実物を見に行く
「なるほど、要するに他国のバカ王子ですか」
俺の説明を聞いてトワイライトはそう答える。
「俺の説明でどうしてそうなる?」
「普通に考えてそうとしか思えません、ただ本音で話し合えれば良かっただけなのに勝手に決めつけて大事にしてしまうなんてバカとしか言いようがないじゃないですか、しかも奥方様の妹様との婚約を認めてもらうためにドラゴンを倒すなど、寝言は寝てから言ってもらいたいですね」
辛辣な事言うなぁ。
エドウィンも凄い苦い顔してるよ。
「そもそも、自分が戦うドラゴンがどう言うものなのかも存じていなければ意味がないのではないでしょうか」
「どう言う事だ?」
「ドラゴンと言われても本でどう言う存在なのかは何となくでしかわかっていないと言う事です、実物を見ればまた違ってきますよ」
「あー、確かにそうかもな」
確かにトワイライトの言う通りだな。
本とかで見て知識を知ったからと言って実際にやったり見たりするのはまた別物だな。
モンスターの事も凶暴だって書かれていてわかっているつもりでも実際に見たら想像以上の凶暴さで恐怖で腰を抜かすなんて事もあるしな。
「うーん、じゃあ行くか、エドウィン準備してくれ」
「お前達の会話からこの後何をするのか大体予想がつくが一応聞くぞ、何をしに行くんだ?」
「何って、実物のドラゴンを見に」
「だと思ったよ」
こうして俺はエドウィンに実物のドラゴンを見せるためにモンスターのいる森に向かう事にした。
「はい、と言うわけでモンスターの住まう森に着きました、これからドラゴンを探すぞ」
俺、シル、エドウィン、そしてトワイライトの四名でドラゴンを探す。
「ちょっと待て、我々だけで良いのか?」
「まあ、何とかなるだろ」
「問題ありません、私がいるのですからマスターと奥方様の身の安全は保障します」
「その中に私も入っているよな?」
「・・・・・・問題ありません」
「今の間は何だ!?」
トワイライトの遅い返事にエドウィンは不安を感じているな。
「心配するなエドウィン、トワイライトは場を和ませようとしただけなんだから」
「さすが奥方様、私の意図をご理解いただけるその聡明さ、やはりマスターに相応しきお方ですね」
「うむ、私以外にケイネスに相応しい女がいてたまるか」
「素晴らしいです、奥方様」
シルを称えてトワイライトは拍手をする。
仲が良くて何よりだ。
「それじゃ、ドラゴンを探しに行くぞ」
俺達は森の中を歩いていく。
「護衛もつけずに行くって普通なら有り得ない事だな」
「まあ、普通は護衛をつけるもんな、こんな危険な場所に入るんだから」
「貴族なら当たり前だし、ましてや王族もいるんだぞ」
「そうだな、まあ、俺もシルも普通にドラゴンと戦える強さを持ってるからな」
「普通なら嘘だと思うがお前や使用人達の強さを見たらな」
「はは、まあそれでもドラゴンはモンスターの中じゃ上位に入る存在だからな、ってどうした?」
話しながら歩いているとエドウィンが立ち止まり蒼褪めた顔をしている。
「どうした? 寒いのか?」
「いや、ケイネス、前だ!!」
「前?」
エドウィンが指差す方を見る。
「グルルル」
「おー」
そこにはお目当てのドラゴンがいた。
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本日二話目の投稿です。
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