最終話【打切】
パスワードを忘れたため投稿できず。読んでくれてた方達、ありがとうございました。
これでゼロ様のお話は一度終了します。
俺は、誰だ?俺は確か、旅をしていたはずだが。なぜこんなところで倒れているんだ?
「おう、目ぇ覚ましたか?へへへ、驚いたぜ。まさか生きてるとは思わなかったからよ」
俺に声をかけた男は老人といっていい年齢だろう。深く刻まれた顔の皺にはこれまで生きてきた苦難を感じさせる。
「あんたは?」
「人に名前を聞くときは自分から名乗りなよ」
老人は俺を失礼な奴と思ったのか、先ほどよりやや冷たく言った。だが俺は・・・・・・俺は誰だ?
「すまない、俺は俺がわからない」
「あちゃぁ・・・・・・見つけたときは瀕死だったしなぁ。記憶喪失ってのもありえるか」
記憶喪失・・・・・・名前も何もかも覚えていない。そうなのかもしれない。
「手当てをしてくれたのか?」
体のいたるところに丁寧に包帯が巻いてある。言ってはなんだが、この老人にしては意外だ。俺が言うのも何だが、この老人は小汚い。手当てとかしそうな外見をしていない。
「ああ、これでも昔は医者だったんだよ。意外そうな顔すんなよ。まああれだ、怪我も治るのに時間がかかるだろうから少しのんびりしなよ」
それから俺と老人の奇妙な同居生活が始まった。
ここはどうやら古い病院の廃墟らしい。夜になると無法者がやってきてはいたるところを荒らして去っていく。俺と老人はそれを隠れてやりすごしつつ一日無事に終わると泥のように眠り、起きたら食料を探しに行き、缶詰や冷凍されたままの肉が見つかると二人で喜んだものだった。
「なあ、小娘とモヒーって心当たりはないか?」
その名前を聞くと頭痛がする。俺は知っているのだろうか。
「さあ・・・・・知っているのかもしれない。どうしてだ?」
「寝言でたまに呼んでるからよ。家族かなんかかと思ってよ」
家族。そんなものいたのだろうか。何か忘れているようだが・・・・・・。
「ぬう、また悪人共がきおった。さっさとどっかへ行けばいいのだが、ってなんか人をひきずってるぞ」
暴走族・・・・・・ヒャッハーとか言われてる奴らが若い女を何人も引きずりながら大騒ぎをしている
。
「ウゲン様の城へ運ぶんだあああ!!ヒャッハアアア!!これだけいれば褒美は望みのままだぞおおお」
「オラオラア!!きりきり歩けぇえええ」
鞭を振り回す男、そしてウゲンの名を呼んだ男。こいつらは・・・・・・生かしておけん!!
「お前さん!?いかん、殺されるぞ!!?」
俺の筋肉が爆発的に盛り上がり、傷を埋める。そしてそのままその隆起は全身に到達し、俺の体は先ほどまでの1,5倍程度の大きさになったことだろう。
「グヘヘヘヘ、これだ、これだあ!!爺さん、世話になったな。記憶はわかんねえがあいつら皆殺しだあああ!!」
俺は老人に別れの挨拶をするとウゲンを知る男達に襲いかかるのだった。
俺がウゲンの城を襲ってから数ヶ月が経った。俺は戦闘していたら記憶を取り戻していた。小娘とモヒーはウゲンの城で発見された。どうもあのあといろいろあって崩壊した元東京にきたものの、ウゲンの軍に捕まっていたようだ。どおりでみつからない。ウゲンの奴はすでに行方をくらませていた。ついでにいうと小娘もモヒーも無事。小娘は小娘で記憶あったし、モヒーの奴は相変わらず馬鹿だった。
「おい、テメエら今度はぐれたら殺すからな」
「ゼロ様、おまかせください。このクソ女がはぐれた暁にはしっかりとどめを刺してみせましょう」
「いや、モヒー、貴方もはぐれたら殺されるわよ!?」
二人の醜い争いを聞きながら俺はバイクを走らせる。ウゲンを殺す。そして奴を殺した後は再びゼロ軍団を組織して、アウトランドと地球の覇者になるのだ。この俺が。
俺の世紀末無頼伝説はこれから始まる。その傍らにはこの面倒くさい奴らがいつも横にいるのだろう。
打ち切りの理由は飽きたからとか、リアルが忙しいから、とか言い訳が色々ありますが、エタりそうだったから無理やりケジメしました。が正解です。
気がむいたらまた犯るかもしれません。読了お疲れ様でした、ありがとうございます。
別件になりますが、短編小説を一本アップしました。お時間あればどうぞ。




