されます。
これを超越できるのはICCだけで、例えアメリカの裁判で有罪になったとしても現職大統領を拘束する事は国際法的に認められません。
これをアメリカは「マドゥロを大統領と認めてない」という屁理屈で無視している訳です。
はぁ、、、改めて俺様キングのやゔぁさに溜息しかでません。
斬首作戦の起点となったサザンスピア作戦は昨年1月に米軍が発表した麻薬組織掃討作戦です。少なくとも1月の時点では特に注目すべき点は無かったと思いますし、思っていませんでした。
まぁ、普通アメリカでは麻薬組織への対応はDEAとかがやってるし、米軍は法制上支援レベルの活動しかできない。
正直、サザンスピア作戦と聞いてもそのレベルだと思ってたんですが、9月に入り徐々にその特異性というか異常性が明らかになってきました。
端的な例を挙げると、米軍の航空機が民間機であるかのように塗装を施して軍属である事を秘匿し、麻薬輸送船と見做した船舶を攻撃したんです。
これね、日本だと便衣兵とか海上民兵とかで感覚が麻痺してるかも知れんけど、本来ならとんでもない話で、米軍がこれやっちゃうとか異常事態なんだよ。しかも適法性は主張しているものの事実関係については全く隠すそぶりすらなく認めちゃってんの。
これが止むに止まれぬ事情が、とか切羽詰まってやっちゃった、とかなら理解の余地はあるんだが、なんというかもうナチュラルに、至極当然の事をしました。なんて感じで淡々としてる訳なんです。
アメリカは、戦後、紆余曲折はあったし碌でもない事も色々とやってきたよ?それでも国際秩序と言うべきものに凄まじいコストを払って来たし、世界を安定化させる重しとなって世界の安全保障の背骨であったのは揺るぎない事実と言える。
それが、世界の警察官から降りる、までは理解できる。しかし、それがいきなり、、、ではないかも知れないが、警察官がチンピラに転職したようなものだ。
たかが軍用機を民間機に見せかけただけで大袈裟な、と思われるだろう。現場の兵士が暴走しただけなら確かにその通り。目くじらたてる程の事でもなかったろう。しかし、これは少なくとも米軍上層部が公認している。
作戦行動において戦時国際法や交戦規定を厳守させるべき軍上層部、ひいては国家の首脳部が公然と無視した、というのは余りにも重い。
少なくとも、その行動はローグネイションと呼ばれる国家群と同列となった。そう評価する外に無い。
しかも、俺様キングやヘグセスが変わったとしても、軍事組織というものは一度箍が外れると軌道修正は極めて難しい。
また、ロシアが「善き資源供給者」の看板を自ら破壊した事は西側諸国にも少なからぬダメージを与えたが、「世界の警察官」がチンピラに様変わりした事は、世界の安全保障に不可逆でクリティカルなダメージをもたらす。
それでも、それでも未だ11月くらいまでは、アメリカが「めんご、めんご、ちょっとやり過ぎちゃった」とか言っててへぺろするんじゃないかという期待が僅かに有りました。
アメリカ議会や軍の一部には俺キン政権の軍事活動を批判したり掣肘しようとする動きが見て取れていたからです。
しかし、12月に入ると日本でもベネズエラやべぇってのが伝わって来て、外務省は12月4日にレベル3、即ち渡航中止勧告を発しています。
年末年始に向け、これはいよいよやゔぁい、となっても、正直、私は半信半疑でした。俺様キングの性格からみても斬首作戦しか有り得ないのは間違いないが、ベネズエラは中露の同盟国で俺キン政権にはギャバードみたいな従露の人物も居る。そんな状況で秘匿性が求められる斬首作戦とか出来んの?というのが本音としてありました。
結果は、ご存じのとおり。
世界は、世界最強国家の軍事的遂行能力、その一部に過ぎませんが、まざまざと見せつけられた。作戦行動時間は僅か2時間半ですが、その本質は不可視の戦域における圧倒的な優位性に依るものです。
衝撃的でした。ここまで綺麗に一撃で決まるものなのか、と。そして、アメリカは一線を超えた、もう後戻りは出来ないと感じました。
やっちまった以上、後戻りのできない世界で日本は生き抜いていかねばならない。
そのためにはベネズエラ介入が世界に与える影響を各々が評価し、適切に対応していく必要があります。
ベネズエラの事なんざ日本、況してや自分には関係ない、という判断でもそれはそれで構わないと思います。
しかし、少なくとも日本は無関係でいる事ができないのは間違いありません。
アメリカは、言ってみればジャイアンになったと考えれば良いでしょう。元からそうだったとも言えますが、ベネズエラ介入で一線を超えたのです。
ジャイアンであるアメリカに日本はのび太として振る舞うのか、スネ夫として振る舞うのか、或いは時と場合に応じてのび太とスネ夫を使い分ける(事が出来る?)のか、残念ながら出来杉にはなれません。それは能力の問題ではなく地政学的な問題によるものです。
高市総理の解散総選挙に係る発言の変化は、アメリカの変化と無関係ではありません。
これから暫くはこの話題を中心に幾つかのパートで解説していこうと思います。
ベネズエラ介入は中国・ロシアにかなりの打撃を与えます。
ウクライナにも当然影響が大きいと判断できます。
次の投稿は、結論に至る機序が比較的明確でオープンソースから導き出される評価で完結しているウクライナからやるつもりです。
いつやるのか、とか言わないでください。
いや、マジでしんどかったよ。
松の内終わってたしな。はわわ




