↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界世紀末勇者無頼伝説   作者: ヘルメット
23/24

対決

ついに不倶戴天の敵、四男との対決シリアス回です。

 シロという男を一言で表現すると【嫌な奴】だ。まず何を考えてるんだかわかりやしねえ。そのくせおいしいところだけはしっかりもって行く男だ。ムゲン兄者が狙っていた女と結婚しやがるわ、気が付いたら機神破砕拳正式伝承者になってるわで、兄者も俺も驚いたものだ。もう一人の兄者・・・・・・ウゲンという兄者がいるのだが、こいつはこいつで危ねえ奴だった。ある日いきなり『私は機神破砕拳のもつ可能性を、人に使いたいと思う。そう、機神より、人体に使いたい。赤ん坊に食らわせたい。女や老人にも使いたい』とか言い出したのだ。昔から鬼畜だったが、最後に見た頃はこいつ殺しておかないと人類の敵じゃねえのか?と俺にすら思わせるレベルだった。もっとも、強さだけならばウゲン兄者は4人中最強と言えたが。幸いなことになぜかウゲン兄者がこっちにきてねえ。これならシロ相手に専念できる。グヘヘヘヘ、ぶち殺してやるぜ弟め!!


「おい、そこのモヒカン!お前に任せよう。シロを捜索し俺の元へ知らせよ。見つけ次第奴を処刑する!!」


「ははあ!!すぐに探索いたします」




 それから3ヶ月が経った。みつからねえ。おまけに情報も入らねえ。


「ゼロ様ああああ!!大変ですぜえええ!!でっけえ大穴を見つけましたぜええええ」


 デブが何か吼えている。でかい穴?何のことだ。



「うるせえ!息もくせえんだよ!痩せろブタが!!」


「ブヒイ!?ひでえですぜえええ!!俺がブタでもデブでもいいじゃねえですかい・・・・・・」


「だめだ。痩せろ」


 デブに文句を言っていたら本題を忘れるところだった。


「で大穴はなんだ?」


「へい、そいつがですね・・・・・・入るとすげえでかい建物の廃墟が広がるところに出るんすよ。こんな文字だか絵だかが描いてあったんで、自然の地形ってこたあねえとおもうんですが」


 といってデブが書いた図形は『東京』と書いてあった。


「あー・・・・・・その穴、俺の故郷に通じてるみてえだな」


 シロの野郎がみつからねえのも、ウゲンの兄者がこっちにいねえのもその穴のせいじゃねえだろうか。これはもう行くしかねえな。この軍を連れて東京侵略だあああああ!!


「全軍、穴へ突撃だ」


「は!?突撃ですか??」


 察しの悪いデブだ。血の巡りがたりねえんじゃねえか?


「いいから穴へ飛び込めってんだよおおおお!!!オラアアアアア!!!」


 俺はデブをほうり捨てた。

 




 そして俺自身も突入した先で更に1ヶ月が経った。

 廃墟と化した新宿で俺とシロは対峙していた。


「よう、シロおお、俺の名前を言ってみろおおおお」


「貴様は・・・・・・誰?まあいい、食料と水をもっていないか?全部だ・・・・・・全部おいて行け」


 このクソ野郎!兄に対する敬意の欠片もありやしねえ!!


「兄弟子を忘れてるとはいい度胸じゃねえか!!死んで詫びろクソガキがあ!!!機神破砕拳・千呪殺!!」


 見たか、何が伝承者だ!俺の素早い突きに即死の呪いを加えた必殺の拳を受け・・・・・・止められているだとおおお!?


「貴様の拳は見切った。俺に兄弟子なぞいない。俺が、俺こそが機神破砕拳伝承者だ。地上から消してくれる。お前の食料は俺が処分してやろう」


 なんてクソ弟だ。やはり四男はクソだ。俺には機神破砕拳しかねえ。何もねえ。俺はゼロだ。こんなクソ弟が、俺の機神破砕拳を勝手に伝承する存在になっている。俺の方が、俺の方が絶対強ええんだよおおおおおおおお!!!



