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初恋の相手にラブレターを渡そうとしたら、なぜかパンティとチラシを渡して警察に連行されました。  作者: お米リッチ


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第17話

 ある日、安藤結は大切な事に気がついた。

 流れで天王寺を宇宙人だと考えていたが証拠が無いことに。

 これもあのバカ女(エルナ)のせいね。

 確かに天王寺はバカで変なヤツだけど、本当に宇宙人なのかしら確かめてみないと。

 結は1日天王寺を監視する事にしたのだった。



 とある日のお昼頃。

「小林、俺ちょっと昼の間に銀行で金降ろして来るわ」

「イッテラッシャイ」

 俺は昼飯を済ませると教室から出て下駄箱に向かう。

 この前、神代に借りた金を返さないといけないから銀行に行こうと思ったのだ。

 下駄箱で靴を履き替えると校舎を出る。

 銀行は商店街にあるので片道10分程度だ。

 少し駆け足で向かっていると銀行が見えてくる。

 しかし、その銀行の前に西園寺がいた。

「ちっ、最近見ないと思ったのにこんなところに居やがったか…」

 慌てて近くの店に隠れる。

 アイツに絡まれると絶対に昼の間には学校に帰れないだろう。

 あのバカ、今は学校の時間じゃないのか。

 バカは学校休みなのか。

「うーん、なんとかならないものか…おっ!」

 これだこれしかない。

「おばちゃんこれレンタルね」

「あいよー」

 そう考えた俺は作戦を実行に移すことにした。





「おのれ天王寺め、あんなの銃の故障だ!あれは無効だ!そうだなセバス」

「はい、坊っちゃま」

 今日は、創立記念日で学校が休みになったのはいいが、ドライブで気分を変えようとしたのにあのゴリラの学校の近くに来てしまった。

 むしゃくしゃする。

 そんな時だった。

「おい、そこのお前」

「…何でしょう」

「何でここに虚無僧が居るんだ?」

「さあ、拙者修行の身ゆえ...」

「服は制服で?」

「さあ、拙者修行の身ゆえ…」

 どうみても怪しい虚無僧の被り物をした制服の男が隣を通りすぎようとしていた。

「何処かで見た事がある気がするんだが…」

「分かり申さぬ、冥府魔道に生きる我らは常人にあらず…」

「それは子連れ狼だろうが!!お前は虚無僧だろ!!」

「……さあ、拙者修行の身ゆえ」

「ふふふ、貴様からはあのゴリラと同じ空気を感じるのだ」

 虚無僧が走り出す。

「拙者…修行の……身ゆえ!」

「追えセバス!!」

「はい、坊っちゃま」

 虚無僧と執事の追走劇が始まった。



「ちっ、まさかバレるとは…」

 執事を撒いて路地裏に隠れる。

 虚無僧スタイルも目をつけられている。

 別のにしなくては。

 路地裏を抜け出すと先程の店に入る。

「次はこれで行くか、これならバレないだろう」

 変装を済ませると銀行に向かう。

 しかし、西園寺は居なかった。

「なんだ…まあいいや金を降ろすか」

 そう言って銀行に入る。


「いやー強盗よ!!ジョッカーよ!ジョッカーの強盗だわ」

「武器を持ってるわよ!!」


 しまった。

 リアリティを追及するために全身黒タイツにククリナイフを装備してたんだった。

「き、君!武器を捨てなさい!!」

 すぐさま警備に囲まれる。

「通報はした!諦めるんだ!!」

「おのれ西園寺!!覚えてろーーー!」

 そうして再び逮捕されるのだった。




 結は全てを見ていた。

 そして、電柱の後ろで愕然としていた。

「あ、あんなバカが人間のわけがない…宇宙人よ。間違いないわ!」

 その日、結は確信したのだった。



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