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異世界世紀末勇者無頼伝説   作者: ヘルメット
18/24

巣穴

むしゃくしゃしたので殺った。後悔はしていない。

 大変なことになった。俺が昼寝をして起きたらアギトが巣を作っていた。目の前には地下ダンジョンへの入り口がぽっかりと口を開いていやがる。しかもあたり一面が瘴気にまみれ魔界のような有様である。


「ゼロ、おきて、ねえ!おきてったら」


 小娘が俺を起こすので起きてみたらこの様である。他の5人衆の姿もなく、小娘だけが俺のそばにいる。


「うるせえ、あと5分だ!!」

 

 俺はそういうと再び昼寝を開始した。



「よく寝たぜ。で、これはどうしたことだ?」


 こころなしか小娘の目が死んでいる。まあ今の時代よくあることだ。


「アギトが巣を作っちゃったのよ。それで他のみんなが攫われたわ。モヒーまで連れていかれちゃうなんて」


「お困りのようですな」


 後ろから声をかけてきた男は賢者セージだった。モヒーにやられた傷のため杖をついて立っている。というかよく生きていたな。死んだとばかり思っていたが。


「特に?」


「困ってるわよ?!あの巣をなんとかしてほしいの!!」


「ほう、あれは伝説の魔獣、クワガーターの巣では?」


 クワガーターってなんだよ。いい加減すぎる名前つけてんじゃねえぞ。


「クワガーターってなんなの?」


 小娘も同じ気持ちのようだ。


「クワガーターというのは硬い殻に身をつつんだ人間大の虫のような魔獣です。巣をつくり、死ぬまで中を拡張し続けます。一匹発生したら国の地下が全てクワガーターの巣に・・・・・・という記録もあります。しかも倒すことはほぼ不可能といわれています。大昔の勇者パーティーが挑んだ結果1人残して全滅したとか。そのときのクワガーターの巣の成れの果てが東の砂漠地帯ですよ」


 あー。ヒゲんところか。確かヒゲが送り出したのがアギトだったし、そのクワガーターの生き残りってことか。


「で、どうすりゃいいんだ?」


「直接、巣の主を倒すしかないですな。20万人程死ぬとは思いますが、ひたすらゾンビアタックすれば手傷で鈍ったところに死体で巣が詰まってクワガーターもそのうち死にます」


 なかなかいい案じゃねえか、グヘヘヘヘ。と俺が笑顔を浮かべていると小娘が必死に止めようとする。


「ゼロ、だめだからね!?絶対駄目よそれ!?」


「まあゼロ様のお力ならば一人で倒すこともできましょう。ただしこの巣の迷路を突破できればですが」


「あー・・・・・・面倒くせえ。やる気うせてきたわ。機神破砕拳究極奥義・撃砕地殻掌!!」


 大地震が起き、クワガーターの巣は地殻変動により消滅、全ては生き埋めになった。


「ちょ、モヒー達どうするのよ!?」


「これしきのことでついてこれない奴らに生きている資格などないわ!!」


 俺はバイクに跨ると荒野へ走り始めた。

 


クワガーターの伝説


 その魔獣はある日突然凶暴化し、クワガーターとよばれるようになった。見た目は3m大のクワガタだが、口を開くと大顎の奥にワニのような鋭い牙をもった口が開く。その動きはすばやく、達人の剣ですらその顎で捕らえ砕いてしまう。またその鎧のような体は硬く、関節を狙った槍ですら阻まれてしまったという。地下水脈を分断し、治水を妨害するだけでなく。広大な地下迷宮を作ることで地上の町の風水をも乱し、砂漠を作ったことでも有名である。当時の勇者はこれに挑み1人残して皆死亡した。


 

※ちょこっとキャラ紹介


ゼロさん・・・・・・昼寝してたら小娘以外においてかれて実はさびしかった。


小娘・・・・・・ゼロさんが寝ていたのでこっそり添い寝してた。なおちょっと涎をつけられてばっちい。


モヒー達・・・・・・アギトが覚醒して大暴れで巣を堀りはじめたのだが、なぜか一緒に掘り出した。本人達は楽しくて仕方ないが、実は誘引物質による混乱でちょっとテンションがおかしい。


つづく!!!

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