表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/127

第33話

今回はかなり短くなっております。

直前でミスコンの結果を当初予定していたのと変更したかったのでこのような結果になってしまいました。


追加連絡・・・11/19の投稿はお休みさせていただきます。詳細は活動報告に記載いたします。

 戻ってきた真はまず始めに当初の予定であった用事、トイレに向かう事にした。

 トイレに向かいながらも先程の事を思い返す真。

 

 有用な情報を頂けたのは問題は無くむしろ収穫と言ってよい。だがシスコンの兄貴に付きまとわれるのは予定外のものだ。

 トイレでの用事を済ませつつ帰りの道を考えながら歩いていく。

 しかし、断るいい考えなど思い浮かばないのでとりあえず今後どうしようか頭を悩ませつつ二階の扉の前まで戻ってきた。

 そのまま扉を開けて自分の席まで戻るとすぐに座りステージのほうを見る。

 どうやらレイヤ出番は終わったらしくすでに姿は無かった。


 「戻ってくるの早かったな。とりあえず後は最後の結果発表で終了だけど審査結果の集計に時間かかるから三十分ほど時間空くみたいだけどどうするんだ?」


 戻ってきてすぐに慧が教えてくれたのだがそういうことは俺が席を立つ前に言ってほしかったもんだ。そしたら変な出会いもなかったと思うのに。


 とりあえず席についてどうするか考える真。

 特に思いつくことも無く周りを見渡した瞬間視線の先に見覚えのある顔、それもつい先程まで会っていた顔があった。

 二階には基本的に関係者や一部の許された人間しかいないのだがその関係者の一人、ミスコンの撮影を担当しているメディア学部の一人になぜかファンの顔と瓜二つの人物がいるではないか。

 目の錯覚かと思い目を擦り再度見てみるが見間違いでは無いようで向こうも真の方をしっかりと捉えているようであった。

 決定的であったのはその後頭の中に響いてきた声が決定打になってしまう。


 (僕の為、しいてはフレイヤの為にしっかりやってくれたまえよ)


 ファンらしき人物は……真としては信じたくはないのだがその言葉を真に投げかけると視線を真から外しそのままメディア学部の人間達と二階席の扉からどこか行ってしまう。

 真としてはこのまま二度と自分の前に現れてきませんように願いつつ違う方向に視線を向ける。


 すると今度は一階席のほうから真と慧に声をかけてくる人物がいた。

 その声は真にとっては生まれたときからよく聞く声である。


 「ちょっと真、それに慧君も」


 もちろん声をかけてきたのは真の母親、真琴であった。

 何の用事かと真と慧は二階席の一番前へ行き二階から一階の方へ顔を出して真琴の用件を聞くことにする。


 「なんだよ……」


 「どうしました真琴さん?」


 ぶっきらぼうに聞く真としっかりと丁寧な言葉で聞く慧。

 そんな違いなど傍から見れば気にしない様子で優しそうな笑みを浮かべている真琴であったが息子の真には笑顔そのままの様子にはうつっていなかった。

 そしてすぐに……慌てつつも真は言葉を正し再度真琴に聞くことに。


 「……どうしたの母さん?」


 冷や汗が流れるのを感じつつも真琴の言葉を待つ真。

 一瞬の沈黙の後すぐに真琴は用件を切り出してきた。


 「あなた達この後どうするの?」


 内心ホッと息を吐きつつもすぐに真琴の質問に答えることにする……と思った真だったがどうするのだろうと慧の方を向き慧に言葉は無くとも確認をする。

 そして真の考えていることを感じ取った慧は真の代わりに真琴に答えることにした。


 「この後はまだ場所は決まっていないですけどご飯食べに行く予定ですよ。あそこに座っている蒼空ちゃんと賭けをして奢る事になったんで……。終わったら七海達と合流して行きますけど真琴さんも一緒にどうですか?」


 この後の予定と事情を話しそのまま真琴を誘う慧。

 真としては恥ずかしさがあり抗いたい気持ちもあったがたとえこの場で言ったとしてもどうすることもできないと諦め、そのまま成り行きを見守ることにする。

 真としては結果はなんとなく予想は付いていたのだが……。


 「私が行ってもいいのかしら?」


 「大丈夫だと思いますよ。なあ真?」


 「……ああ」


 やっぱりなと思いつつも慧の言葉に返事をしておく真。そして真は頭の中で真琴とみんなが会った時のシュミレートを始める。

 慧と七海はある程度の面識があり問題は特にない。問題となり得るのは梓と蒼空の方だ。しかし梓の方は普段の言動や性格などから問題が起こったとしても何とか対処はできそうだ。問題があるのは蒼空の方だ。普段の言動でもたまに予測が付かない事をやらかすときがあるので何か起こった時は現場で対応するしかない。しかし真は臨機応変に対応できるわけではなくどちらかと言えば苦手なほうだ。そういうのが得意なのは慧なのだが慧を見る限りどう見ても面白がってるしか見えてなかったので期待はできない。

