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神様からのいらない贈物  作者: ケンケン
実家への帰郷
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第53話

 部屋の窓のから明るい日差しが差し込んできていた。どうやらいつの間にか真は寝てしまっていたらしい。

 蒼空が真の部屋に来て出て行ってから真はベットの上で横になりながら色々と考えを巡らせていたがどうやら睡魔には勝てなかったようだ。


 目を擦り起き上がると真は大きく一度伸びをした。ついでに大きな欠伸も。そして今の時間を確認するとまだ六時をちょっとすぎたぐらいである。

 流石にまだ早いと思い再度ベットに潜り込もうとしたところ真のスマホが音を鳴らす。どうやら電話が掛かってきたようだ。

 真は半分不思議に半分不機嫌になりながらもスマホを確認する。画面に映っている名前を確認した真は一瞬躊躇しながらも諦め顔で通話ボタンを押す。


 「おっ、起きてたか真? すまんなこんな朝早くに電話して。とりあえず今大丈夫か?」


 「こんな朝早くに何の用だよ、慧……」


 電話をかけてきたのは慧であった。真は不機嫌な声で慧に言葉を返す。まあこんな時間に掛かってきたら不機嫌になるのは仕方のないことであろう。


 「ちょっと昨日気になったことあって……、今周りには誰もいないよな?」


 「……ああ。で、気になったことあったって何だよ?」


 「昨日行った居酒屋で最初入口でお前と……なんて言ったか忘れたけど店の人と話していただろ? そん時にな、先に部屋に入っていたレイヤちゃんがすごい険しい顔をしてお前が話している方を見ていたんだよ。それがすごく気になってな……。何か変な事でも話していたのか?」


 「…………レイヤが? いや、特に変な話とかはしてないと思うけどな」


 「それならいいんだけど……。お前がそう言うならまあこの話はこれ以上はいいわ。とりあえず今日をどうするか決めようぜ」


 それから真と慧は今日の予定を暫定的に決めていく。その話の中で真は頭の片隅に慧から聞いた言葉がこびりついていた。

 電話を切ってからもそれは離れる事は無くそのままの流れで昨日優樹と話した会話の内容を思い出してみるのだが特にこれといったものは思い浮かばず考えるのをやめることにした。

 しかし、後にこれが切欠で色々と巻き込まれていく未来は少しでも想像しておくべきだったと後に後悔する事になるのであった。





 慧から電話が掛かってきてからは特に何かが起こる事は無く朝ご飯を食べた後全員で色々と出かけた。そしてそれからは何事も無く……、いや、全ては真の姉達が原因で色々とはあったのだが元日の前日まで大きなトラブルも無く過ごしていった。

 

 そして元日前日の朝。


 大晦日の朝も真は帰ってきてから変わらない朝を迎えるはずであった。しかしその日はなにか様子がおかしかった。

 全員が揃って朝ごはんを食べる席から女性陣達が忙しなく動き回っていた。特に蒼空が時折真の方を伺うようにチラチラと見てきたのがすごく印象に残っていた事だ。

 そしてご飯を食べ終わり何時ものように慧が真の家を訪ねてくる。またこれから出かけるんだろうな思っていた真に思いがけない言葉が投げかけられる。


 「真と慧君には悪いけど今日は二人でどこか時間つぶしてきてよ。私達は色々と準備があるから。準備が出来たら連絡するねー」


 そう言われ真と慧は家から追い出されてしまった。

 家の前で茫然と佇んでいる二人。慧の顔を伺ってみるがどうやら慧も何も聞かされていなかったようで困惑していた。


 「……どういうことなんだ?」


 「……さあ」


 慧にそんな事を言われても真には答える事は出来ずそれだけを返すのが精一杯だった。

 少しの無言の後またもや慧が真に聞いてくる。


 「これからどうする?」


 「……さあ」


 結局真は同じ言葉を言うしかなかった。

 

 その後特にすることもなかった二人は慧の家に行く事になり。そこでゲームや雑談をしながら時間を潰すのであった。

 そうしてなんだかんだ時間を潰して日が暮れようとしている時間に連絡がきた。


 ――準備できたよー


 たったそれだけが送られてきた。

 真と慧はその言葉に従い真の家に戻る事にする。


 家の前に着いた二人は玄関の扉を開け中に入っていく。

 そして二人はそこで思いがけない物を見ることになるのであった。

お読みいただきありがとうございます


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