表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
20/30

19

「誰が殺した……ねえ」

 湯川がオウム返しする。「少なくとも、オレらの中にはいないと思う。そうだろ?」と、湯川は言う。

「うん」と、嶋は頷く。他の皆も頷いた。

「となると、やっぱり()()()()()()()()()だろう……」

 湯川はリビングの方を見て言った。

 全員がそちらを見る。リビングには伴、箕輪、鷲尾の三人がいた。

「まあ、もしかすると、()()()()()()()()()()()()()()()()()けどね……」

 それから、湯川はそう付け加えてにやりと笑う。

「え? ああ……」

 嶋は一瞬困惑したが、その後すぐに湯川が言いたいことが分かった。それはミステリーのトリックの一つ。

「実は、()()()()()()()でした……みたいなパターンね」

 嶋がそう言うと、「そうそう」と、湯川は首を縦に振った。

「まさかね」と、嶋は苦笑する。

「警察が来るまでの間、僕たちミステリー研にできることがある」

 少しして、嶋が口を開いた。

「何?」と、中森が嶋を見て訊いた。他の三人も嶋を見る。

「それは……()()すること」と、嶋は言った。

「推理?」と、加賀谷が訊き返す。

「そう。つまり、()()()()()()()()()()()んだ!」

 嶋は冷静に言った。

「部長、面白いこと言うね」

 湯川がそう言ってにやりと笑う。

「大丈夫なの? それで私たちその犯人に殺されたりしない?」

 加賀谷が心配そうに訊く。

「まあ、そこは気を配る必要はあるね」と、嶋は忠告するように言う。

「そうよね……」と、加賀谷は呟いた。

「それより、犯人を見つけるって言うけど、どうするつもりなんだ?」

 それから、中森が嶋にそう訊く。

「まずは()()()()だな」と、嶋は言った。

 湯川が頷いた。「分かった」と、中森は言う。加賀谷と桜庭も頷いた。


 嶋たち五人は再び現場であるカラオケ室へ向かった。

 嶋が先頭で扉を開け、五人はその部屋の中へ入る。嶋は早速、電気を付けた。先程と同じ光景がそこに現れる。

そこには、二つの遺体があった。大門と小山内のものである。

「やっぱり臭うな……」

 二つの遺体があるので、部屋は少し異臭がした。臭うので、嶋はその部屋の扉を開けたままにした。

 嶋は鼻を摘みながら近くにあった小山内の遺体に近づいた。遺体は頭部が血まみれであった。それから、嶋は大門の方も見る。そちらも同じように頭から血が出ていた。

「頭部から血が……。おそらく犯人は何か()()()で頭部を殴ったに違いない……」

 嶋は皆に聞こえる声で言った。

()()()?」と、中森が訊く。

「そう。例えば、()()()()()()()()()とか」と、嶋が言う。

「バールのようなもの……」

 そう言って、中森は考える。

「あ」

 ふと、湯川が思い出す。「ここって、()()()()()だったね」

 そう言って、湯川はにやりと笑う。

「この部屋にあるバールのようなものといえば……」

「ああ、そうか!」と、そこで嶋も気付く。「この部屋にあるものといったら、()()()だ!!」

 嶋は大声で言った。

「そっか!」

 そこで中森もそれに気付いた。

「それじゃあ、()()()()()()ってこと?」

 それから、加賀谷がそう訊く。

「その可能性は十分高いね」

 嶋は得意げにそう言った。

 すぐに皆でマイクを探す。

「おいちょっと待て……」

 それから、湯川が口を挟んだ。

「ん?」嶋は首を傾げる。

()()()()()()()()()()()()んだ……」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