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神様からのいらない贈物  作者: ケンケン
冬春の闘い
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第86話

 フレイヤとファンから出会ってから二日がたった


 真は日々怯える生活を送っていた。


 もちろんそれは能力の話を聞いたからである。聞いた話としては真にとってはあまり、というかとてもよくないものであった。

 まあその中にも救いと呼べるものはあったのだが……。


 怯える生活と言っても何も出歩かないというわけではない。日々の日課は欠かさずおこなっている。

 その中でも今まで以上に怯えているというわけなのだが。


 しかし、その日を境にかわったものもある。それはフレイヤ、もといレイヤの態度であった。

 真の視点ではあるが、真に対しての接し方が大きく変わったのである。まあ、真視点と言っているが傍から見てもそれはわかりやすいものであった。

 何が違うかというと単純に優しくなった、ということがあげられるであろう。

 

 真はその点については常に困惑はしている、なぜなら、レイヤは真がトレーニングをおこなっているジムに顔を出すようになったからなのだ。そして極めつけに自分の能力を使っているということがあげられる。その能力は端的に言えばレイヤ自身にとって都合のいいものであるが、周りの事を考えると真にとってはあまりよろしくないものであった。


 最初の初日は困惑した真だったが、流石に二日目も同じであれば慣れてくるものである。


 そんな調子でトレーニングに励んでいる真は今、現在居心地は悪かった。


 「調子の方はどうなの?」


 「別に……」


 「何!? その態度!わたしがせっかく心配してあげてるのに」


 「……そう言われても」


 真はレイヤの言葉に言いよどむしかなかった。


 なぜなら……


 「大丈夫、真? これ使う?」


 声を掛けタオルをさしだしてきたのは蒼空であった。

 

 そう、今真のいるところにはレイヤと蒼空が二人いるのであった。

 流石にこの状況は、真としてもどうしていいかわからなかった。





 現在の場所はトレーニングジムの一室。

 そして決戦の前日、尚且つレイヤの能力により三人は何をしているかわからない状態。簡単に言うと周りからは視認できない状況になっている。


 そしてなぜか真の傍にいる二人。


 真が困惑するのも仕方のないことであろう。


 だが真にはそこに構っている余裕はない。


 明日が当日なんだから。

 だが、現状はそうもいっていられない。この場をなんとかしないことには真も完全な集中は出来ないのは目に見えている。



 ここで真はあることをする



 するとどうだろう蒼空が何も言わずに部屋から唐突に出て行ったのである。

 それを傍で見ていたレイヤが


 「へぇー、なかなか使いこなしているようだね。役に立っているようでうれしいよ」


 「うるさい。ほしくてもらったわけじゃないって何度も言ってるだろう。それよりもお前も部屋から出て行けよ」


 「なんか冷たくな――」

 「いいからすぐに出て行けって言ってるだろ!!」


 真は語調を荒くし、レイヤの言葉を遮るようにあしらうように言い放つ。


 それにはレイヤも多少の驚いた顔をしていたのだが真の言葉に素直に従うようでそのままレイヤも部屋から出て行った。


 誰もいなくなった部屋を確認した真は目を閉じ精神を集中させていく。


 すべては明日の為である。

 その為だけに今日までやってきた。途中、色々とあったがすべては明日だ。


 解決していかなければならないことは増えてしまったがまずは明日を片づけてからだと真は考えを巡らせる。


 


 真が精神集中をしている部屋の外では、あることが起こっていることに真は今は知らない。


お読みいただきありがとうございます

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