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29【リベンジ】~織田壮一~

玉竜旗大会、二回戦。白波高校との対戦。かつて仲間だった後輩との過去を思い出す織田のお話。

織田視点でお送りします。

 玉竜旗剣道大会、市立船戸高校が第二回戦で当たったチームは、昔懐かしい後輩が率いる馴染(なじ)みのチームだった。神奈川県立白波高校。顧問の名は明智(あけち)秀秋(ひであき)。彼は高校時代、織田と同じ剣道部に所属していた後輩で、日々、切磋琢磨したチームメイトで、友人だった。しかし、現在は因縁のライバルとして、織田の前に立ちはだかる存在だ。


 ――おれは、あなたとは違う。おれはおれのやり方で、全国を狙います。そしていつか、全国の舞台で、あなたを倒してみせます……!


 かつての友人の言葉を思い出しては、ため息を漏らす。社会人になって、互いに高校教師となるまで、明智とはマメに連絡を取り合っていた。まだ互いにとても若く、夢ばかりを(かか)えていて、未来を語るのに夢中だった。夜更けの居酒屋で、安い酒を()み交わしながら、強いチームを作るとか、全国制覇だとか、そんなことをよく話したものだ。だが、今ではもう気軽に会うことは、なくなった。


 彼は、几帳面で(あき)れるほど真面目な男だった。時間やルールを常に守り、日々、努力を続け、自己分析を(おこた)らず、竹刀の手入れは毎日欠かさなかった。学生時代、織田は部内でもかなり自由奔放に過ごしていたほうだったので、明智とは正反対だったわけだが、不思議なことに明智は、織田を(した)ってくれていた。


 ――おれは、先輩に憧れてるんです。おれにはないものを、先輩はたくさん持ってるから……。


 いつか――。彼はそう話してくれた。織田が高校を卒業し、教師への道を目指すと、彼も織田を追いかけるようにして、同じ大学へ進んだ。織田が通っていたのは、大洋(たいよう)大学。九州、福岡にある大学で、剣道部は強豪で有名だった。


 大学時代も、明智とはよくつるんでいた。大学でもあいかわらず、彼は優等生で、生真面目だった。ときどき、熱くなりすぎるのか、自分に厳しくするのと同じく、他人にもその厳しさを押しつけてしまうところがあったが、そんなところもまた、好ましかった。


 織田は大学を卒業後、地元、千葉県に戻って教員になり、明智はその翌年、同じく千葉県へ戻り、教員となった。だが、ちょうどその頃から、徐々に。明智との関係は変わっていった。


 オレたちは、長くそばにいすぎて、忘れていたんだろうな。元々は、正反対な性格だということも、お互いに頑固で、相反するものを受け入れるのには、向いていなかったことも……。 


 あれは、織田がはじめて剣道部の顧問となり、はじめて公式戦に(のぞ)んだときのことだ。勤務していた高校は、部活動が盛んな千葉県立樫ノ木(かしのき)高校。しかし、織田が顧問を担当していた剣道部は、部員がたった三名の、弱小チームだった。明智はその頃、まだ非常勤講師として勤務しており、部活動ではコーチとして、織田の助けになってくれていた。


 三人の生徒は、全員が三年生だったが、剣道場は、毎年インターハイで入賞している空手部にいつも独占され、彼らは三年間、満足に稽古ができない状態にあった。おかげで、彼らの剣道は、打突も振りもスピードも、高校生にしてはとても弱々しく、未熟だった。だが、本人たちはそれを気にもしていない。もっと言うと、強くなりたいとか、全国大会の舞台なんかには、これっぽっちも興味がなく、ただ内申点と、楽しみのために部活をしていたようだった。


 あの状態の剣道部じゃ、どんなに指導したってたかが知れてる。強い剣道部にするには、それなりに時間がかかるだろうって、オレは思ってた。でも……、明智(あいつ)は……。


