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神様からのいらない贈物  作者: ケンケン
戦いの終わりと闘いの始まり
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第89話

 一分程の沈黙が続く


 そして、真の問いかけに答えたのは蒼空であった。

 もっともそれは答えではなかったのだが……


 「ねえ、真。なんでこの娘がここにいるの?」


 疑問に対して違う疑問で返す。蒼空らしいと言えば蒼空らしいのだが今の真にはあまり時間持て余してはいない。

 真は蒼空の疑問を無視してもう一人いるレイヤの答えを待つことにしたのだがそれは選択ミスであった。


 「答えて真!!」


 蒼空には珍しく声を張り真に強く聞いてきたのだ。それに併せて真に詰め寄ってきた。


 真は蒼空が珍しい事をしたためか反応が若干遅れてしまう。気が付いた時には回避不能と踏んだ真は色々と覚悟を決め目を瞑ってしまう。

 しかし、接近した感覚がなかった真は目を開ける。すると蒼空をレイヤが真に来ないように抑えていたのだ。


 「何? レイヤ」


 「それ以上はやめた方がいいわよー」


 「離してレイヤ」


 「ダメだよ。あっ、真は行っていいよー」


 「そ、そうか……。じゃあお言葉に甘えて……」


 二人の様子を見るため何度も振り返りながらも真はその場から去っていく。


 そして……


 残された二人は……





 「いい加減離してレイヤ」


 するとレイヤはようやくつかんでいた手と蒼空から離す。それはすでに真がこの場から完全にいなくなってからであった。


 「少しは落ち着いたかしら蒼空?」


 「何のこと?」


 「あらあら、そんな嘘つかなくてもいいのよ。私には何でもお見通しなんだから。それとも本当にわかってないのかな」


 「…………」


 「今度はだんまり。そうやって何も話さなければわからないと思っていたら大間違いだよ」


 「……違うわ。あなたには何も話すことなんてないだけ」

 

 「どうやらそうみたいね。あなたがそう訴えているわ」


 「どういうこと?」


 「ふふん。それは蒼空、あなたにとってはどうでもいいこと。それよりここでっていうのもなんだからどこか場所を移して話でもしない?」


 「……いいわ」


 そう言うと二人は伴って歩き場所を移す。移動した先はジムの一か所にある休憩室であった。そこにあったベンチに二人は座る。

 だがすぐにレイヤは立ち上がる。


 「なんか話は長くなりそうだから何か飲む?」


 そう言うとレイヤは休憩室にある自販機に向かう。レイヤの問いかけに蒼空は頷く。


 「お茶でいいかしら?」


 再度蒼空は頷く。レイヤはお茶を二つ買うと元の場所に戻って一つを蒼空に渡す。


 二人は飲み物を蓋を開けると一口、二口ほど飲む。

 だがすぐに話し始めることはなかった。どことなくではあるが蒼空は話すタイミングを計っているようで、レイヤは蒼空が話しかけられるのを待っているように見える。


 静まり返った室内で数分の沈黙の後、蒼空が何か決意を固めたような顔つきになり口を開く。


 「単刀直入に聞くわ。あなたは何?」


 蒼空の漠然としたかつ何を聞いているかわからない質問にレイヤは気にした様子もなく微笑みをたたえている。


 そして……


 「先に言っておくわ。私はあなたの・・・・だよ」

お読みいただきありがとうございます

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