ハンバーグ
「おお、カホさん、綺麗にできてるぞ」
出来上がったハンバーグを見てシルが言う。
確かに見た目は綺麗にできているし旨そうにも見える。
「そうかのう、じゃが問題は味じゃろ?」
カホさんが不安そうに言う。
確かに肝心なのは味だな。
見た目が良くても中身がダメならって奴だ。
けど、ソースがかかっているのもあるが旨そうな匂いがするな。
食べ方は多分ステーキと同じでナイフとフォークを使えば良いだろう。
そしてハンバーグにナイフを入れる。
「柔らかい」
あまりの柔らかさに驚く。
ステーキを切るのにもそれなりに力を加えなければならないのにこのハンバーグは全く力を入れずに簡単にナイフを入れて切る事ができた。
作り方からして柔らかいだろうなとは思っていたが想像以上の柔らかさだな。
切ったハンバーグからは肉汁が出て来る。
もうこれだけで絶対旨いと言う事がわかるな。
俺達はハンバーグを口にする。
「何だこれは、柔らかいから大して力を入れて噛まなくても良いし旨い、こんな柔らかい肉料理が存在するのか」
シルの言う通り、肉と言ったらある程度力を入れて食べるイメージがあるが、これは今までのどの肉料理よりも柔らかい。
しかもかかっているソースとも合って旨い。
「これほどの柔らかさなら、私のような年寄りにも食べやすいかもしれませんね」
「あ、そうか」
確かにこの柔らかさならお年寄りでも食べやすいかもしれない。
人間歳を取ると若い時より体力が衰えたりしてステーキみたいにある程度柔らかい肉でも噛むのに一苦労するから肉料理を食べる事がなくなると聞いた事があるな。
けど、このハンバーグの柔らかさならそんなに噛む力もいらないし食べやすいかもしれない。
「ちょっと焦げてしまった時はどうなるかと思ったが、どうにか上手くできたようで良かったのじゃ」
俺達が旨いと言った事でカホさんは安堵したようだ。
「どれ、儂もいただくかのう」
そう言ってカホさんもハンバーグを口にする。
「ふむ、確かに美味しいのじゃ、かかっているソースのおかげかのう」
「いや、普通にカホさんが上手に作ったからだろ、ハンバーグ自体が上手くなければソースが旨くてもここまで旨くならないさ」
そうシルが言う。
確かにハンバーグが旨いからソースでより旨味が引き立っているって事だな。
「そうか、ならジョルジュのおかげじゃな、ジョルジュが丁寧に教えてくれたから上手く作れたのじゃ、ありがとうジョルジュ、儂一人なら絶対に上手にできなかったのじゃ」
「それなんだがカホ、おそらくお前は一人でも料理ができると思うんだ」
「え?」
ジョルジュの言葉にカホさんは驚くのだった。
読んでいただきありがとうございます。
面白かったらブクマと評価をよろしくお願いします。