「うおおおおお!!俺は、今お前を殺す!!とにかく殺す!!地上から消えうせるのはシロ、てめえだあああ!!」


『ホアタアアア!!!』


 二人同時に気合を込めた突きがぶつかりあう。奴の肩アーマーが砕け散り、新調した俺の兜も砕ける。お気に入りを・・・・・・許せねえ。俺から奪う奴は生かしておかねえ!!


「機神破砕拳究極奥義・衛生墜落弾!!この地域もろともぶっつぶれて死ねええええええ!!」


 俺は現在地から頭上にある人工衛星めがけて超音速の闘気をぶつけ、落下させる。俺は気合で耐える。あいつは死ぬ。OK!!


「はあ!!ならば応えよう。機神破砕拳伝承奥義・地軸飛翔!!」


 シロの奴が連打を地面に浴びせる。なんだこの野郎。穴でも掘って逃げる気か!?そうはさせるか。てめえはここで消えるんだよ!!


「って、地震か!?」


 俺は突然の地震で身動きがとれない。そして俺は気づいてしまった。この地震はシロの連打のせいだと。


「アアアアタタタタタタタタタタタタタアタアアア!!」


 地球が、動いている。たった一人のクソ虫の連打で、地球の地軸が傾いた・・・・・・だと!?

俺の落とした人工衛星は角度を逸れ、どこかへと消えた。


「てめええええ、クソ弟おおおおお!!お前の耳が気に入らねえ!!、お前の目が気に入らねえ!!!お前の声も!!!!お前の眉毛も全部気に入らねえんだよおおおお!!!!!」


 俺は頭の血管がぶちぶちと音を立てるのを聞きながら、それでも怒りを抑えることができなかった。


「やっぱりテメエは殴り殺す・・・・・・機神破砕拳連打奥義・千烈拳!!」


「やってみろ、これが本当の千烈拳だ」


 またしてもシロは俺にあわせ千烈拳を放つ。

 どこまでもいけすかないクソ弟よ、確かにお前は強い。だがお前には執念が足り無い。俺の孤独を、俺の無を、全て貴様に八つ当たりしてくれるわ!


「俺の方が一手はええ!!」


 ついに俺の拳がシロをとらえる。しかし奴の拳もまた一瞬送れて俺の胸に突き刺さっていた。筋肉が裂け、肋骨が複雑骨折しながら内臓を傷つける感触がする。何もない俺にも内臓くらいはあったようだ。だが俺の拳もシロの胴を貫通していた。


『ぐはあ』


 二人同時に倒れる。伝承者ざまあみろ。師匠、俺を裏切ってこいつを伝承者にしやがったようだが。俺の方は伝承奥義なしでこいつを倒したぞ。ざまあ・・・・・・。


 俺の意識はそこで切れた。





大災害後の地球の状況について


 核兵器を使った最終戦争ではなく、機神を用いたSF世界に片足突っ込んだ最終戦争が起き、人類の多くは元の都市圏を離れ、荒野となった世界で生きています。愛もありますが、控えめ。うかつに人口が増えると食料難で死にます。その後の自然現象による人類文明の破壊は更に進み、今では東京でさえ無人の廃墟となっています。



※ちょこっとキャラ紹介


ゼロさん・・・・・・間接的にアイデンティティを犯すシロは不倶戴天の敵。全てにおいて四男は許しておけない。砂漠を旅していたのも、異世界を旅していたのも、自分という存在を探すため。世紀末勇者の旅は自分探しの旅だった。明日はどっちだ?!


シロ・・・・・・四男。ゼロのコンプレックスを逆撫でさせたらこいつに勝てる奴はいない。ゼロのほしいものは全てもっている。しかもあまり苦労していない。普通にみててもムカつく奴。

自分探しする世紀末勇者っていったい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。