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神様からのいらない贈物  作者: ケンケン
冬春の闘い
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第76話

 真、蒼空、七海、梓の四人はそろって慧の家に着く。

 そして部屋のインターホンを鳴らすと慧が中に入るように促してきたのでそのまま四人は中に入っていく。


 「お邪魔します」


 そう言って部屋に入る。そこはいつもと違う慧の部屋になっていた。

 テーブルには大量のお酒。そして大量の食べ物。いったい何のためにあるのかわからないホールケーキ。

 パッと見では誰かの誕生日を想像してしまうような感じであった。


 「今日って誰かの誕生日だったっけ?」


 「いや、違うよー」


 七海が全員に聞くように尋ねたのだが答えたのは慧だった。その言葉に四人はより一層訳が分からなくなってしまう。


 「じゃあこれはいったい何なのさ?」


 「それはこれから説明するからとりあえずみんな座って」


 慧に促され四人はそれぞれの位置に座ることにした。

 そして慧はそのまま一人でテキパキと準備を進めていく。全員にグラスを配り、皿を配り、そして自分も座ると


 「じゃあこれから真の壮行会的なものを始めたいと思いまーす」


 「は?」


 「とりあえずみんなグラスもってもって。ほら真も早く」


 意味の分からぬままグラスを強制的に渡され慧はそれぞれのグラスに飲み物を注いでいく。


 「じゃあ、かんぱーい」


 その言葉に全員が付いていけずどうしていいかわからない状況だった。

 真はすぐさま我を取り戻し慧に問いかける。


 「乾杯じゃなくてそもそもなんでこんなことをしたのか説明するのが先だろ。ていうか何でお前がそのことを知っているのか先に説明をしろ」


 「そうだよ慧君。私達もまったくもって意味が分からないんだかしっかり説明して。そもそも真君の壮行会っていうところに関してもわかっていないんだしさ……」


 真と梓の言葉に七海と蒼空も深く同意しているようで慧に対して頷いている。


 「まあ、そうだよね。俺もこのことを聞いたのは一昨日だったんだよね。それにしてもひどいよな真も。俺に対して隠しているなんて疑っちゃうわ俺」


 「誰から聞いたのよ慧」


 「ほら、お前のバイト先のオーナーの……大道さんだっけ? その人とこの前ばったり会って教えてもらったんだよ」


 慧が言ったことに対し舌打ちをし嫌そうな表情を浮かべる真。


 二人のやり取りを聞いていた七海、梓はまだ状況を理解していないようであった。唯一蒼空だけは多少の理解はしている。しかし蒼空は真に口止めされているので何も言わず黙って様子を見ている。


 「二人だけで話してないで私達にもわかるように説明してよー」


 真の慧だけでやり取りしてることに対して梓がしびれを切らしたようだ。

 

 「話していいか真?」


 「どうせダメって言っても話すんだろ? いいよ……好きにしてくれ」


 「りょーかい」


 慧は蒼空、七海、梓に対し一から説明をしていった。

 傍で聞いていた真はもうどうにでもしてくれと投げやりな感じが印象的であった。


 



 「――というわけで今日急遽やろうと思ったんだよ」


 「そういうことだったんだ。理解したよー。真君も話してくれればいいのにー」

 「そうだよ真」


 「……いや、話してもどうにかなるもんじゃないしさ」


 「それでも黙っているなんて酷いよ」


 「そうだよなー」


 慧が話し終わると矛先が真に向いてきて真としてもどうしていいかわからなくなってきていた。責められるうちにどんどん自分が悪かったのかと思うようになってきたのだ。

 だが、それを止めたのは何気ない蒼空の一言だった。


 「いい加減始めないの?」


 蒼空の言葉で全員がグラスを持ったままの状態だったということに気が付く。


 「それもそうだね。それにまだ時間もあるしゆっくり説明してもらおうかな」

 「そうだね」


 梓と七海の人が悪そうな笑みを見た真はこれから大変になるのだと予想する。


 そしてその後真はその予想は見事当たり必要に説明するのであった。

 

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