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神様からのいらない贈物  作者: ケンケン
夏の出会い
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第10話

 真は言われるがままに蒼空の後を付いていく。

 何処に向かうかなど全くわからずかなり困惑していた。


 公園からでてただひたすらに歩いている。

 その間、会話と言うものは全くなかった。話しかけづらかったというのが正解なのだが。

 しかし、歩みを進めるにつれ何処に向かっているのかなんとなくわかってきていた。

 途中から真が一年の半分以上歩いている道だったからだ。


 その建物が見えてくるに連れて逆に違う疑問にとらわれたのだが、考えても何も思いつかずとりあえず蒼空の後についていくことにした。

 

 公園から歩くこと二十分少々でその場所についた。

 その場所とは真達が通っている大学の入口のところであった。

 まあ、そこから敷地内に入ったとしても真の通う学科の建物はまだ先なのではあるが。


 真の通う学科の建物、と言ってもほとんどの学生がそうなのだが七割ぐらいの学生は入口より更に奥の、山の裾野に大体の学科の建物がある。

 じゃあ、手前の平野部分には何があるのかというと、それは大学付属の病院である。

 街の側から一番近いところにまずは病院。間には各種運動場などの建物やグラウンドなどがあり、

そして各学科の建物がある配置になっている。

 まあ、入口からすぐに病院がある訳がなく三百メートルほど道が続いてから見えてくるのではあるが。

 

 真と蒼空は今その道を歩いていた。

 両脇には白樺の木が病院の駐車場まで白樺の並木道になっている。

 道路を歩いているのではなく、道路脇にある遊歩道のようなところではあるが、道路と同じく白樺の木に囲まれてはいる。

 そこは、周辺住民にとってもいい散歩コースなっており、学生じゃない人達もチラホラ歩いてはいた。

 

 そんなところを歩いている真と蒼空は公園から会話もなく、ただひたすら歩いていた。

 しばらく歩いていると病院が見えてきて蒼空は歩く方向を病院に向けた。

 真の疑問などお構い無しに歩みを進め、そして病院に入っていく。

 首をかしげながらも蒼空の後についていく真。その姿は傍から見れば彼女の尻に敷かれて仕方なくついていっている彼氏の様ではある。

 病院の中にあるエレベーターの前に止まるとボタンを押しエレベーターを呼ぶ。

 因みに、この大学付属病院は八階建ての建物が三つ連なった感じである。

 

