エドウィン、衝撃の事実を知る
「どう言う事だ!? モンスターの肉を料理に使ってる!?」
そうエドウィンが問う。
「そう言えば、言ってなかった気がするな」
「何だ、エドウィン? 知らなかったのか? あれだけ旨そうに食べていたのに?」
「食べた?」
「あー、エドウィン、うちに来た初日に骨付き肉食べただろ?」
「ああ」
「あの肉どうだった? ガルドムで食べた肉と比べて」
「そう言えばやけに旨い肉だなと思ったな、うちで出る肉とは比べ物にならないくらいに」
「あれさ、ドラゴンの肉なんだよ」
「は!?」
俺の言葉にエドウィンは驚きの声を出す。
うん、まあ驚きだわな。
「俺が帰って来るって聞いたからさ、ジョルジュが大急ぎで森に行って見つけたドラゴンを討伐して用意した肉なんだよ」
「そうなのか、今思い返せば、たくさんの人がいたから何とも思わなかったが、それにしてもやけに肉の量が多かった気がするな」
「ドラゴンの骨付き肉は旨かったな、他のモンスターの肉も旨かったが」
「他のモンスターの肉?」
「ああ、うちってモンスターの討伐をしていると同時に王都にある冒険者ギルドとかに討伐したモンスターを持って行って解体してもらってるんだ、素材はそのまま冒険者ギルドに売って肉は貰ったりなどしてるんだ」
「そうだったのか、それにしても、まさかモンスターの肉を料理に使って食べてるとは」
「まあ、モンスターって動物とは違うからなぁ」
「当然だ、あんな不気味な見た目のものを料理として食べてるなんて、ガルドムの者達が聞いたら異常だって目で見られるぞ」
「確かに私も最初は抵抗があったが、一度食べてみたらどうって事ないぞ、むしろその旨さに何で今まで食べなかったんだろうって思ったな」
「まあ、確かにドラゴンの肉だったと聞かされてもあの時の骨付き肉は旨かったな」
「そうだろ? それにモンスターってよく見ると動物の見た目をしたものとかも結構いるだろ? 牛とか豚とか鳥とか」
「確かに、私も本だけで実物はこっちに来てから見たが、確かに動物と似たようなモンスターも載っていたな」
「そうだ、それで試しに動物の見た目をしたモンスターを討伐して焼いて食べてみたら驚く事に牛のようなモンスターの肉は牛の肉と変わりなくてしかも普通の牛の肉よりも旨味があったんだ」
「モンスターの方が普通の動物より肉の品質が高いって事か?」
「モンスターについてはわからない事が多いからな、王城ではモンスターの生態について研究している部署があるんだよ」
そう、モンスターについてはわからない事が多い。
だからバハムスではそう言うのを専門に研究している部署もあるんだよな。
「モンスターの研究か、この国に来てそれなりなのに未だに驚かされる事ばかりだな」
「離宮に籠ってばかりじゃ得られないものだろ?」
「全くだ、モンスターの肉を食べるなんて初めての経験だ、父上母上、エルリックやウィスト嬢が聞いたら驚くだろうな」
「そうかもな、さて、そろそろ始まるぞ」
「始まるって何がだ?」
「さっきの続きだ、ネロナがもう準備完了しているぞ」
「さあ、エドウィン様、次を始めようじゃないか」
そう言ってネロナは既にマシンガンを構えて準備完了している。
「・・・・・・ここに来る前の私ならもうやりたくないと思っているのに、今では普通にやろうとしている自分がいるよ」
「うむ、それは良い心構えだ、少しずつだがお前も成長していると言う事だ」
「そうかもな」
シルの言葉にエドウィンは笑みを浮かべて答えるとネロナの元に行き再び走り込みを始めるのだった。
まあ、当然その日の特訓が終わる頃には屍のように動かないエドウィンがいたがな。
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今年最後の投稿です。
来年もよろしくお願い致します。
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