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やると思う

「おーいエドウィン、生きてるかー?」


 俺はエドウィンに声を掛けるがエドウィンからは返事がない。


「ふむ、死んだか、シェフィーネに何て言えばいいか」


「いや、生きてるわ!!」


 エドウィンは勢いよく起き上がって言う。


「おお、生きてたか、シェフィーネを悲しませずに済みそうだ」


「こんなんで死んでたまるか、だが、地獄だった」


「まあ、そりゃ地獄だわな、あれは騎士団の訓練でもやってたからな」


「騎士団の訓練もやってるのか?」


「ああ、時々騎士団の訓練に呼ばれる事があってな、その時に騎士団の相手をするんだよ」


「そうなのか」


「で、騎士団の走り込みの時にさっきやった事をしたんだよ、遅れた奴は容赦なく撃ってたな」


 あれは本当に凄かった。

 特に新入りの騎士達が地獄を見て死んでたな。 


「騎士達って貴族が多いイメージがあるんだが、まさか」


「ああ、貴族も平民も関係なく遅れた奴をネロナは容赦なく撃ってたぞ、しかもお前の時と違ってマシンガンをそのままぶっ放してな」


「あの銃で撃ってたのか!?」


「ああ、その時騎士団長からは遠慮なくやってくれと言われたからな、新入りの騎士達が恐怖で悲鳴を上げながら走ってたよ」


 まさか新入りとは言え騎士達が悲鳴を上げて走ってたのは驚いたな。

 国を守る者達がまるで我が身を優先して護衛対象を置いて逃げ出すような感じで走ってたな。

 終わったら新入りの騎士達の屍がそこら中に転がってたなぁ。


「多分俺やシルでも遅れたら容赦なく撃ってくるだろうな」


「いやいや、自分の主と婚約者で王女だぞ? いくら何でも」


「いや、あいつはやると思うぞ、だって他国の王子であるお前でも撃ったんだぞ? 俺やシルでもやると思うぞ」


「・・・・・・本当か? 冗談じゃなくてか?」


「冗談抜きでやると思うぞ」


「ああ、ネロナはやると思うぞ」


 シルも同じようにネロナはやると言う。


「ネロナとはよく模擬戦をしているが、容赦なく私に銃を撃って来たり体術を使って来たりするぞ、まあ私は本気でやってくれるから良いけどな」


 シルは気を遣われて手加減されるのは好きじゃないからな。

 手加減も気遣いもなく本気でやってくれるネロナとは相性が良いのかもな。

 ネロナの性格ってどことなくシルと似ている部分もあるし。


「しかし、ネロナもルティとレティもそうだが、よくメイド服姿であれだけのスピードで走る事ができるな、いや、あいつらだけじゃなくてルート達執事も執事服姿で普通に特訓に付き合ってるし」


「あー、あいつらにとってはその恰好で動く事に慣れたってのもあるし、何より使用人としての仕事があるからいちいち着替えるのも時間の無駄だからそのままでやってるってのもあるな、モンスターを討伐に行く時もあいつらはあの格好のまま行くからな」


 そう、うちの使用人達は動く時も使用人として働いている時の服装のままなんだよ。

 男性は執事服、女性はメイド服で。

 

「騎士みたいに鎧とか着ないのか?」


「あー、騎士ならそうかもしれないけど、俺達って騎士じゃなくて軍人だからさ、騎士は敵から国を守る者達で軍人は敵を攻め滅ぼす者達って前に説明しただろ?」 


「ああ」


「敵を攻め滅ぼす、つまり一刻でも早く敵を殲滅するためには身軽に動けた方が良いって事で鎧じゃなくて軍服で戦うって事なんだよ、鎧をつけても重くて身軽に動けないってのもあるし、それにうちの使用人達色々な武器を使ってるから軍服の方が動きやすくて良いと思って最初は軍服を着てモンスター討伐をしていたんだけど、いちいち着替える時間がもったいないし動きやすいんなら別に軍服じゃなくても良いんじゃないかって事で皆使用人の仕事をしている時の服装でモンスター討伐するようになったんだよ」

 

「そうだったのか、けど仕事の時の服装でもモンスターの返り血で汚れるんじゃ、そうなったら結局着替える事になるんじゃ」


「ああ、そこはミスチーの魔法で身体や服を綺麗な状態にさせてるよ」


「魔法で身体や服を綺麗にさせる事ができるのか!?」


「できるみたいだ」


 正直ミスチー以外の魔法使いが使ってるところを見た事がないから何とも言えないが、少なくともミスチーは魔法で身体と服を綺麗にさせる事ができるんだよ。

 まあ、あくまで着替える時間がもったいないからやってるだけで普通にお風呂で身体を洗ったり次の日の洗濯に出したりしてるけどな。


「ジョルジュやシオンやラキムもモンスターを討伐してるけど、あの三人料理人だからもはやその日作る料理の食材調達になってるんだよなぁ」


「なるほど、食材調達か・・・・・・食材調達?」


 エドウィンが俺の言葉に疑問を抱く。


「ん? どうした?」


「お前、今その日作る料理の食材調達って言わなかったか?」


「ん? あ、そう言えば言ってなかったか、うちの料理ってモンスターの肉を使ったりしてるんだよ」


「はあー!!?」


 エドウィンは驚きの声を上げるのだった。

読んでいただきありがとうございます。


面白かったらブクマと評価をよろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
異世界あるある?モンスターは食材!まあ、安全で美味しければ問題ないでしょう!
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