 エレベーターを待っている蒼空に真は声をかけることにした。

 なぜかは、もちろん真の病気の事に絡んでいるからだ。


 「あの……。俺、エレベーター乗れないのだけど……」


 真は申し訳なさそうに蒼空に話しかけている。

 乗れないのは仕方がないことであろう。

 エレベーターのような狭い空間、病院のエレベーターなので一般的なエレベーターよりは広いのだが、その中に入ることは真にとっては致命的なことなのだ。

 一般的なものより広いと言ってもそれはベットを入れられることが前提であり、もし乗っている途中にベットが乗り込もうものなら真の逃げ場はなくなってしまう。

 なので、いつも真は高い建物のエレベーターは乗らず近くにある階段で登っていくのが常であった。

 真の肉体の基本スペックは高いのだから問題はない。

 まあ、東京にある東京タワーやスカイツリーなどは流石に辛いと感じてしまうだろう。

 そもそも、真はそんなことまでして行きたいとは思ってはいない。


 蒼空は真の言葉を聞いてわかったようで何処の階に行くか教えてくれた。


 「八階」


 「八階?」


 何で八階に行くのか聞いたのだが蒼空は答えてはくれなかった。


 そして、蒼空はエレベーターの前を離れ階段の方に向かう。

 真は蒼空が何で階段の方に向かうのかわからなかった。その疑問は蒼空の口から回答がすぐに出てきた。


 「真と同じ条件で行く」


 である。

 なぜそのように思ったのか真は疑問だったが、それよりも真は嬉しさで一杯だった。

 それは、一緒に行ってくれることに対して単純に嬉しかったからだ。

 エレベーターに乗れない真は高い建物に行ったときは大抵一人で移動していた。

 それは、真の家族にも言えることでほとんど一緒に移動する事はなく真一人だ。

 姉達と一緒に居たくないという思いもあるのではあるが。

 慧と出かけることも同じく移動するときはバラバラで、慧の場合は単純に体力がないだけだったりする。

 そんな、いつも移動は一人のところに一緒に行くと言われれば嬉しくもなるであろう。


 二人はそのまま階段で目的の階まで登っていく。





 少し時間は遡る。


 慧と七海は公園を出て行く真と蒼空を見てどうしたらいいかわからなくなっていた。

 なぜかと言うと、予定とは違う行動を取られてしまい対応の仕方がわからなくなってしまったからに他ならない。

 

 予定では、昼に待ち合わせをして、その後は食事をして公園へ。そのまま公園でのんびりした後真の家に向かう途中で食材を買い、真の家で食事をして終わる予定であった。

 その予定がどうも違うところに向かっているようなのであった。

 現時点では慧も七海も何処に向かっているのかはわからなかったが、真と同様見慣れた光景で何処に行くのか検討がついたようだ。


 「なんか大学に行ってるみたいだよねぇ……」

 

 「ああ……」


 七海もなんとなくわかっているようだった。

 しかし、なぜ大学に行くのか考えがつかずあっさりとした返事になってしまう。

 

 しばらく歩いていると真達と同様に大学の入口についた。

 そのまま真達の後をついていく。まあ、何で大学に来たのかわからないのでついていくしか選択肢はないのだが。

 白樺の並木道を歩き進んでいくと更に不可思議な事に頭を悩ますことになる。


 真達が病院の建物に入っていったからだ。

 慧と七海の二人は歯学部な事もあり通いなれた建物ではあるが、真と蒼空にとってはあまり関係ない建物だった。

 まあ、蒼空の方は心理学で多少なりとも関係はあるのだが。それはこの病院には心療内科があるので、心理系の学科は実習を行うときはこの建物で実習を行う。しかし、心理系の実習は三年目からであり、二年の蒼空には今のところ関係はないところである。


 建物の中に入っていく二人を眺めながらどうしてかわからず途方に暮れている慧に七海が声をかけてきた。


 「どうする? 中に入ろうっか?」


 七海もどうしていいかわからず慧を頼ることにしたようだった。

 しかし、今の慧には判断はできなかった。と言うか思考の渦に捕われている様で聞こえていないようである。

 

 「慧! 慧! 聞いてるの?」


 慧からの返事がないので、体をゆすって現実に引き戻そうとする七海。その行動が功を奏したのか慧は戻ってきたようだ。


 「な、なんだ?」


 「だ・か・ら、中に入ろうかって? それとも二人が出てくるまで外で待ってる?」


 「そ、そうだな、とりあえず俺達も中に入ろう。何処に行ったかわからないから探しきれないかもしれないが何かあったらまずいし行こう」


 「そうだね。じゃあ、いこっか」


 七海に手を引かれ二人は病院に入っていくのであった。





 八階まで上ってきた真は見慣れた場所を眺めていた。

 

 大学病院の八階。そこの階には真が月に一回ほど通っている心療内科があるからだ。

 地元の病院から紹介されたカウンセラーは大学病院の準教授でもあった。なのでカウンセリングを受けるときはここの場所に毎回来ている。

 

