ドラゴンとの戦い方
「グオオオオオー!!!」
俺達の前に現れたドラゴンは雄たけびを上げる。
「あ、ああ」
その雄たけびを聞いたエドウィンはその場に固まってしまう。
「こいつは、ただのドラゴンだな」
「ドラゴンの中ではザコですね」
トワイライトがドラゴンを見て言う。
ドラゴンをザコ扱いって、普通に考えたらおかしな話だな。
「それでどうする? 私とケイネスどっちが行く?」
「俺が行くよ、エドウィンにドラゴンとの戦い方を見せたいし」
「そうか、なら任せる」
「ああ、と言うわけでエドウィン、お前にドラゴンとの戦い方を見せたいと思う、ちゃんと見とけよ」
「いや、前見ろ!! 前!! ドラゴンの攻撃が来るぞ!!」
エドウィンが言うと確かにドラゴンが今にも攻撃を仕掛けて来そうだ。
「グルルル」
ドラゴンは腕を上げてその鋭い爪で俺を切り裂こうと振り下ろす。
「ケイネス!!」
エドウィンが声を上げる。
「トワイライト」
「了解しました、マスター」
俺がトワイライトに支持を出すと同時にドラゴンの鋭い爪が俺に直撃する。
「ケイネス!!」
「大丈夫だって」
「グウッ!?」
俺は魔剣の姿になったトワイライトでドラゴンの爪による切り裂く攻撃を受け止める。
ドラゴンは自分の攻撃が止められた事に驚いている様子だ。
「さて、エドウィン、ドラゴンとの戦いを見せようじゃないか」
俺はトワイライトで受け止めたドラゴンの爪を振り払う。
「ドラゴンはプライドが高い生き物なのか、自分より弱い相手はこうやって爪で切り裂いて来るんだ、地面にいる虫を見たら踏み潰すみたいな感じかな」
「ドラゴンからしたら私達人間は虫と同じだと言う事か」
「ああ、ちなみにプライドが高いからなのか剣で受け止めて振り払ったら」
「グオオオオオー!!」
「このように怒りを露にするんだ」
「のんきに言ってる場合か!! 前を見ろ!!」
エドウィンは落ち着きなく叫ぶ。
だから心配するなって。
「グオオオオオー!!」
ドラゴンも俺が自分に背を向けているのが頭に来たのかまた鋭い爪で攻撃をしてくる。
「いいかエドウィン? プライドの高いドラゴンは一度では何かの間違いだの偶然だのまぐれだのと言い聞かせて再び同じ攻撃をする事があるから今度はこうするんだ」
俺はトワイライトを振るうとドラゴンの鋭い爪を切り落とす。
「こうやって爪を完全に切り落とすだろ? そうすれば」
「グルガアアー!!!」
「このように怒りを露にするんだ」
「わかってるなら何故やった!?」
「それは普通のドラゴンと戦う時にこうするとどうなるかを見せるためだ」
そう、知らずに戦うより予め情報を知っていた方がいざ戦いになった時に落ち着いて対処できる。
それを教えるためにわざとこのようにやっているんだ。
「グルゥ」
するとドラゴンは口を大きく開ける。
「エドウィン、ドラゴンが口を大きく開ける、どう言う事かわかるか?」
「どう言う事って、火を吹くって事か?」
「そうだ、だから」
俺は大きく飛んでドラゴンの下顎を蹴り上げる。
「グルウウー!!?」
火を吹く前にドラゴンの口を閉じた事で火はドラゴンの口の中で燃える。
「グガアーッ!!!」
ドラゴンはダメージを受けている。
自分で自分の火をくらったんだから当然だな。
「ドラゴンの身体は頑丈でも口の中は他の生物と同じで柔らかい、そんな口の中を自分で吹いた火で燃やしたんだ、相当なものだろうな」
「グ、グウッ」
「こんな風にドラゴンは自分で吹いた火で口の中は火傷状態になるからエドウィンもドラゴンが火を吹く時にはこうすれば大丈夫なんだが、タイミングはちゃんと合わせないとくらってしまうから気をつけろよ」
「できるか!!」
俺の言葉にエドウィンは大声で言う。
頑張ればできると思うんだけどなぁ。
「グルルル、グオガアアアアアアアアアアアアー!!!」
「あ、完全に怒ったな」
「プライドの高いドラゴン、ここまでコケにされて相当お怒りのようですね」
トワイライトが冷静に言う。
虫と同じで弱いと思っている人間にコケにされたからな。
例えるならプライドの高い貴族が平民相手にコケにされて怒りを露にしていると言ったところか。
そんな事を考えているとドラゴンは翼を広げ空へと羽ばたく。
「上から最大火力の火を吹いて森ごと俺達を焼き尽くす気だな」
「何を呑気に言ってるんだ!! そんな事されたら死ぬじゃないか!!」
「落ち着けエドウィン、ケイネスなら大丈夫だ」
シルがエドウィンを落ち着かせる。
エドウィンはシルに任せて俺はドラゴンが火を吹く前に倒さないとな。
「さて、行くか」
俺は足に力を込めてジャンプするとドラゴンの頭上を取る。
「ガアッ!!?」
ドラゴンは驚愕している。
「何故下等な人間が空を飛んでいる自分より上にいるんだって顔をしているな、そうだな、あえて言うなら」
俺はトワイライトでドラゴンの首を目掛けて振り下ろす。
「お前は人間を舐め過ぎた、それがお前の敗因だ」
そう言って俺はドラゴンの首を切り落とした。
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