 明智は、織田以上に熱い思いを持ち、どこまでも真っすぐで、ストイックだった。彼は夢の実現に向かって、より最短の道を常に模索しては、理想とかけ離れた現実を前に悩んでいた。無論、生徒と彼の間には、当時、明らかな温度差があった。


 あいつはあの頃、焦ってたんだろう。弱小だと言われてた剣道部を、早く強くしたかったし、いい結果を残せば、その評判も広まって、部員も集まって、必然的に部が強くなるって、それだけを考えて……。


 生徒たちとの温度差という問題を(かか)えながらも、(のぞ)んだインターハイ地区予選会の一回戦。当時の強豪、小金原高校との試合を終え、三人の生徒は当然のように負けて帰ってきた。「やっぱり負けちゃったね」と笑い、「そもそも三人じゃ勝ちようがなかったよな」と、みんなで一緒にぬるま湯に浸かるような会話で、互いを励まし合っていた。織田は、苛立(いらだ)つ気持ちを必死に抑えたが、明智は辛抱(しんぼう)できなくなったのだろう。そんな彼らを、こっぴどく叱ったのだ。


 ――負けたのに、それが当たり前みたいな顔して、へらへら笑うな! お前ら、それでも剣道部か……!


 明智はそう言い放って、彼らの前から去った。もちろん、織田も同感だった。自分たちが弱いということを知っていても、どのみち、負けるかもしれなくても、彼らにははじめから諦め半分で試合に(のぞ)むのではなく、もっと立ち向かってほしかった。負けたことに、少しも悔しさを見せずに笑ったり、まったく攻めずに、間合いを取ることすら怖がって、わずか十秒足らずで負けて、平然と帰ってきた生徒の姿を、見たくなんかなかった。ただ、織田は顧問になった頃から、あの三人の生徒たちとの意思疎通の難しさを感じていたので、あの結果は想定していたし、怒りも落胆もしていなかった。


 みんながみんな、部活に、剣道に、没頭してるわけじゃない……。ただ三年間続けることだけをゴールに設定してる部活だって、たくさんある。でも、明智は当然のように没頭して、ストイックに剣道と、部活と、向き合ってた。あいつには、それが当たり前以上に、常識だったんだ……。


「千葉県、市立船戸高校! 神奈川県、白波高校! 整列をお願いします!」


 第三試合場で、主審の声が響く。織田はハッと我に返った。市立船戸高校のレギュラーメンバーである五人は、「はい!」と威勢のいい返事をして、待ってました、と言わんばかりに整列を始める。赤い(たすき)を結んだ背中が、今日は一段と頼もしく見えた。ほどなくして、白波高校もそこへやってきて、双方は向き合い、それぞれ一列に並んだ。


「お互いに、礼!」


 両チームが礼をした後には、拍手が鳴り響いた。織田は試合会場の(すみ)の、畳の前に立ち、試合場に並んだ自チームのレギュラーメンバー五人の背中を見つめる。それから、ちらりと隣を気にして、口角を上げる。そこに立つ、懐かしい男の顔を確認したのだ。


「あのやろ……。あいっかわらず、涼しそうな顔しやがって……」

「え……?」

「いや。こっちの話」

「あ、はい……」


 すぐ隣にいる雑賀が、不思議そうな顔で返事をする。織田は今一度、相手チームの畳のほうへ目をやった。明智は今、姿勢よく正座をして、真っすぐに試合場を見つめている。涼しげで凛々しい眼差し、澄んだ瞳、細身だが均衡(きんこう)の整った体格。彼のなにもかもが変わっていない。だが、彼を見かけると決まって思い出してしまう。その表情が過去、悔しさあまりにひどく(ゆが)んでいたのを。織田は目を(つぶ)り、また、ため息を漏らした。