 なぜここに来たのか訳もわからずにしていると蒼空はどんどん進んでいく。

 置いていかれないように真もしっかりとその後ろについていく。

 そして、真が知っている扉の前まで来ると、蒼空は扉をノックした。


 「平野先生いる?」


 その名前は真も良く知っている名前だ。


 「いるぞぉ」


 中に人がいるのを確認した蒼空は扉を開けて中に入っていく。

 真は扉の前で茫然と立ち尽くしてしまっていた。

 扉は閉まり真は一人で扉の前に立っている。中からは蒼空と平野先生の話し声が聞こえているが真はどうしていいかわからなかった。


 後ろにいない真に気がついたのか蒼空が扉を開け真の顔を不思議そうに見ている。


 「どうしたの? 中に入ってきて」


 「伊吹、誰かいるのかい?」


 開いた扉の奥からは聞きなれた声が聞こえてきた。

 真はとりあえず中に入ることにしたようだ。


 「…………ああ」


 そう返事をすると真は蒼空の後に続いて部屋の中に入っていく。

 真の姿を見た平野先生はものすごく驚いており口をパクパクさせていた。

 座っていた椅子から立ち上がろうか立ち上がるまいか、どうしていいかわからなくなっているようだ。


 「こんにちは、平野先生。突然きてしまってすいません」


 本当に申し訳なさそうに頭を下げる真。

 そんな真の姿を見ていた蒼空は再度不思議そうな顔で真に問いかけてきた。


 「真は平野先生のこと知っているの?」


 「知っていると言うか……今、俺のカウンセリングしてもらってるのは平野先生なんだよね」


 「そうなんだ」


 本人は未だに立ち直ってないようで、何か言いたいようではあるが言葉が出てこないようだ。

 なぜ、そんなに驚いているのかには訳がある。

 単純なことだ。女性と一緒にいる真が信じられないからだ。

 真のカウンセラーをしてまだ一年半ぐらいなのだが、引継ぎを受けたときにある程度の事は把握はしている。なぜ恐怖症になった原因とかも知っているし大学に来る前までのことも知っている。

 

 その聞いた状況からしても今の目の前の真の立ち位置は異常だったのだ。

 真と二人で女性といる。そのことが目の前にあったとしても信じられなかった。

 

 未だに話すことができない平野先生にどうやって声をかけようか迷っている真だったが、蒼空によってその迷いはなくなることに。

 

 「戻ってきて」


 そう言うとおもむろに平野先生の頭を平手で叩いた。


 「痛えな。何するんだよ伊吹は」


 「平野先生がおかしかったから、仕方がないこと」


 「仮にも自分の通っているゼミの教授叩くなよな」

 

 「正確には准教授」


 「そんな突っ込みいらねえよ」

 

 二人でやり取りしており、真は蚊帳の外だ。

 その状況を真は茫然と見ているしかなかった。


 「まあいいや。とりあえずこの状況の説明はしてくれるんだろうな、真」


 話しを振られ苦笑いを浮かべてしまう。

 流石に説明はしなければいけないだろうとは思っているが、どう説明しようか思い浮かばず苦笑いをするしかなかった。

 

 「笑ってねえで説明しろや」


 どんどん言葉遣いが荒くなってくる。

 この平野と言う男はかなり若い男である。

 二十代にして准教授に上り詰めた男でかなり優秀ではあるのだが若さゆえにまだまだ精神的には幼いところがあるのは仕方がないところではあろう。


 そんな言葉が荒くなってきたのを聞いてそのうち手も飛んでくるのではないかと思い説明しようとしているのだが、部屋には平野先生のほかに蒼空がいるのでどうしようか迷っていた。


 蒼空の方をチラッと見た真をみて、平野先生は気がついいたようだ。


 「おう、伊吹。ちょっと席外してくれるか?」


 「どうして?」


 「ここからの会話は患者と医者の話だ。患者本人が希望するのであれば守秘義務が発生する。だから席を外せって言っているんだ。おまえにも教えたはずだからわかるな?」


 「……わかった」


 そう言うと名残惜しそうな足取りで部屋から出て行く。

 部屋から出て行く蒼空を確認した平野先生は真のほうに椅子を向ける。


 「さて、伊吹も出て行ったことだし話してもらおうか」


 「今日ここに来たことは良かったかもしれないですね」


 「そう思うんだったらさっさと話せ」


 「話しますから」


 少し怒っているようだったので真もさっさと話すことにする。

 

