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50階層に到着

翌朝。


Sランクパーティーはエレベーターに乗り、40階層へ向かった。


「昨日攻略した40階層に、また来ることになるとはな」


「まあ、昨日はギルドに報告するために1階層へ戻ったからな」


40階層へ到着すると、一行は昨日通った道を進んでいく。


そして、ボス部屋の前までやってきた。


「……あれ?」


ボス部屋の扉を確認したところで、メンバーの一人が足を止めた。


「どうした?」


「昨日と同じだ」


「何が?」


「この先、ボスを倒さないと先へ進めない」


全員が扉を見る。


昨日はこのボスを倒した。


だが、1階層へ戻ったことで、再び挑戦する必要があるらしい。


「なるほどな。帰ったから、また倒さないといけないのか」


「昨日帰らなければ、必要なかった戦闘だな」


「……まあ、そうなんだけど」


一人が少し考える。


「でも、昨日帰ったおかげで風呂に入れたんだよな」


「ああ」


「布団でも寝られた」


「そうだな」


「だったら、もう一度くらい戦ってもいいか」


「俺もそう思う」


「昨日そのまま40階層で夜営してたら、風呂も布団もなかったからな」


再戦を知った直後は面倒だと思った。


だが、昨日のホテルでの快適な時間を思い出すと、不思議と不満は消えていった。


「よし、さっさと倒すぞ」


「おう」


一行は40階層のボス部屋へ入った。


昨日一度戦っているため、相手の動きは分かっている。


「昨日より楽だな」


「初見じゃないからな」


Sランクパーティーは危なげなく攻撃をかわし、着実にダメージを与えていく。


そして――。


「これで終わりだ!」


最後の一撃が決まり、40階層のボスが倒れた。


「よし、これで先へ進める」


一行は41階層へ向かった。


41階層に入ると、Bランク相当の魔物が普通に徘徊していた。


「……Bランク魔物か」


「普通にいるな」


「なんだろうな」


「何が?」


「普通のほうが怖くないか?」


「分かる」


これまでの階層では、30階層のボス、37階層のリッチ、40階層のボスと、特殊な敵との戦闘が続いていた。


それに比べると、Bランク魔物が普通に出てくる41階層のほうが、妙な緊張感がある。


「気を抜くな」


「分かってる」


一行は魔物を倒しながら進んでいく。


マッピングをするつもりはない。


「階段を探すぞ」


「見つけたら、そのまま降りる」


目的はダンジョンの地図を作ることではない。


先へ進むことだ。


階段を見つければ、迷わず次の階層へ降りる。


42階層。


43階層。


44階層。


Bランク魔物との戦闘を繰り返しながら、順調に進んでいく。


そのまま49階層まで問題なく突破した。


そして――。


「50階層か」


「ここからAランクボスだな」


全員の表情が引き締まる。


「一度ギルドに戻って報告してから挑むか?」


リーダーがそう言った。


しかし、別のメンバーが40階層のことを思い出す。


「待て。40階層のボスを倒したあと、エレベーターで戻れるカードが出たよな」


「ああ」


「50階層も同じとは限らないけど、ボスを倒したらエレベーターで戻れるかもしれない」


「……確かにな」


全員が顔を見合わせる。


「なら、先に50階層のボスを倒すか」


「そうしよう」


「戻れる手段が手に入るなら、そのほうが楽だ」


方針は決まった。


一行は50階層へ続く階段を降りていく。


その先に待つのは、Aランクボス。


「ここからは気を引き締めるぞ」


「おう」


Sランクパーティーは装備を確認し、50階層へ足を踏み入れた。

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