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ダンジョンでニート生活始めます ~冒険者を集め、町を発展させ、経済を動かし、世界に影響を与えるダンジョン経営~  作者: まゆな


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裏会議

アレンはアリス、ピーちゃん、クロノスの四人で、誰にも聞かれたくない話をしていた。


 普段ならピーちゃんは小さな鳥として振る舞っている。


 だが、ここには同郷のアリスもいる。


 だからこそ、普段なら話せないようなことも口にできた。


「なあ、ピーちゃんはルシファークラスと戦えるのか?」


 アレンが何気なく尋ねる。


 ピーちゃんは少し考えるように首を傾げた。


「無理だな。神の領域に片足突っ込んでおるぞ」


「そこまでか」


「お主が扱える規模は星までじゃ」


 その言葉に、アリスが目を丸くする。


「星までって……十分おかしいと思うんだけど」


「まあ、そこは気にするな」


「気にするわよ」


 アレンは少し考えてから、別の疑問を口にした。


「神は宇宙って考え方あるよな」


「神を儂らが理解できん」


 ピーちゃんはあっさり答える。


「神にも限界はある」


「限界があるのか?」


「宇宙までは作れない」


 アレンとアリスが顔を見合わせる。


「じゃあ、どこまでなんだ?」


「星を作り、大地を作り、海を作るぐらいだ」


「……十分神だな」


 アリスが呟く。


 星を作り、その星に大地を作り、海まで作る。


 それだけ聞けば、もう人間が理解できる範囲からは完全に外れている。


「神の領域って、そういうことなのね」


「そういうことじゃ」


 ピーちゃんは平然としている。


 アレンは腕を組む。


「魔王ってどう考えても人類の人数の調整装置だよね」


「人間にとって神は人間に対してだけではない」


 ピーちゃんが答える。


「モンスターにとっても、魔王にとっても神じゃ」


「なるほどな」


 人間から見れば魔王は人類の敵だ。


 だが、別の存在から見れば、その魔王ですら神の作った世界の中にいる存在なのかもしれない。


「我にも知らない話ばかりなんじゃが」


 クロノスが口を挟む。


 自分が知らないほどの話が、目の前で次々と出てくる。


「アレンのその知識はアニメとかSF小説からきてるでしょ」


 アリスが呆れたように言う。


「まあ、そうだな」


「やっぱり」


「現地人に伝えられないから、ここで話してるんだ」


 この世界の人間に説明したところで、理解されるとは思えない。


 そもそも、魔法が存在するこの世界に、元の世界の科学やSFの話をそのまま持ち込んでも意味がない。


「ピーちゃんがいてよかったな」


 アリスがピーちゃんを見る。


「ピーちゃんのアイデアはスロットから産まれた」


「何よそれ」


 アリスが即座に聞き返す。


「孵化するってアイデアが新人類の漫画あったなと考えてたら思い浮かんだ」


「何よそれ」


 アリスの反応はさっきとまったく同じだった。


 アレンも首を傾げる。


「それで、どうしてスロットなんだ?」


「ボーナス中に中段チェリーを引けば分かる」


「分かるか!」


 アリスが即座に突っ込んだ。


 神の領域について話していたはずなのに、最後はなぜかスロットの話になっていた。

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