 まずは、今日なんで蒼空といるのか。その経緯から話すことに。しっかりと慧の企みである事は報告しておいた。

 因みに、慧も平野先生の事は知っている。なぜ知っているのかと言うと、平野先生のカウンセリングに初めてかかるとき慧も一緒に来ているのだ。真の病状を昔から知っていると言うこともあり一緒に来たのだった。


 その後、食事をしたときの事、公園で過ごしていたときの事を話して、病院まで来た流れまできっちり話した。

 ここに来た理由は真にもわからなかったので、そこは蒼空に聞いてくれともしっかり伝えた。

 

 眼の力の事は未だに話していいものかどうか迷っていたので話してはいない。


 話しを全部聞いた平野先生は考えているようで黙っていた。

 真は話してくれるまで待つことにした。





 病院に入った慧と七海は、先に入っていった真と蒼空を探していた。

 意外と広いこの病院だが慧はなんとなく中てはついていた。

 基本的に怪我などしていなかったので診察関連の場所は外し、自分達の通っている歯学部は自分達の知り合いに連絡をしていないことを確認したので外し、知り合いに入院しているのはいないので外した。因みに蒼空のほうの確認は梓に連絡をして確認をとった。

 そして、二人に関係がありそうな場所として当たりを付けたのが八階にある心療内科だった。

 真は患者として。蒼空は学生として。


 慧の予想は外れていないことがすぐにわかることになった。

 現在二人は八階にいて、そのフロアのとある一室から蒼空が出てきたからだ。


 その姿を見てまずは安堵の溜息を漏らす慧。横にいる七海も同じようだった。

 安堵したのもそこそこに慧は蒼空に声をかける事に。公園での考えていたことなどすっかり忘れていた。

 忘れてしまうのは仕方のないことではあろう。ここは心療内科のあるフロアなのだ。真に何かあったの

ではないかと思っていたのだから。


 「蒼空ちゃん」


 声をかけられた蒼空は声のしたほうに振り向いた。

 

 「二人してどうしたの?」


 蒼空の質問にどう答えて言いか口篭ってしまう慧。流石に後をつけていましたなど正直に言えるはずもないし、変な言い訳してもどうしようもないと考えに困っている。そんな慧に七海は助け舟を出してくれた。


 「今日は歯学部の用事でここに来てたんだけど、外を見たら真と蒼空さんが見えたからどうしたのかなって思って探してたんだよね。ここのフロアは心療内科だったと思うけど何かあったの?」


 良くそんな嘘があっさりと出るなぁと関心気味に見ている慧。それを感じた七海は蒼空の死角になっている慧の背中を多少強めにつねり上げた。


 「いっ!?」


 慧の叫び声に不思議そうに首をかしげて蒼空は見ていたのだが、七海に睨まれてその出来事はなかったことにしたようだった。

 慧と七海が何をしているのかわからなかった蒼空は質問に答えることにした。


 「今日は真と出かけていたんだけど、ちょっと気になることを聞いたから私が通っているゼミの先生に相談しに来たんだけど、それはいらない事だった」


 「いらない事だったってどうして?」


 病気の事は知っているがそれ以外の事はまだ詳しくない七海は蒼空の言っていることがわからず聞いている。

 その横では慧が納得顔で何度も頷いていた。


 「何一人で納得してるのよ。私にも教えなさい」


 一人で納得している慧をみて七海は少し語調を高くして慧に問いかける。

 その勢いに多少たじろぎながらも七海を落ち着かせ、教えることに。


 「ようは、真から病気の事を聞いた蒼空ちゃんはゼミの先生でもある平野先生に相談しに来たけど実は真のカウンセリングの先生だったことを知って、いらないことだと思ったんでしょ?」