「明智……!」

「あぁ、先輩……」


 あの日――。小金原高校を相手に、ボロボロに負けて帰ってきた生徒たちを怒鳴ったあと、明智は、人けの少ない駐車場の(すみ)にあるベンチに、うなだれて座っていた。織田は、彼に話をしなければならないと思い、すぐにそこへ駆け寄った。落胆と、絶望。空しさと悔しさ。俯いた彼の表情を見ただけで、複雑な感情が嫌というほど伝わってきたのを、織田は今でもはっきりと覚えている。


「お前な……、事実上の引退試合だぞ……。気持ちはわかるけど、ああやって、感情的になるのはあんまりよくないんじゃないか」

「どうしてです……。最後の公式戦だからこそでしょう」

「いや、だけど、なにもあんなにキツく言わんでも……」

「負けたらそこで終わりなんです! なのに、あいつら、あんな情けない試合を平気で……」

「しかたないんだよ。今回は相手が強かった。実力を出せないまま負けるのも、相手の強さの証だ」


 織田はそう言って、なんとか彼をなだめようとした。だが、明智の怒りは収まらず、彼は、握った拳でベンチを強く殴りつけ、声を荒らげた。


「おれは……! 負けることが悔しいんじゃないんです……。あんな情けない試合をして、笑って、それが最後で……、悔しがることもしない。あいつらに稽古をつけるようになって、まだ短くたって、あんなんじゃ、おれたちがこれまでやってきたことは、みんな無意味だったみたいじゃないですか!」

「だけど、しょうがねえだろ! あれが、あいつらの限界なんだ。だいたい、今日の相手は三年間、昔のオレらみたいに剣道ばっかやって、毎日そればっか考えてたような連中なんだぞ」

「わかってますけど……、先輩は、なにも感じないんですか……! あの試合を見て、悔しさも空しさも、なにも……!」

「そりゃ、悔しいよ。だけど、試合をやるのは、オレらじゃねえ。あいつらだ。だから、この試合に本気で(のぞ)むのも、最初から諦めて思い出作りにするのも、あいつらの自由なんだよ」

「思い出作り……?」

「あぁ。それだって、部活動の目的としては間違いじゃねえからな」


 あいつらが悔しがらなかったことも、それをはじめから想定して、叱る気にもなれなかった自分も、すげえ情けなかった……。空しかった……。でも、それがあのときのあいつらと、オレたちの実力だった。


 高校生活の中で、誰しもが、部活に没頭したいわけではない。そして誰しもが、生徒たちに強制はできない。あくまでも、部活動は勉学の二の次。だからこそ、顧問と生徒が同じ思いを持って、同じ目標を目指すことは難しく、それを達成できたときにはこの上なく感動するのだ。そして、当時。樫ノ木高校剣道部は、まだそのレベルには到底、届いていなかった。顧問として、織田や明智はまだ経験が浅かったし、あの生徒たちの剣道への思い入れは――……たぶん、それほど強くはなかったのだ。


「オレたちは、今はまだ、そのレベルなんだよ」


 なにもかも、これからだ。これから、たっぷり時間をかけて、チームを作っていけばいい。剣道にどっぷり浸かっている生徒を見つけて、集めて、稽古をつけて、指導して、上を目指していけばいい。織田は、それを伝えようとした。しかし――。


「先輩……っ、あなたはぁ……!」


 明智は立ち上がり、織田を鋭く(にら)みつけ、胸ぐらを(つか)んだ。とても、強い力だった。


「今まで……、そんな心構えで、今まで……っ、稽古をつけてきたんですか! 思い出作りなんて……、あなたがそんなんだから――ッ」

「オレのせいかよ。なら、聞くけど、そうやってお前がひとりで熱くなって、どうかなんのかよ。お前はあいつらに、へらへらしてすいませんでしたって、謝りにきてほしいとでも思ってんのか?」


 冷静を保ったまま、織田がそう返すと、明智はなおも(するど)(にら)み、眉間(みけん)に深いシワを寄せた。まるで、あなたの言葉には理解も納得もできない、とでも言うかのようだった。それでも、織田は続けた。


