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 それから、皆で小山内を探す。二階の全員の部屋を見たが、そこにはいなかった。その後、全員で一階へ降り、リビングやキッチン、ダイニング、トイレ、洗面所、そして、お風呂場と調べたが、どこにもいなかった。

「後は……カラオケ室ですね」

 カラオケ室の前で、嶋が恐る恐る言った。

「入ってみよう」と、中森が言った。

 嶋は頷き、その扉を開ける。電気のスイッチを付けて、嶋はゆっくりと中へ入る。その後、中森や他の全員が中へ入った。

「い、いた!」

 嶋はそこに小山内が倒れているのを発見した。

「キャーーーー!!」

 箕輪が悲鳴を上げてすぐに顔を隠す。

「う、ウソ……」

 それから、鷲尾が彼のその姿を見て声を漏らした。「充くん……」

 鷲尾はその場に崩れ、急に泣き出した。

 他のメンバーたちはその場に立ち尽くした。

「小山内まで殺されるなんて……」

 しばらくして、伴が小声で言った。

「これじゃあ、今日の撮影は難しそうですね……」

 それから、湯川がそう言った。皆が一度、彼の方を見る。そうなってしまうことを思い出して視線を外す。

「続けるんですか?」

 ややあって、嶋が伴に訊いた。

 伴は嶋を睨んで答える。「できるわけないだろ?」

「それじゃあ撮影は……」

「中止だよ! ちゅ・う・し!!」

 伴は大声で言った。

「はあ、一体誰が二人を殺したんだよ!!」

 それから、伴は怒るようにそう言う。

「そんなん言ったって、犯人は出てきませんよ!」と、湯川は言った。

「んなの分かってるよ。言っただけだし……」と、伴は呟く。

「逆に今、ここで犯人が自主的に名乗りだしても、それはそれで怖いですけど……」

 湯川はそう言って、クスクス笑う。

「笑い事じゃないだろう」と、中森が湯川を指摘する。

 中森にそう言われ、「そうだね」と湯川は言って真顔になる。

 少しして、伴が咳き込んだ。皆が伴を見る。

「大丈夫ですか?」

 嶋が心配して言う。

「ちょっと気分が悪くなってきた。ゴメン、向こうへ行くよ」

 そう言って、伴はリビングの方へ歩いて行った。

 嶋も臭いが気になった。部屋は少し異臭がする。これ以上この部屋にはいられないなと思い、「僕たちもここを出ましょう」と、皆に呼び掛けた。皆が頷く。

 皆がその部屋を出た後、嶋は最後にそこを出て扉を閉めた。それから、嶋たちはリビングやダイニングへ行く。

 リビングへ行くと、伴がソファに座っていた。箕輪と鷲尾もそのソファに腰を掛けた。しばらくそこで休むことにした。

 嶋たちミステリー研の五人はダイニングのテーブルに腰掛けた。

「コーヒーでも淹れようか」と、加賀谷が言った。彼女はキッチンで桜庭と二人で全員分のコーヒーの用意をした。

 コーヒーが出来上がり、桜庭が五人分のコーヒーをテーブルに置いた。加賀谷は三つのコーヒーをトレーに乗せてリビングへ行く。

「コーヒー淹れたんで、よかったらどうぞ」

 加賀谷はそう言って、伴たち三人にコーヒーを差し出した。

「ありがとう」と、伴はお礼する。

「志歩ちゃん、ありがとね」と、箕輪は笑顔で言った。

 鷲尾はこくりと頷いてお礼した。

 加賀谷はダイニングに戻り、空いている席に座った。

「これからどうする?」

 ふと、中森がそう言って頭を掻く。

「どうするって、警察が来るまではここにいないとでしょ?」と、加賀谷がコーヒーを啜って言う。

「だけど、警察はいつ来るんだ?」

 中森が加賀谷に訊き返す。

「私に訊かれたって、知らないわよ」と、加賀谷は言った。

「来たとしても、明日か明後日くらいじゃないかな?」

 それから、嶋がそう言った。

「明日、明後日か……」と、中森は呟く。

「いや、警察が来ないことも考えなければならないよ」

 その後、湯川がそう言った。全員が彼を見る。

「どういうこと?」と、加賀谷が湯川を見て訊く。

「思い出してみなよ。ここは辺境の地だ。さらに、今日は正月だ。正月は一般的に休みだろ? だから、どこも休みだ。知ってる? 警察官も年末年始は休暇になることがあるんだよ。つまりね、()()()()()()()()()()()()()()()……」

 湯川はゆっくりとそう話した。

 さらに彼は話を続ける。「少なくとも三日までは休みだろうから、来たとしても()()()()()()になると思うよ」

 湯川がそう言うと、「そんなあ……」と、加賀谷が残念そうに言った。

「でも、四日は船が来る日だよね?」

 それから、桜庭がそう訊いた。

「そうだね」と、湯川は頷く。

「それで帰れるんだよね?」

「もちろん。ただ……あと()()もある」

 湯川はそう言って黙る。

()()は長いな……」

 中森が呟くように言った。皆が黙って頷く。

「それより、()()()()()()()()()()んだろう……」

 ふと、嶋がそう呟いた。

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