第41話『ウネと山脈です』
「一体、なにがどうなっているのですか?」
「見れば分かるでしょ。 女の人を、変態が襲ってるのよ・・・・・・」
気絶していたエルミアちゃんも目を覚ましたみたいだ。
カノン同様、呆れたように俺とオリナの鬼ごっこを眺めている。
もう変態でもなんでもいい。
「も、もう分かりましたから! あなたの勝ちで良いですから! ほら、肩に触れてください」
もうこりごりとばかりに、急に立ち止まり、降伏宣言をするオリナ。
「ば、ばか。 いきなり止まったら、ぶつかっ!?」
グキッ!
「ぴょっ!?」
走っていた勢いを止めようと、進ませていた足にブレーキをかけた。
その時、腰を・・・・・・やってしまった。
クタクタな身体に、慣れない大剣。
加えて、アドレナリンが大放出して暴走していた30代おっさんの末路だ。
最後の方は、何十発も殴られて、なおも走り続けた。
そのまま、地面にへたり込みそうになるが、ここまできて、諦めてなるものか。
腰に激痛を感じながらも、懸命に腕を伸ばし・・・・・・。
遂に、目的のオリナの身体へと、触れる。
よぉし、やったぞ、俺!
「ひゃ!? ・・・・・・ご、合格です・・・・・・」
オリナの大きな胸を鷲掴みにした。
触れたんだから、これで・・・・・・酒が・・・・・・飲めるよな。
だが、その姿勢から一切動けなくなってしまう。
いかん! 今、オリナから手を離せば、俺の腰は天に召されてしまう。
離したくても、それが不可能な状態。
男としては・・・・・・このままでも、なんら困りはしないのだが。
むしろ、幸せというか、はい。
その見た目から想像できる通りの、柔らかいモチッとした感触。
エルミアちゃんより、またさらに一回り大きなバスト。
カノンとは、耕した畑のウネと、堂々と連なる山脈くらいの差。
「早く、手を離してもあらえませんか? ていうか、揉む必要ありませんよね」
おっと、無意識に指が動いてしまっていた。
本能である。 悪意はない。 だから、許されるなどとは、思っておらん。
「待って! 待って待って! 今、こ、腰が、腰がや、やばい・・・・・・」
「は? な、なんですって!?」
激痛が走る腰と、マシュマロのような胸の揉み心地。
相対する2つの刺激を感じ、これを以て、試練は俺のクリアとなったのだった。




