馴れ初め
「シル姉様とケイ兄様って出会った時から今みたいな感じだったの?」
「シェフィーネ、いきなりどうした?」
現在俺達はお茶をしている。
今日は学園が休みなのでシェフィーネ王女は我が家に来ていただいている。
ちなみにエドウィンは今特訓の時間なのでここにはいない。
まあ、終わったら二人だけにさせるつもりだけど。
それでお茶を飲んだりしているとシェフィーネ王女がシルに先程の事を言うのだった。
「シル姉様とケイ兄様っていつもラブラブで仲が良いから初めて出会った時からそうだったのかなって思って」
「お前の口からラブラブと言う言葉が出るとは思わなかったな」
「シル姉様はケイ兄様と最初からそうだったの?」
「うーむ、そうだな」
シェフィーネ王女の問いにシルは悩んでいる様子だ。
俺とシルの最初の出会いねぇ。
「兄上様はシル様と最初からラブラブだったのです?」
妹のアニスが俺に聞いて来た。
今日はアニスも一緒にお茶をしているんだよな。
「シェフィーネ、何故いきなりそんな事を聞くんだ?」
「エド様と出会う前は好きってよくわからなかったから何も思わなかったけど、好きな人ができてからもっと仲良くなりたいなって思ったの、でもどうしたらもっとエド様と仲が深まるのかがわからなくて、シル姉様とケイ兄様みたいな感じになりたいなって、どうして二人はこんなに仲が良いんだろうって、最初から仲が良かったのかなって気になって」
「なるほど、それで私とケイネスの馴れ初めを知りたいと」
「ん」
シルの問いにシェフィーネ王女は頷く。
なるほど、俺とシルの仲を見てシェフィーネ王女もエドウィンともっと仲を深めたいと言うわけか。
こんなに思われてるなんて、お前今幸せだなエドウィン。
「私も知りたいのです」
アニスも再度聞いて来る。
「アニスは今何歳?」
「八歳なのです」
「なら、そろそろ婚約の話とかの準備も進めると思うから知っておいても良いと思う、アニス自身は知りたい?」
「知りたいのです、貴族の婚約は大体十歳くらいで決まったりする事が多いのです、私は今八歳なのでそろそろ婚約者を決める準備をすると思うのです、その時の参考にぜひ聞きたいのです」
「ん、とても良いと思う」
そうアニスとシェフィーネ王女が会話する。
貴族は十歳くらいになると婚約者が決まったりする事が多い。
だがすぐ決まると言うわけではない。
すぐに決まったりする事もあれば遅く決まったりする事もある。
俺と同い年なのに決まっていない者だっている。
すぐに決まる場合は家同士が仲が良くて令息と令嬢の歳が近ければすぐに決まる。
遅い者でも学園に通ってそこで出会いがあって婚約者が見つかる事だってある。
そう言った色々な場合もあるが運が悪ければ成人しても見つからないと言う、言い方は悪いがいわゆる行き遅れだとか独身貴族だとかそんな感じなものになってしまう者達もいる。
だからこそそう言った事にならないように十歳になる少し前から親が婚約者を決める準備を始めりする事が多いのだ。
「どうする、シル?」
俺はシルを見る。
「どうするも何も、二人は諦める気はなさそうだ、それにシェフィーネ自身がエドウィンともっと仲を深めたいと言われたらな、できれば妹のその思いは汲みたい」
「そうか」
アニスはまだ八歳だしまだそう言う恋愛的な話は早いと思っていたが、ラブラブと言う言葉も理解しているからなぁ。
まだまだ幼い子供だと思っていたけど。
今時の子って結構俺達が思っているより成長が早いのかもな。
・・・・・・仕方ないか。
「わかった、俺とシルの出会いを話すよ、シルも良いか?」
「ああ、構わん」
シルからの了承も得たので俺はシルとの出会いを二人に話すのだった。
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