 そうなると後は蒼空が問題を起こさないのを祈るしかないという他人頼みしかないことに不安を覚えつつもそれに縋るしかない一択しかない選択肢に再度心の中で溜息を付く真であった。





 そのまま慧と真琴の話し合いが進み最終的に真琴の用事が終わってから合流をしてご飯を食べに行くことが決まった。

 真としては真の用事とはなにか先程も聞くことができなかったので気になったのだがタイミングが悪く真琴が関係者と思われる人物に呼ばれいなくなってしまった。

 真琴がいなくなってしまい真と慧は蒼空の座っているところまで戻るとそのまま二人でこの後の予定を、事後承諾ではあるが蒼空に話すことにした。

 そして、慧はある程度蒼空に話すと残りの説明を真に丸投げをして今度はスマホを取り出しあらかたの概要を七海と梓に送ることにしたようだ。

 慧がスマホで二人に送っている間に真は蒼空に残りの説明をしていたのだが何か言いたそうな顔を蒼空がしていた……のかは自信が無かったので区切りのいいところで話をやめる蒼空に確認する事にした。


 「どうかしたの蒼空? 話の中で何か駄目なところとかでもあった?」


 首を横に振り否定をする蒼空。そしてそのまま真に聞いてきた。


 「さっきのが真のお母さん?」


 「……ん? そうだけど……。どうかしたの?」


 「初めて見たから……それだけ……」


 他にも何か言いたそうな感じがあると真は思っていたのだが蒼空はそれ以上の事は聞くことは無かったが今までにないくらいわかりやすい悲しそうな顔をしていた。

 

 「どうし…………、いや、なんでもない。じゃあさっきの続きね。――」


 蒼空の顔を見てもう少し聞きたかった真であったが場に流れている雰囲気というものが聞くなと訴えかけるようにあったので聞きたい気持ちを自分の中で押し込め先程の話の続きを話していく。

 

 ほぼ話し終えたと同時ぐらいに慧のほうも終わったようで二人からは了承の返事があったということを慧から聞く真と蒼空。

 全てが終わった頃には結構いい時間が過ぎていたようで館内放送でアナウンスが流れてくる。


 「ご来場の皆様にお伝えいたします。今年度のミス双葉の集計結果が出ましたので結果発表を行いますのでお席までお戻りください。繰り返します――」


 その放送を合図に一階のアリーナ席のほうには会場から出ていた人達が次々と戻って来る。

 真達もそのまま席に座り最後の発表を待つことにする。


 放送が流れてから五分ほど時間が経っただろうか。

 一階のアリーナには殆どの人達が戻って来ており今か今かと待っているようであった。

 すると、急に館内の照明が全て落ち建物は暗闇に包まれる。そしてスポットライトがステージに照らされる。

 そこには司会者がマイクを正装した姿で立っていた。


 「皆様、大変お待たせいたしました。これより今年度のミス双葉の発表をいたします。まず先に今年度ミス双葉のエントリーの皆様にご登場いただきましょう。

 それではどうぞーーーーーーー」


 司会者の言葉を合図にまたもやライトは消され暗くなる。そして結婚式の時などによくかかりそうな音楽が流れ始め暗闇を切り裂くようにレーザーライトがステージを彩っていく。

 そして、消えたスポットライトが再度点きステージ脇を照らす。

 そこから次々とウエディングドレスを身に纏い出場した人達がでてくる。


 順番はどうやら先程の特技披露をした順番で出て来ている様だ。

 ステージの上に横一列にならんだ十一人のウエディングドレス姿は真にとってはなかなか圧巻な光景であった。


 全員が揃ったところで館内の照明が少し戻され薄暗い中、十一のスポットライトが出場者それぞれを煌びやかに照らしている。


 「それでは今年度ミス双葉の発表です」


 司会者の言葉に会場は緊張という空気に出場者はもちろんの事、観客も包まれていくのであった。

お読みいただきありがとうございます

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