「ヒデ。オレが間違ってるって思うんなら、それでもいいよ。でも、今はその荒ぶった感情をしまっとけ。出しといたって、邪魔んなるだけだぞ」


 あの日の、明智の表情は今も忘れられない。どうしようもなく悔しそうで、もう今にも泣きそうで、だが、きっと彼はあれでも、感情を懸命に殺していた。帰りの車内は恐ろしくなるほどに静かで、織田の運転する車の、助手席に座った彼は、無言のまま、窓の外をぼんやりと見つめていた。そして、あの予選会以来、彼は変わった。


 そういや、あの夜は――……。メシも食いに行かなかったんだよな……。


 明智はその一年後、神奈川県で教員免許を取得し、引っ越した。家庭の事情があるということだったが、本当のところはわからない。その頃、織田と明智は、互いに距離を取っていたから、校内では、以前のように話すような機会はなかったのだ。最後にまともに話したのは、明智の最終出勤日の夕方。明智は帰宅しようとした織田を呼びとめて、言った。


「先輩……。長い間、お世話になりました……」

「おう……。元気でやれ」

「はい。――……あの、おれは、あなたとは違うんだと思います」

「……そうか。そうだな」


 織田もそう感じていた。もちろん、なにもかもが同じ性質の人間なんて、この世のどこを探したっているはずがなく、もっと言えば、織田は明智と、情熱や(こころざし)は、同じだと思っている。ただ、性質は正反対。おそらく、そこは致命的で、融合しようとすると、ひどく相性が悪い。交わらないまま、分離してしまう。織田は当時、そんな感覚を持っていた。そしてそれは、明智もまた同じだったのだろう。


「おれはおれのやり方で、全国を狙います。そしていつか、全国の舞台で、あなたを倒してみせます……!」

「……宣戦布告か。上等だな」


 日が(かたむ)き、底冷えした廊下と、冷たい声色(こわいろ)。それが、明智と交わした最後の言葉と記憶だった。






 あれから数年経って、織田もまた、樫ノ木高校から、市立船戸高校へ異動になった。数年かかって、やっとまともな剣道部を育てあげたと思った矢先、剣道部の存在しない市立船戸高校への異動は、もう天の嫌がらせとしか思えなかったが、それでも、織田はめげずに再び、ゼロからチームを作った。


 体育館の倉庫代わりに使われていた、ほこりまみれの剣道場の壁や床。そこをたったひとりで、(すみ)から(すみ)まで徹底的に拭いて、すべての窓を磨いて、太鼓や剣道の武道具を(そろ)え、元々あったものはきれいに拭いて使えるようにした。また、床の(すみ)には畳を一列に並べて敷いて、生徒たちが面をつけたり、見学するスペースを作った。


 市立船戸高校の剣道場は、樫ノ木高校のそれよりも二倍近く広く、多くの生徒を部員に迎えたとしても、十分に稽古できる余裕があった。しかも、裏口を開けると、学校の裏手になるわけだが、そこにはすぐ目の前に土手があって、そこから気持ちのいい風がよく(とお)っていた。稽古のあと、そこで生徒が涼むにはちょうどよさそうだったし、また、土手に続く裏門も近いので、たとえば、グラウンドが使えなくても、土手沿いの道を使ってランニングができる。織田はすぐに予感した。ここは強豪チームを育てていくには、最高の道場で、最適だということ。


 市立船戸高校なら、最高のチームを作れる……。オレの予感は間違ってなかった。


 場所だけではなく、幸い、織田は生徒にも恵まれた。少しずつではあるが、質のいい剣士を求めて、声をかけ、現在、市立船戸高校剣道部は、県内でもトップを争えるレベルにまで成長している。だが、それは明智も同じだったのだ。


