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神様からのいらない贈物  作者: ケンケン
実家への帰郷
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閑幕3

 慧は想っていた。


 いい加減にして欲しいと……。


 しかし、それは望んでも叶えられない想いだと思っていた。だが今は違う。その想いは叶えられる状況になっている。

 もともとはこの秘めたる想いは自分のものではない。託された想いを受け継いだだけ。


 託されたのは中学生のとき……


 それも言われたときはよく理解はしていなかった……


 だが、今は違う。


 託された想いは何時しか自分の想いとなっていた。


 今はこの事を成就する事が自分の生き方になっているのも自覚している。

 

 すぐには無理でもいつかは出来ると淡い考えを持っていた時期もあった。

 

 しかしそれはすぐに打ち砕かれた。


 打ち砕かれた瞬間からどうしていいかわから無くなった。何をしても全てが裏目に出てしまう。何度も何度も……。

 諦めようとした事は指では足りないくらい考えてきた。


 生き方を変えようとも考えた。


 だが、今は違う。


 チャンスが……


 時が巡ってきたのだ。


 コレを逃すともう次は無いと本能で感じ取っていた。


 やるなら今しかない。


 何を言われようと、何を思われようと、進む事が出来る。

 

 今しかないのだ。


 本人には地獄かもしれない。


 だが、やるしかない。


 この先どうなろうとこの想いは遂げなければならないのだから…………。



 ◆



 蒼空は願っていた。


 今まで生きてきた中でこんな想いは初めてだった。


 最初はそんなつもりはなく、またいつもの事だろうと思っていた。


 しかし、違った。


 その人は今まで会ってきた人とは違い何かが違っていた。


 初めはそれが何かはわからなかった。


 だが、今ならわかる。


 頭の中で理解も出来る。


 私はこの人をもっと知りたくなった。


 しかし、考える。なぜ知りたくなったのか……興味を持ってしまったのか。


 考えれば考えるほど思考の螺旋から抜け出せなくなっていた。


 その答えを探すため蒼空はその人に目を向ける。付いていく。話しかける。


 それだけで胸のうちで何かがモヤっとする。


 今まで無かった事。


 それが何か知りたい。理解したい。解き明かしたい。


 答えを出すにはもっと知らなければ……調べなければならない……。


 蒼空うちに宿る何か……。


 それを知るまでは今までの自分を壊していかなければ。


 その先に何があるか、どうなるのかはわからないが願わずにはいられない。


 それを知るために……。



 ◆



 七海は考える。


 あれはどういう事だろう。


 傍から見ればわかりやすい行動だった。


 だがよくよく見ると何かが違って見えた。

 

 それは全て二人の性格ではないかと考えている。外れているかもしれない。間違いかもしれない。


 だが本能ではそれは間違いない事は確信していた。


 そうに違いないと……。


 だがそれを見るとなぜか自分の中に違う考えが浮かんでくる。


 それは泡のように小さくすぐ消えてしまいなくなってしまう。


 頭の中で湧き出るそれは七海自身にはまだわからない。


 それは二人を見ているときにだけ発生する。


 疑問を持つが考えが纏まらずすぐに思考を放棄してしまう。


 だが、すぐにそれは湧き上がってくる。


 コレを解決するには考えているだけでは駄目だ……行動を起こしてみなければ……。


 そしてたどり着いた先に考えれば何時しかわかるであろう。


 どんな未来が待っていようとも……。



 ◆



 梓には理想があった。


 それは人に打ち明ける事が出来ない事。


 世間からは理解されない事。


 しかし、それはどうしようもない事。


 梓に中にある内に秘めたる想い。


 一生秘める予定であった。


 だが、今は違う。


 理想を実現させる人をはじめて見た。


 それを見た瞬間梓の中で何かが弾け、そして生まれた。


 夢は現実に出来る事を教えてもらった。


 後は実行に移すだけだ……。


 自分の理想の為……。


 手段は選んではいられないのだから。

お読みいただきありがとうございます


7月15日の投稿に関して活動報告に報告がございます

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