剣の模擬戦
「はあっ、はあっ」
今日もエドウィンは基礎体力を作るために特訓をしている。
昨日と同じで走り込みはネロナが後ろからマシンガンをぶっ放して遅れたらエドウィンが撃たれてしまうと言うものだ。
相変わらずエドウィンは遅れてしまうためルティとレティが後ろで盾を構えてネロナのマシンガンを防いでいる。
それでもエドウィンは止まらずに走り続ける。
「はい、そこまで」
ルートが言うとエドウィンは止まりネロナもマシンガンを撃つ手を止める。
「うん、今日も頑張ってるようで何よりだな」
「と言っても地獄に変わりはないけどな」
「やる気と気合と根性があれば体力作りは十分なんだよ」
「何だそれは、そんなんでどうにかなるかよ」
「いえ、ケイネス様の言っている事はあながち間違ってはいませんよ、エドウィン様」
ルートがエドウィンに言う。
「剣や弓などと言った武器を扱う物なら技術を教える必要がありますが、それは後でいくらでもどうとでもなります、ですが体力作りは技術ではなく最終的には本人のやる気次第でしかないのです、技術面なら細かく教える必要がありますが、体力作りはやる気、気合、根性がものを言いますからね」
「なるほど、確かに体力作りに技術面はあまり必要じゃないかもな」
「まあ、それでも体力作りだけだとつまらないだろ? だから違う事もしないとな」
「違う事?」
「ああ、これを持ちな」
俺はエドウィンに木剣を渡す。
「その木剣で模擬戦をしようじゃないか、木剣の扱いはわかってるだろ?」
「ああ、一応そういうのも教育で教わった」
「じゃあ、やろうか、ドラゴンと戦うんだから武器の扱いを覚えておくのも特訓だからな、ほら、いつでも良いぞ」
そう言って俺はエドウィンが来るのを待つ。
「ケイネス、何のつもりだそれは?」
エドウィンが俺を睨んで言う。
普通なら剣を構えるのだが、俺は一切構えずただ剣を持ったまま立っているだけだからな。
それを見てエドウィンは怒っているって感じだな。
「私をバカにしているのか?」
「まさか、ただ今のお前ならこれでも十分ってだけだよ、それくらいの差が俺と今のお前にあるって事さ」
「・・・・・・驕りじゃないとでも?」
「お前自身の目で確かめれば良いさ」
「おお、ケイネス、ちょうど始めるところか?」
シルが訓練場に姿を現す。
「ああ、今から木剣での模擬戦を始めるところさ」
「ほう、若い者二人の模擬戦か」
「親父も一緒だったのか」
「がっはっは!! なら他の皆も呼ぼうじゃないか」
「おいおい」
親父が一緒にいたと思ったら急に皆を呼ぶって言い出したよ。
それからほどなくして本当に全員が来ました。
そして現在。
「なあ、ケイネス」
「何だ?」
「ここは訓練場のはずなのに、お茶会をしているんだが」
「ああ、そうだな」
俺達二人は木剣を持っているがシル達は訓練場に持って来たテーブルと椅子にお茶とたくさんのお菓子が置かれていてお茶会をしている。
いわばお茶とお菓子を楽しみながら俺達の模擬戦を見物するみたいだな。
「まあ、何だかんだ皆お前の事を気にかけてるんじゃないか? 頑張ってるところを見てるからさ」
「そうなのか? 私には楽しそうにお茶会をしてるようにしか見えないんだが」
「まあ、目の前に美味しそうなお菓子やお茶があったらそうなるわな」
「結局そっちじゃないか」
「俺達が始めれば皆自然と見てくれるさ、お茶とお菓子を片手にだけど」
「ガルドムじゃあまり見ない光景だな」
「新鮮だろ?」
「ああ、新鮮で毎日あきないよ」
「ケイネス、エドウィン、始めないのか?」
俺達が会話をしているとシルが話しかける。
「どうやら皆もそろそろ見たいらしいから、始めるぞ、さあ、いつでも掛かって来な」
「なら、遠慮なく行くぞ!!」
そう言ってエドウィンは俺に切り掛かって来るのだった。
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