肉料理
「新しい肉料理がほしいな」
「急にどうした?」
お茶をしていたら急にシルが言い出す。
「いや、何だか新しい肉料理が食べたいなと思ってさ、急に思いつく事ってあるだろ?」
「あー、確かに覚えはあるな」
ふとした瞬間急に思いつくあれだな。
「そう言えば、肉料理って唐揚げだけしか生み出してなかったな」
「ああ、お菓子とかパンとかが多かったな」
「生み出すもののバランスも考えた方が良いか」
「そう、それで肉料理がふと浮かんだんだ」
俺の言葉にそれだと反応するようにシルが言う。
「シルって肉好きだよな」
「うむ、お菓子も好きだが肉も好きだ、ケイネスだってそうだろ?」
「ああ、肉は好きだからな、じゃあ、肉料理を探してみるか」
こうして失われたもの図鑑に載っている肉料理を探して俺達は厨房に行くのだった。
「肉料理ですか」
「ああ、これなんだけどどうだ? ハンバーグって肉料理なんだけど」
俺は厨房にいたジョルジュにハンバーグが載っているページを見せる。
「ハンバーグ、普通に焼く肉よりも柔らかくて子供に人気の肉料理ですか」
「ああ、そしてこっちがシェフィーネの描いたハンバーグと思われる絵だ」
シルがジョルジュにシェフィーネ王女が描いたハンバーグの作り方の絵を見せる。
「なるほど、これがハンバーグの作り方ですか」
「何だか美味しそうじゃのう」
ジョルジュの隣で見ていたカホさんが言う。
今日はカホさんも来ていたみたいだ。
「早速作りましょう、カホ」
「何じゃ?」
「お前も一緒に作ってみるか?」
ジョルジュがカホさんに言う。
「儂がか? しかし、儂は料理は」
「私が教える、やってみないか?」
「しかしのう」
カホさんは乗り気ではないようだ。
カホさんは料理は不器用で上手くできないと自覚しているから無理もないか。
「カホさん、私も一緒に作るからやろう」
そうシルがカホさんに言う。
「シルフィスタ姫」
「一人で作るのが不安なら私も一緒に作るし、ケイネスも一緒に作るぞ」
「俺もか?」
「ああ、パン作りを見て思ったが、ケイネスもちゃんと教えれば料理はできると思うぞ」
確かにパン作りしたけど今回は肉料理だからなぁ。
パンとはまた違った作り方だから不安もあると言えばあるが。
しかしシルからの誘いだし、断れる状況でもなさそうだ。
「カホさん、一緒に作ろう、何とかなるだろ」
「ケイ坊、わかったのじゃ、そこまで言われたら断るわけにもいかんしのう」
カホさんが折れた事でカホさんもハンバーグ作りに参加する事になった。
不安そうなカホさんだが何とかなるだろう。
俺も不安だけど。
そんな不安でいっぱいの俺とカホさんはハンバーグ作りをするのだった。
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