ビョンビョンしとけ 2
あ、ちょっとまずいかも
手脚だけ出してあげとけば、よかったかも
と、私が思ったその瞬間に
多分、柔くなったのだろう、その場所からダリウスの手脚が出る
そして、その手脚に髪の繭を纏ったまま、直撃する壁を蹴った!
「ダリウス、そうだ!そのイメージで!」
と、適当な事を叫ぶと、その後は上手くコントロールしていた
…ダリウス、誉めれば育つ子か?
ダリウスは、上手くコントロールして、誰も傷つける事もなく
私の近くまで戻ってきた
「すばらしいね」
と、普通に言うと、息を上げながらやり遂げた顔をしてる
子どもみたいな笑顔だ
「それは、もうダリウスの物でいいよ」
と言うと、まるで繭から手脚が出ていた不細工な状況が変わる
カッコいい甲冑とかではないですか?
手脚系のもありですか?
という事で
後はダリウスに任せる事にす
「これは、どこまで利用して良いのですか?」
そうですね
「ダリウス様だけのものですか?」
そういうわけではない
「「我らも強くなれますか?」」
それは知らない
「努力というのは、多分
1つの枡をいっぱいにする思いを言うのだと思うけれど
枡は1つだけではないと思うし、
入れ物が いっぱいあったら、
自分の思いを少しずつ入れていく人もあるだろうし…
実際は、様々な入れ物があるのではないかなぁ…と」
と、ふと思った事が口をついて出てしまう
「ちょっと、何言ってるか分からないです」
それで、いいと思う気がする
「気にしなくて、大丈夫です」
失礼しました
「では、取り敢えず、ここはダリウスに任せるので、よろしく!」
さて、サクサク行くぞ!
ここからが本番!
令嬢の服を考えてみよう
小洒落たセンスは無いかもだけど、
私は、武闘派ではないので
髪が飛んでくだけで




