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神様からのいらない贈物  作者: ケンケン
冬春の闘い
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第66話

 「さて、今日はどうする?」

 

 トレーニングの機械の前で石田が聞いてきた。最近真がよく聞かれる言葉であり、それに対して真もいつも通りの言葉を返す。


 「いつも通りの感じでいいかな……」


 そう言うと真はいつも使っているトレーニング機械に座ると使い始める。それに合わせて石田も真の補助に入る。

 石田の補助に合わせてトレーニングも一層力が入る。さっきまで引いていた汗も一気に噴き出てくる。

 ある程度今使用している機械のめどがたつと次の機械に移りトレーニングと再度続けていく。


 何台か使用をおえて大量の汗を拭い先ほどの休憩していたところに戻り、しばしの休憩をとることになる。

 真はその間に次のトレーニングに準備をする。準備もしながらも石田と今後の予定について語る。

 

 「今日もここのままいつも通りでいいのか? そろそろ次のステップに入ってもいいとは思うけどどうなんだ?」


 「次のステップ? それってどんな感じになるの?」


 「そうだな……」


 石田が少し考えるそぶりを見せたがすぐに続きを話してくる。


 「このまま機械だけでやるのもいいかもしれないけど、お前の話を聞く限りだとなんかそれだけじゃダメだと思うんだわ。今までのお前で相手も普通ならこのままで大丈夫だと思うんだけど、お前はそうは思わなかったんだろ? だったら違うこともしないと……

 それはお前は思っているんだろ?」


 石田の言葉に黙って頷く。


 「わかってるならどうだ? やってみるか?」


 「やるのはいいけどどんな事やるの?」


 その後石田と真は今後について数分ほど話し込んでいくのであった。





 ある程度話し合いも終わり今日の予定分を済ませトレーニングジムを後にする。

 家に帰る途中で時間の方も夕暮れ時に差し掛かろうかという感じだ。

 そしてそのまま家に帰りシャワーをあびてそのままベットに飛び込む。この後何も予定もなかった事もあって枕に顔を埋めこれからどうしようかと考えていた時であった。

 ふと携帯の音が鳴る。なったのは電話ではないほうの着信音だと感じた真は見るのも怠くなってしまい見るのも怠ってしまう。

 そして急に来た睡魔に負けてしまいそのまま眠りへと旅立っていくのであった。


 意識を取り戻した時にはもうすでにあたりは真っ暗になっていた。


 自分が眠ったことをまどろみながらもなんとか思い出しゆったりとした動きで傍に置いてある携帯で時間を確認する。

 どうやらかなりの時間眠っていたようで時刻は二〇時を回っていた。


 時刻を確認した真はさらに気が付く。携帯に不在着信とメールが送られてきていることに。

 メールに関しては眠りにつく前に音が鳴ってていたことを思い出し、まずは先にメールの方から確認すべきだと不在着信を後回しにする。


 メールを確認すると差出人は平野先生であった。

 中身を要約すると次のカウンセリングに行く日にちの打ち合わせと確認のメールだ。

 まだ完全には覚醒しきっていない頭を振り絞りなんとか返信をした真は不在着信の方も確認する。


 不在着信を確認した瞬間真の残っていた眠気は大方なくなることに。


 電話の掛けてきた相手は真にとってはあまりよろしくない人達……。


 三人の姉達からそれぞれ掛かってきていた。


 真はすぐに携帯を仕舞いたい衝動に駆られ、その衝動に身を任せようとした瞬間携帯から音が鳴る。

 ディスプレイを恐る恐る確認する。これで相手が姉達であるなら出ないつもりでいたのだがどうやら違う人物からであった。


 「もしもし」


 真は着信をとると相手に話しかける。


 「急にごめんね真。今大丈夫かい?」


 「ああ……。大丈夫だよ母さん」


 電話の掛けてきた相手は真の母親である真琴だった。


 初めの方は簡単な世間話と近況報告などを話していたのだが次に真琴が言った言葉に真は一瞬言葉を失ってしまう。


 「そういえば詩織達がそっちに行くみたいだから何かあったら面倒見てあげてね」


 「…………」


 「真聞いてるの?」


 「き、聞いていないんだ――」


 真琴に対して文句を言おうかと思ったときに家のインターホンが来客を告げた。

お読みいただきありがとうございました

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