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ダンジョンでニート生活始めます ~冒険者を集め、町を発展させ、経済を動かし、世界に影響を与えるダンジョン経営~  作者: まゆな


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勇者パーティー50階層へ

翌朝。


Sランクパーティーは、勇者パーティーとともにホテルを出た。


昨日は30階層から攻略を開始し、37階層のリッチを突破。


そのまま40階層まで進み、40階層のボスを倒した。


その時に手に入れたカードキーを使い、エレベーターでホテルへ戻ったのだ。


そして今日。


「今日は40階層からですね」


「そうだね」


一行はエレベーターに乗り込んだ。


昨日手に入れたカードキーを使い、40階層へ移動する。


扉が開く。


「では、こちらです」


Sランクパーティーが案内を始めようとする。


だが、その前にボス部屋へ向かった。


昨日倒したはずの40階層ボスは、すでに復活している。


「昨日倒したのに、またいるんだな」


勇者がボスを見る。


「はい。ボスは復活します」


「なるほど」


勇者は特に気にする様子もない。


「じゃあ、もう一度倒そうか」


ボス部屋へ入る。


ボスが動き出す。


勇者パーティーが迎え撃つ。


そして――


あっという間に戦闘が終わった。


「終わったね」


勇者は何事もなかったようにボス部屋を出る。


Sランクパーティーは苦笑した。


昨日も倒した。


今日も倒した。


それなのに、勇者パーティーにとっては、どちらも大した違いがないらしい。


「では、先へ進みましょう」


Sランクパーティーが案内を始める。


今日の仕事は、あくまで道案内。


勇者パーティーを最短距離で次の階層へ進ませる。


41階層。


42階層。


43階層。


途中でモンスターが現れる。


「モンスター!」


Sランクパーティーが警戒する。


しかし、勇者パーティーは足を止めない。


「そのまま行けます」


「じゃあ、行こう」


モンスターを相手にすることなく進んでいく。


別の場所でもモンスターが現れる。


それでも同じ。


必要がなければ戦わない。


Sランクパーティーが先導し、勇者パーティーがその後をついてくる。


ほとんど休憩もない。


「少し休みますか?」


「まだ大丈夫」


勇者が答える。


結局、大きな休憩を取ることもなく、一行は階層を進み続けた。


そして――


「50階層です」


Sランクパーティーのリーダーが告げた。


50階層。


Aランクボスが待つ階層だ。


勇者が周囲を見回す。


「今日はここまでだね」


「はい」


勇者パーティーはボス部屋へ向かう。


「じゃあ、倒して帰ろう」


扉が開く。


勇者パーティーが中へ入った。


Sランクパーティーも後を追う。


しかし――


すぐに扉が開いた。


「終わったよ」


勇者の手にはカードキーがあった。


「……」


Sランクパーティーは絶句する。


Aランクボス。


それを倒して戻ってくるまで、ほとんど時間がかかっていない。


「これで明日はエレベーターで50階層まで来られるね」


「そうですね」


Sランクパーティーは頷いた。


そして夜。


ホテルの一室。


Sランクパーティーは今日も集まっていた。


「今日も凄かったな」


「ああ」


「40階層のボス、昨日倒したばかりなのに、今日も一瞬だったな」


「それに道中のモンスターをほとんど相手にしてない」


「Gランクダンジョンにいると勘違いするくらいだったな」


「それにしても気前いいよな」


「何が?」


「ボスドロップだよ」


テーブルの上には、今日のボスドロップが並んでいる。


「全部くれただろ」


「勇者パーティーの装備を見てたら、要らないんだろうけどな」


「それでも、Aランクボスのドロップだぞ」


「俺たちにはありがたいけどな」


Sランクパーティーは手に入れたドロップ品を眺める。


勇者パーティーの装備を思い出す。


「まあ、あの装備なら必要ないか」


「だよな」


今日もまた、話は弾んだ。


40階層のボスを二日連続で倒したこと。


道中のモンスターをほとんど相手にしなかったこと。


50階層のAランクボスを瞬殺したこと。


そして、勇者パーティーから譲られたボスドロップ。


話題はいくらでもあった。


「明日は50階層からか」


「そうだな」


「次はどこまで行くんだろうな」


「一日10階層なら、60階層だろ」


「……60階層か」


全員が顔を見合わせる。


興奮は、まだ冷めそうになかった。


Sランクパーティーの夜は、今日も遅くまで続いた。

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