 明智が顧問を務める白波高校は、以前はたいして脅威(きょうい)のない、平凡なチームだった。錬成会で戦っても、よほどのことがない限りは負ける心配はなかったし、地方大会で見かけても、マークするほどのこともなかった。だが、彼らは短時間で着実にレベルを上げ、実力をつけていたのだ。昨年、織田は神奈川で行われた地方大会で、それを痛感した。今回は、最初のリベンジチャンスだ。


 白波は必死に努力して、強いチームになったのかもしれない。でも、こいつらだって強くなった。みんながみんな、俺の想像よりはるかに努力をして、インハイ予選じゃあ、あの兜山ともほとんど互角だった。……大丈夫だ。


 認めるのは悔しいが、兜山高校は本当に強いチームだ。おそらく、全国でも彼らはトップ(スリー)に入ってくるだろう。先に行われた、インターハイ県予選で、市鷹たちはそんなチームと戦い、実に見どころのある試合をした。勝利にはあと一歩及ばなかったが、その強さは確かなものだと疑いなく信じられる。

 ほどなくすると、中堅以降の三人が畳の上に戻ってきて、織田と並んで整列をした。


「……今回は、絶対に勝つぞ」

「はい!」


 思わず口に出してしまったが、市鷹たちは(そろ)って返事をした。まるで、当然だ、とでも言うかのような返事に、織田は武者震いを覚え、肩をすくめる。それから、一礼をして、畳の上に正座をした。膝の上の拳を強く握る。今日、ここで。彼らを勝たせてやりたい。どうしても。勝ちたかった相手に勝って、喜ぶ姿が見たい。織田はそう心の中で切に願う。


 インハイ予選で泣かせちまった分、ここは(ゆず)れない……。今日は絶対、こいつらを勝たせてやる……!


 先鋒の朝比奈航は、試合場のラインの外で、ぴょんぴょんと何度か跳躍(ちょうやく)し、肩や首を回していた。そうして、思い出したかのようにそばにいる毛利に近寄ると、拳で互いの胴を叩き合う。その様子に、織田は口角を上げる。まだ一年だというのに、彼はまったく大物だ。緊張など少しもしていないように見える。


「航は、大丈夫そうだな」

「はい。あいつは、さすがですよ」


 隣で、雑賀がそう返した。そのさらに隣にいる一年生、小笠原浬もまた、黙って頷いている。思えば、航は、中学の頃からそうだった。


「航のあれは、性格だろうな。自己中なんだ。いい意味で」


 織田がそう言うと、くく、と誰かが笑みを(こぼ)したのが聞こえた。たぶん、浬か、羽柴だろう。航が中学の頃から、織田は彼の活躍を見ている。道場の稽古のときも、公式戦でも、航はここ一番という勝負や、本番にはとにかく強かった。まず、絶対にアガらない。そして、ブレない。たとえ相手が誰であろうと、いつも通りにできることは、確実に(こな)す。それは航の一番の魅力だった。


 ……うちにとっちゃ、航の存在はありがたい。毛利は勢いをつけるには最高の先鋒だが、白波が相手だとリベンジしたくて、どうしたって力んじまうだろうし、羽柴や雑賀も去年を知ってるせいで、マジになりすぎる。だが、航はそういうときにこそ、いつも通りができる。自然体で、当たり前に、一本を取れる。


 ほどなくすると、航は一礼をして、試合場に一歩入っていく。それから、ゆっくりと蹲踞(そんきょ)をして、安田と対峙した。


 航……、頼むぞ。お前のいつも通りをやってこい。オレからのオーダーは、それだけだ。


「はじめ!」

「うらぁぁああああッ!」

「せりゃぁあああ!」


 主審の声を合図に、航と、白波高校の先鋒、安田が立ち上がり、気合いの入った迫力のある声が響く。玉竜旗剣道大会、二回戦。いよいよ、先鋒の試合が始まった。


 見てろよ、明智。勝負(リベンジ)だ……!

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

よろしければ、続きをお楽しみいただけますと嬉しいです。


いなば海羽丸

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