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神様からのいらない贈物  作者: ケンケン
実家への帰郷
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第50話

 あれからは結局話はそのまま盛り上がりを見せており時が過ぎるのもそれにあわせて進んでいった。時折三姉妹の暴走等もあったのだがそれは慧により何とか事なきを得ていた。


 そんな中夕暮れも終わり夜を迎えようとするぐらいになってきたところで咲奈が家に訪れてきた全員に問いかけてきた。


 「予定が決まっていないって言ってたけど晩御飯はどうする予定なの?」


 咲奈に言われたことにより全員がどうするか考えていなかったことに思い出す。それほどこの場が楽しかったと言うことであろう。


 そして全員が考え込むように悩んでいるところ詩織から声がかかる。


 「そうだったの!? それならこれから何処かに食べに行かない?」


 「それがいいわ。そうしようよ。ねっ、ねっ、いいでしょう?」


 詩織の言葉に彩子ののってきた。それを聞いていた真達はどうするかを決めるためにお互い顔を見合わせ話し合いに入った。


 「そういえばどうするか全く決まってなかったわね」


 苦笑いをしながら七海が始めに話し始める。


 「私はまだ詩織さん達と一緒に居たいから食べに行きたいな」


 これを言うのはもちろん梓だ。


 「私はお任せするわ。この街の事よくわからないし」


 レイヤは判断を任せるようだ。それに伴いどうやら蒼空もレイヤに同意しているようで頷いている。


 「俺もどっちでもいいかなー。お前はどうするんだ真?」

 

 慧が真に聞いてきたことにより全員の視線が真に集中する。その中でも梓と詩織、咲奈、彩子の視線は怖いくらい真に目でうたっえてきていた。

 どうやら最終的な決定権は真にあるような感じではあるのだがどうも不公平さを感じるのはどうしようもないことであろう。


 「……べ、別に行ってもいいんじゃないか。どうせ行くところも決まっていないし、それに行きたい人達のほうが多いみたいだし」


 「「「「やったー」」」」


 真の言葉に梓と詩織、咲奈、彩子の四人は揃って喜びの声をあげる。その四人を真を除く全員が生暖かい目でそれを見ていた。まあ真だけは四人を声に驚いたようで目を丸くしていたのであった。


 「何処につれて行ってくれるんですか詩織さん」


 真の姉達に完全に懐いている梓がすぐさま詩織に聞いてきた。


 「そーねーどこがいいかしら……」


 梓に聞かれて詩織も悩みだす。どうやら何処に行くかは決まっていなかったらしい。

 詩織が考えている横から彩子が意見を出してきた。


 「詩織姉さん、あそこだったら問題ないんじゃない?」


 「あそこ?」

 

 「あっ、あそこね。あそこなら問題ないね。あそこだったらこの人数で行っても問題ないし、いいんじゃないかな」


 「だから何処なの? 二人だけで分かっていないで教えなさいよ」


 彩子の意見に咲奈はすぐに分かってしまったようだが詩織はまだ分かっていないようだ。

 「しかたいなねー」と言いながら咲奈は詩織に近寄り耳打ちをする。

 咲奈に教えてもらった瞬間詩織は納得顔になり嬉しそうな笑顔で頷いている。


 三人だけで話し合っているところに業を煮やした梓が詩織に聞いてきた。


 「結局何処に行くことにしたんですか?」


 「うーん。ついてからのお楽しみにしてもらっては駄目かしら?」


 笑顔で梓にそう答える詩織。その後真の方に顔を向ける。その顔は梓に向ける笑顔よりも違う笑顔で企んでいることがひしひしと感じられる笑顔であった。

 真はその笑顔を見た後すぐに他の姉達の方の顔も確認するがそこには詩織と同じ顔が二つ並んでいた。

 その笑顔に寒気を感じてしまった真は隣に居る慧に小声で話しかける。


 「どう見ても怪しいところに連れて行かれる感じ何だがどう思う慧?」


 「うーん……。それには同意するけど食事するところだからあんまり心配することはないんじゃないか。……多分」


 「多分って。まあそこは祈るしかないか……」


 希望半分、諦め半分な感じで真は心の中で祈るのであった。




 

 場所も決まったようなのでそれぞれが出かける準備をする。

 真も姉達も一旦着替えるために其々部屋に戻っている。


 「そのままの格好でもいいのになー」


 梓だけは残念そうにしている。梓の言葉に苦笑いするしかなかった。


 そんな話をしていると姉達が戻ってきた。


 「じゃあいこっか」


 咲奈の言葉に部屋を後にする。

 

 真は知らない。この後にとある出会いがあることを……。

お読みいただきありがとうございます

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