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神様からのいらない贈物  作者: ケンケン
戦いの終わりと闘いの始まり
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第90話

 「先に言っておくわ。私はあなたの・・・・だよ」


 「…………なんて言ったの?」


 レイヤが蒼空に何か言ったタイミングで蒼空達がいる休憩室に人が入ってきた。その為、レイヤの言ったことは蒼空にはちょうどよく大事な部分が聞こえなかったのだ。

 蒼空はレイヤに再度聞いてみるもののレイヤは微笑んでいるだけでそれ以上は何も言わなかった。


 この時レイヤはすべてを知っていた。


 自分が話すタイミングで人がここに来ることを……


 蒼空がその為に自分の言葉が聞こえないことも……


 「ねえレイヤ。なんて言ったの?」


 「聞こえなかったらいいよ。教えてあげなーい」


 「…………わかった」


 レイヤがこれ以上聞いても教えてくれないだろうと悟ったのであろう蒼空はあっさりと聞くのを諦めた。

 そんな蒼空をレイヤは残念そうな感じで見つめていた。


 (もうちょっと引っ張って聞いてくると思ったんだけどなぁ……。こんな簡単に心変わりしちゃうとは私もやっぱりまだまだだね)


 その後二人は特に話すことなく真が終わるのを待つのであった。


 しかし……


 真が戻ってきたと同時に再度もめ事が……





 すべてのトレーニングを終え、着替え終わった真が二人の前に現れた。


 「まだ残っていたの?」


 二人と別れてからそれなりに時間がたっており真自身もういないと思っていたのだが、真の予想は早くも裏切られ尚且つ再度もめ事が起こることに。


 どうやら二人は真と帰りたかったらしく待っていたらしいのだがどちらが帰るかで揉めだしたのだ。

 真は全員で帰ればと提案をするもののその案は二人からたちどころに却下された。


 その揉め事は結局トレーナーである石田が来るまで続きその間三〇分程であった。


 最終的に真と石田が二人で帰ることになりジムの前で蒼空とレイヤに別れの挨拶を告げ帰路につくことになった。


 その帰り道


 「それにしても何だったんだありゃあ? なんかあの光景を最初見た時には怖くて近づけないほどだったけど……」


 「それは俺にもわからないですよ……」


 「けど、いいことじゃねえか。モテモテだなお前も」


 どうやら石田は本気で羨ましがっているようで話しながらも真の肩などを叩いてきていた。それもなかなか容赦のない力で。

 しかし、真の方はトレーニングにより肉体が、揉め事により精神がいつも以上に摩耗していた。


 「そんなこと言われても嬉しくないですよ俺は。石田さんだって知っているでしょう?」


 「それでもだ!! 羨ましいことに変わらないんだから贅沢言うなよ」


 今日一番の力のこもった威力が肩に衝撃を与える。

 流石にそれには真も若干つんのめりになりそうになるが力を振り絞り耐える。


 そして……


 「はぁ、もう勘弁してくださいよ石田さん」


 「はっはっはっはっ。するわけないだろう」


 満面の笑みで否定する石田に真は再度大きなため息をつくのであった。


 だがその石田の表情もすぐに一変して真面目顔つきになり


 「それよりお前の方は大丈夫なのか?」


 そこで真は何がという言葉を飲み込んだ。なぜならすぐに石田の表情から何を聞いてきたのかをお悟ったからだ。


 「やってみないことは何とも言えないですね。やれることはやりましたから後は結果が教えてくれると思いますよ」


 「……そうか。当日は俺もいくから頑張れよ」


 「わかりました」


 そして真は石田から一歩下がり


 「ありがとうございました」


 深く頭を下げ石田に感謝の意を伝えるのであった。

お読みいただきありがとうございます

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