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神様からのいらない贈物  作者: ケンケン
実家への帰郷
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第61話

 初詣から三日。もうすぐお昼にさしかかろうかと言う時間。


 三が日も終わり真は帰る準備をしていた。急いで帰るからではなくもともとの予定がそうだったのだ。荷物をバックに詰め込み準備をしているとドワ越しに声を掛けられた。


 「準備は出来たのかい?」


 声を掛けてきたのは真琴であった。

 真琴に準備できた事を言うと一度下に下りてくるようにと言われる。真は不思議に思いながらも言葉に従い部屋を出て居間に向かう。

 

 居間に入るとそこには父親の健司と母親の真琴がソファーに座って待っていた。

 そしてソファーの前に座るように促されたので真は向かい合う位置に座る。すると唐突に健司が話しかけてきた。


 「もうちょっと居る事は出来ないのか?」


 「は?」


 あまりにも唐突過ぎる言葉に真はそれだけ言うだけに留まる。真には意味がわからなかった。


 事前にこの日までしかいないと言っていたし、帰る準備も完了している。もちろん一緒に付いて来ていた慧達も一緒に帰る予定なのだ。今更変更等出来るわけがないと思っていたところに再度健司から同じ言葉を掛けられる。

 しかし今度はちゃんと中身を伴った言葉であった。


 要は、真の姉達が父親に泣きついたのが原因だったようであった。


 真が帰ってきたのはいいが姉達はあまり真に会えていない。もっと会いたいと言うのが大まかな理由であった。

 

 真はそんな父親の言葉をバッサリと切ってのけ、話をすっぱりと終らせる。

 多少を健司は引き下がらなかったのだが最終的に折れた形だ。


 話は終ったといわんばかりに居間から出て行くとすぐに部屋に戻る。

 そして荷物の最終確認を終わらせた真は部屋から出るとそのまま外へ出る。

 

 外には準備を完了した慧達が待っていた。そして健司も車の準備をしていた。少し背中は寂しそうであるが……。


 来た時と違い姉達はいないがその分七海と梓がいるが人は減っているので座席には余裕がある。其々が荷物を詰め込み車に入っていく。もちろん真は助手席である。

 

 全員の準備が整ったところで車は出発し、一路帰路につく。

 その間特に何があるわけでもなくすんなり帰ってきた。


 全員を家に送り届け最後に真が降りる時に何かを言いたそうにしている健司であったが、真は気がつかないフリをしてそのまま何も言わず別れる。


 そのことが真を後悔させる事とは露とも知らず…………。





 家に帰ってきた真は荷物を置き、すぐさまベットに飛び込む。今日は一日何もしたくない気分であったが横になって数分、携帯が音を鳴らす。

 画面を見るとそこには慧から電話であった。


 電話に出るとどうやら慧はこれから家に来るということだったので渋々了承をする事にした。

 

 真はベットから起き上がると荷物を片づけ始める。ある程度片付いたところで慧がやってきた。

 家に入ってきた慧の顔を見るなり真は嫌な予感しかしなかった。


 もちろんその嫌な予感は的中する。


 「初詣のとき――」


 そう切り出してきた慧。もちろん聞いてきたのは蒼空との一件の事である。

 真は溜息を吐きながらも慧に大まかな説明をしてあげる事に。


 そして蒼空が真に起こっている事を知っていた話になると慧はふと呟いた。


 「それなら一旦平野先生のところに行ってみるしかないんじゃないか」


 「それもそうだな……」


 そして、話がある程度終わりに近づいてきたところで


 「とりあえずどっかご飯食べに行かないか?」


 「そうだな……いくか」


 話が纏まりそのまま二人は家を後にしてご飯を食べに出かける。

 行き先は近くのラーメン屋。馴染みの店の一軒である。


 そして二人は先程までとは打って変わって世間話をしながらラーメンを食べていく。


 正月の疲れを癒すかのように。

お読みいただきありがとうございます

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