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転生先で生活能力ゼロ騎士団に保護された結果、僕がおかんになりました〜誤解されがちな騎士団を立て直します〜  作者: k-ing☆5シリーズ書籍発売中
第二章 戦うショタおかん

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51.兄ちゃん、青翼騎士団でも料理をする

「カルロスさん、お手伝いしますよ」

「みなさんこんなところに……何かあったんかのう?」


 突然、黒翼騎士団の人たちが調理場に入ってきたらびっくりするよね。

 キッシュさんの方を見て、説明を求めていた。


「僕からも後で説明しますので、まずは朝食を作ることに専念しましょう」

「そうじゃった!」


 テーブルの上には溶き卵と洗ってある野菜が用意されていた。


「オムレツのようなものを作る予定でしたか?」

「オムレツ……? いや、卵を焼こうと思っただけじゃぞ?」

「半熟ですか? それとも硬め……」


 僕の言葉にカルロスさんは首を傾げていた。

 あぁ、ここではそこまで考えて作っているわけではないようだ。

 キッシュさんもじゃがいもを焼くしか選択肢がなかったもんね。


「エルドラン団長でも作れそうな……あっ、スクランブルエッグならできそうだね」

「「「スクランブルエッグ……?」」」


 そういえばスクランブルエッグは作ったことがなかったな。

 いつもエルドラン団長がガッツリ系のものを求めてくるからね。


「卵を半熟で焼いたものですね。少し冷蔵庫の中身を確認します」


 僕は冷蔵庫の中を確認して、他に何が入っているのかを確認する。


「これって牛乳ですか?」

「ああ、飲むために買っているやつだ」


 やはり貴族だから牛乳を飲んでいるようだ。

 レオのところでフレンチトーストを作ったことがあるけど、あの時は羊乳だった。

 牛乳が少ないって聞いていたけど、そもそも牛乳自体が高級なものなのかもしれない。


 今はレオのお店もお母さんが働けるようになったから、僕は料理を教える程度でたまにしか手伝っていない。

 帰りにレオのお店に寄ってみようかな。


「では、少しだけ牛乳を入れて焼きましょうか」


 牛乳を溶き卵に加えて、早速焼いていく。

 直接飲むための牛乳なら殺菌処理とかも大丈夫だろう。


「まずはバターを少し入れますね」


 貴族は材料からして違う。

 まさかバターがあるとは思いもしなかった。

 バターがあれば料理の幅が広がるからね。


「バターが少し溶けたところに溶き卵を入れて、縁が固まってきたら火を止めて混ぜるだけです」


 スクランブルエッグは余熱で火を通して、半熟で食べた方がふんわりとして美味しい。

 バターと牛乳で甘みもあるから、砂糖も特にはいらないだろう。


「これならカルロスさんとキッシュさんの二人でも簡単に……簡単ですよね?」


 二人とも驚いた顔をしているから、僕も心配になってくる。


「火を止めて調理する方法があるのか……」

「火をつけたままだと表面が焦げたり、中がパサついたりするので、余熱は生焼けを防いだり柔らかくジューシーにする時に使いますね」


 ステーキとかにも余熱を使ったりするからね。

 きっとエルドラン団長もステーキを思い浮かべているのか、よだれが出そうになっていた。

 ついさっき朝食を食べたばかりなのに、お腹が空いたのかな?

 今日はステーキを食べたいって言いそうだ。


「やっぱり勉強になるなー」

「ソウタ先輩、さすがです」


 キラキラした瞳で見つめられると僕も困ってしまう。

 まずは朝食を早く作らないといけないからね。


「エルドラン団長はベーコンをカリカリに焼いてください」

「おう!」


 さすがに騎士にスクランブルエッグだけでは足りないからね。


「エリオットさんはお皿にサラダを盛り付けてください」

「わかりました」


 これで作業の分担はできただろう。

 今はコンラッド団長にどれだけ作業を分担させるのことが大事なのか伝える場でもあるからね。

 ただ、コンラッド団長はずっとニコニコしながら、僕を見ている気がする。

 あの人はちゃんと見ているのだろうか。


「ソウタ、サラダの盛り付け終わりました」

「ではドレッシングをかけてください」


 みんなが作業をしている間に僕はオリーブオイルにレモンを絞って、爽やかなドレッシングを作っていた。

 みんなが作ったものを一皿に次々と載せていく。


――グギャアアアアア!


 何の音か気になってチラッと見ると、青翼騎士団の騎士がソワソワとしていた。

 どうやら個性的な空腹音のようだ。


「みなさん、そこにいるなら運ぶの手伝ってください!」

「なんで俺たちが手伝わないと……コンラッド団長!?」


 バリーさんは文句を言おうとしたが、我先に入ってきたのはコンラッド団長だった。


「うん、さすがだ。お腹が空いていたから助かったよ」


 彼が一番お腹が空いていたのかもしれない。

 空腹にコーヒーって胃に悪いから、後で注意しておこう。

 コンラッド団長が動けば、自然と他の騎士たちも調理場に入ってくる。


「戦闘騎士が調理場に入ってくるとは……」

「考えられないです」


 カルロスさんとキッシュさんも驚いていた。

 これで調理場に入る抵抗感はなくなるだろう。

 こうやって自然に手伝える環境づくりは大事だからね。


「ふん……こんなもの美味しいはずが……」

「バリーさんは食べないんですか?」

「食べるに決まってるだろ!」


 お皿を片付けようとしたら、バリーさんは皿を奪って広間に向かっていった。

 その姿にエリオットさんもクスクスと笑っている。

 あんなお兄さんの姿を見たくなかったのかと思ったが、エリオットさんの中でもバリーさんの印象が変わってきてるのかな。


「じゃあ、カルロスさんも一緒に食べてきてください」

「ああ、助かるよ」


 すぐにカルロスさんも自分の分を持って広間に向かっていく。


「なぁ、俺の分はないのか?」

「さっき食べたばかりですよ?」

「うっ……」


 やっぱりエルドラン団長はお腹が空いていた。

 青翼騎士団の材料で作ったものをエルドラン団長が食べるわけにはいかないしね。


「それなら持ってきたカツサンドを食べたらどうですか?」

「いいのか!」


 すぐに準備ができないと思いカツサンドを持ってきたが、どうやらそれもエルドラン団長の胃の中に入っていくようだ。


「私も少し食べようかな」

「俺もいいですか?」


 どうやらエリオットさんとキッシュさんも、作っていたらお腹が空いてきたらしい。

 本当にみんな食いしん坊なんだから!


お読み頂き、ありがとうございます。

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