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異世界遁世  作者: 半防御 with G
龍王になってみた
43/50

第43話 国際連合ぽいものの設立

WBCを見るためにネットフリックス入らないかんのか。

じゃぁ入ろう。

世界中に支店を持つ物流の巨人、ギルガメッシュ・ライト。

そのグローバルな輸送ルートに沿って、俺たちは光ケーブルを張り巡らせた。

権利関係がクリアになっている道を使うので、工事は爆速だ。


当初は各国から反発もあった。

 「これは資本主義の罠だ!」とか「悪魔の囁き(光る線)だ!」とか。

だが、全て繋がってサービスを開始した瞬間、文句はピタリと止んだ。

便利すぎるからだ。

ちなみに、ネット接続用に配布したのは、

第2世代の新型PC**【XX68000(ダブルエックス・ロクハチ)】**。

これを各国の首脳や重要機関に、太っ腹に30台ずつ無償支給した。

わずかな予算(と龍のウロコ)でこれだけのインフラを提供しているのだから、

もっと感謝されてもいいはずだ。



そして、運命のテスト接続日。

チーギュウ時間の正午。

世界中のモニターが一斉に点灯した。

北の魔法大国、南の資源国、東の商業国家、そして魔族の国。

強力な南北縦断鉄道(ヤマダカツテナイ線)が走り、情報のハブとなったググレカス王国が、

名実ともに「世界の中心」になった瞬間だ。

まさに、ググレカスで愛を叫ぶ。


モニターには、各国の首脳の顔が分割画面で映し出されている。

俺が開発した【自動翻訳システム】により、彼らの発言はリアルタイムで翻訳され、

画面下部に字幕として表示される。

『……あー、テステス。聞こえてますかー?』

司会進行を務めるのは、サングラスにマスク姿の怪しい男――「山田」だ。

正体はもちろん俺だが、次期龍王がITサポートをするわけにはいかないので変装している。


『……うむ、聞こえておるぞ』

『こちらの画質もクリアだ』

各国の王たちから感嘆の声が上がる。

違和感はあるが、顔を見ながら話せる便利さは圧倒的だ。

定期的にこの「ウェブサミット」を開催し、きな臭い火種を会話で解消していくことになった。

まあ、それでもダメな奴は直接(物理で)叩くけどね。

これが、後に「国際連合」っぽい組織の走りとなった。



インフラが整うと、経済も変わる。

金持ちの貴族や商人が、こぞってPCを導入し始めた。

そこで立ち上げたのが、ECサイト**【ギルライ・イチバ】**だ。


ここでは高額商品や希少な魔道具が取引されるが、配送はギルガメッシュ・ライトが独占しない。

「ラストワンマイル(最後の配達)」は、各地の従来の商店や行商人に委託するシステムにした。

これにより、地元の業者も「取引が増えた」と喜び、俺たちの懐には手数料がチャリンチャリンと

入ってくる。

独り勝ちは恨まれる。

利益を分配しつつ、保守点検サブスクで稼ぐのが賢いやり方だ。



一方、動画配信サービス【ギルライ・フリックス】では、スポーツ番組が盛況だ。

特に人気なのが、サッカーによく似た球技「蹴球キックボール」だ。

昔から国際大会が行われており、賭けの対象にもなっているため、オッサンたちの熱気が凄い。

そこへ来年、俺の肝煎りで「第1回 国別対抗・野球国際大会(WBC的なもの)」が始まる。

ルールも知らない国ばかりで無茶な企画だが、始まってしまえばどうにかなるだろう。

野球はドラマが生まれやすい。


ちなみに、ショウは最近、深夜に一人で起きていることが多い。

リビングの大型テレビで、南大陸から中継される「女子ビーチバレー」を食い入るように見ている。

「……うん、いいアタックだ」

多分、俺は純粋にビーチバレーというスポーツが好きなのだろう。

決して、妻であるファミマとクレメンスの二人が、身ごもってから

「大事な時期だからダメ」と構ってくれないからではない。

断じて、20歳の健康な肉体が持て余しているからではない。

……南の海は、眩しいなぁ。

カワイ!

ナカガイチー!

モトコー!

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