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異世界世紀末勇者無頼伝説   作者: ヘルメット
22/24

兄弟達

バトル増えそうです。

「ゼロ様!やりやしたぜ!!新型の兜が完成しやした!」


 そういってもってきた兜は以前から使っている奴の更にまがまがしい装飾が施された地獄の魔王に相応しい兜だった。


「おお、これはいい」


 実際これはかっこいいだろう。モヒカンのようなトゲトゲ、金の装飾が施された黒地の鋼鉄のヘルメット。今度は口元まで格子のようなマスクがあるが、なんとはずせる!!これならメシ時に困らない。でかした。

 少しだけ俺の心が安らいだ。が、兜を変える際に俺の素顔を見た兵士は絶叫を上げながら失禁しやがった。汚え!!


「ふああああ!?あひいいいいいい!?ああひゃあああああああ!!!!!」


 涙と鼻水を流しながら自らの小便だまりに腰から落ちた兵士は泡を吹きながら気絶した。失礼な奴め!!兜をかぶった俺は他の兵士に掃除と倒れた兵士を任せ、近所の村から征服することにした。



「グヘヘヘ。ものども聞けい!!俺が、俺こそがこの世界の覇者よ!!」


 俺が踏み込み宣言すると、村の住人連中は俺を鼻で笑いやがった。


「ばっかじゃねえのか?田舎もんが調子こいてんじゃねえ!最強ってのはなあ、ムゲン様のことを言うんだよ」


「?!」


 ムゲン、生き別れた兄弟子の名前だった。まさか兄者もこっちにきているのか?

というかここ魔王の支配してる土地じゃねえのか?


「おい、ジジイ!どういうことだ、教えろ」


「け!10日かそこら前のことでぇ!魔王の野郎をムゲン様がおっぱらったおかげでこのあたりの村は開放されたんでえ!魔王はどっかで地下ダンジョンを奪うとかなんとか言い残して逃げちまった。それをしたのがムゲン様でぇ!!」


 あの塔はもぬけの殻だったというのか・・・・・・。そして魔王を追い払うなんて芸当はムゲンの兄者に違いねえ。


「おい、そのムゲンはどこいったんだ!?」


「け!様ぁつけろすっとこどっこいがてやんでえちくしょうめ!」


 小汚いジジイに面罵されるとは思わなかったが襟首つかんで振り回して居場所を聞こうとしていると背後に殺気を感じた。


「機神破砕拳・兜割り!」

 後ろからの手刀は俺に気づかれることなく必殺の間合いに入っていた。俺の新調した兜が砕け散る。頭を砕かれる寸前で俺は相手の手刀を両拳で叩き、挟み込んで白刃取りする。


「この技は!ええい、機神破砕拳奥義・旋風断!」


俺の放つ旋風はローブで顔の見えない男を切りきざ・・・・・・めていない。


「いい腕に育った。しかしお前では俺には勝てないぞ」


 そういってローブを取った男は金髪を短く刈り込み、ひょろりと細長く神経質そうな容貌をしていた・・・・・・この男こそ、かつて兄と慕った男、ムゲン!!どうでもいいけどバイクスーツを着ているが全然似合ってねえなおい。


「兄者!?なぜここへいる!!」


「さあな?だが俺はここにいるのだ。正当伝承者の座、俺がいただく。ゼロ、貴様は死ねぇい!!機神破砕拳裏奥義・滅殺痛!!」


「ぐわあああああああ!?」


 ムゲンの拳が俺に決まる。この技を俺は知らない!?この技は一体!?


「ふ、この技は俺が開発した新たな奥義よ。これを食らうと痛い。すごく痛い。しかもその痛みは3日かそこら残る。あと雑魚は死ぬ。恐ろしかろう。跪いて許しを請うならすぐに治してやるぞ?」


 実際かなり痛い。腹が立ったのでKIAIをこめて俺は兄者・・・・・・改めムゲンの野郎をぶん殴る。


「ウベロバアアア!?」


 俺の拳は奴の顔面を正確に捉えると電光石火の速さで奴の顔を変えていった。


「ただでさえ覚えるのに大変だってのに、適当に技増やすんじゃねえ!!」


 俺はそのままラッシュを浴びせるとムゲンは10mぶっ飛んでダウンした。


「ホ、ホゲエエエ!?お、おでは兄だど?!」


「知ったことかボケエエエエ!!お前は今死ね!」


 俺がとどめの一撃をくらわせに歩いていくと奴は何か言い出した。


「ぐぐぐ、バカな奴よ。4男、正式伝承者の俺達の弟もこちらへ来ているぞ。俺は一足先にあの世へいくぜえええええ!!」


 そう叫ぶとムゲンは自爆しやがった。


「馬鹿野郎があああ!!」


 村の一部も消し飛んでいた。

 4男、シロ。幼い頃から気にいらない弟。ものはついで、こちらで殺してくれるわ!!





ムゲンの裏奥義帳


裏奥義とは。機神破砕拳習得中に間違えた使い方で覚えた様々な技の出来損ないをベースに改善?改悪?して編み出されたムゲン流の奥義。本人の性格のせいか陰湿な技が多い。

・ひたすら痛い系

・とりあえず原理不明だが相手は死ぬ系

・効果が不明だが技が決まった手ごたえがある謎の技系

等がある。本来の機神破砕拳には返し技や、戦い方があるのだが、裏奥義のほとんどはムゲンオリジナルの拳法の出来損ないなのでまともな返し技は存在しない。ある意味恐るべき技である。


※ちょこっと人物紹介


ゼロさん・・・・・・大魔王を目指したそばから問題が発覚。今度は兄弟達と戦争だ!


漏らした兵士・・・・・・ゼロさんの顔はイケメンです。ヒャッハー共の親分を想定していたのにでかいイケメンが現れてショックで漏らしました。なおゼロ軍にはヒャッハーの仲間とまともな兵士が混成されてます。


ムゲン・・・・・・長兄にして変な方向に機神破砕拳を極めようとした男。人体実験もするし、自分にも実験するし、機神相手にも使ってみるあたりストイックな人物ではある。問題は性格が悪い。ケンカした相手に勝つことよりも怪我をさせることを優先する嫌なヤンキーのような人物。ちなみに強敵達と比較しても圧倒的に強い。ナンバーワンよりオンリーワンを地で行く人。目的よりも手段に拘りがち。もし本気で伝承者を目指していたら案外なっていたかもしれない。変な自己流がすべてをだめにした。


シロ・・・・・・4男にしてゼロの弟弟子。しかしその才能は上の3人をしのぎ、正当な伝承者になる。数々の奥義に加え、闘った相手の技を使える。一度見た技は二度目は完全にきかない。ついでに元からタフ。感情で戦闘力が爆発的に上がるタイプで安定性にはかけるが、圧倒的に強い。

ヒャッハー!!気温たけえええええ!!

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