 七海に説明をしつつも蒼空に確認の意味もあって問いかける慧。

 それを聞いていた蒼空は間違いないと頷いていた。

 七海のそれを聞いて納得したようだった。


 「それで今、真は平野先生のところにいるのかい?」


 「そう」


 「じゃあ出てくるまで待つしかないかぁ」


 そう言うと慧は近くにある長椅子に座ることにしたようだ。

 座るとすぐに携帯をいじりだそうとポケットから取り出そうとするのだが、それは蒼空の言葉によって止められてしまう。


 「慧、聞いてもいい?」


 「どうしたの蒼空ちゃん?」


 「何で慧は平野先生の事知っているの?」


 「何でって……そりゃあ真と一緒にカウンセリング受けたことがあるからだよ。その様子じゃあ真が女性恐怖症の事は聞いたけど詳しくは聞いてない感じだからいっておくけど、真の病気は小学生ぐらいからずっと患っているモンなんだよ。だから大学に出てくるときにカウンセリングの先生が変わることになって、地元の先生の紹介でここの病院を紹介してもらったときに知り合ったのが平野先生なんだよ。それで初めて平野先生のカウンセリングを受けるときに事情も詳しい俺も一緒に受けたから知ってるだけだよ」


 「そうだったんだ……」


 何かにショックを受けているのだろう、蒼空の顔が悲しそうなものになっていく。

 七海のほうをは知っている分だけ悲しみは少なさそうだが、それでも若干顔は悲しそうだ。


 蒼空は悲しみ顔から一変してハッと顔を上げると七海のほうを見つめる。

 視線を向けられた七海は若干だじろいで


 「どうしたの、蒼空さん?」


 「真に聞いたときにあまり人に知られたくないって言っていたけど七海に聞かせて大丈夫だったの?」


 「七海は大丈夫だよ。真の病気の事は知っているからね」

 

 「そう……。よかった」


 安堵した表情をみせる蒼空。二人は蒼空の表情を見て驚きとも苦笑いともいえない表情で蒼空を見ていた。


 あまり感情が出ないタイプと思っていたのだが、今日だけで様々の表情をみせる蒼空にどうしていいかわからずそんな顔をするしかなかったのだ。


 「この後どうするの?」


 七海が慧に聞いてくる。


 「どうするって言っても、とりあえずは真が出てくるまでは待つさ。その後は多分だけど俺も平野先生に会わないといけないと思うから出てくるまでは待機だな」


 「今すぐ行かないの?」


 「カウンセリングって本人と先生との二人だけ話が基本だろ。知られて欲しくないこともあるだろうし。それに真が同席することは同意するとも思えないし、だから話が終るまでは待つしかねえよ」


 「どうしてカウンセリングしているってわかるの?」


 「蒼空ちゃんが部屋から出てきたって事はそういうことじゃないの? そんなこと言ってなかった蒼空ちゃん?」


 「言っていた。二人で話すって……」


 「なっ。だから出てくるまで待つしかないんだよ」


 話しを切り上げると慧は携帯を取り出しいじり始める。

 七海と蒼空も立って待っているのも疲れるだけだろうと思い、慧の座っている長椅子の横に並んで座ることにしたようだ。


 待っている間慧はひたすら携帯をいじり、蒼空と七海は今日の出来事について話しているようだ。

 横で聞いていた慧は何でわざわざ知っていることを聞くのか疑問に思っているようだが、気にしても仕方ないと携帯に集中することに。

 その横では蒼空が七海に何で真と二人でいたのかと色々聞いていた。

 

 知っていることではあるのだが、そこはやはり女の子というところだろう。傍から見ていたのではわからないことなど興味津々に目をキラキラと輝かせて聞いている。

 話の内容が今日の出来事から真の事についての話になっていくところも女の子というところだろう。

 しかし、蒼空はあんまり興味はなさそうのようで、七海に聞かれたことに淡々と答えているだけだった。


 待つこと十分位たったであろうか

           

 「ぎゃぁぁぁぁぁぁー」


 部屋のほうから真の絶叫が聞こえてきた。


お読みいただきありがとうございます

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