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さぁ、ソロ刈りの時間だ

さぁ、どういう展開になるのか。作者もとても楽しみにしております!


 まぁ今は弱いが後で強くなるさ!...なんかこれ口癖みたいになってるな、直そ。


 そんな事を考えながらも俺はスキル【W()生やし】を試すことにした。このダブリューの文字から地雷臭するのは何故だろうか、嫌な予感しかしない。だから俺は無心に唱えることにした。


ーー【W()生やし】!


シーーン


 魔声で唱えたのだが何も起きなかった。ただ目の前の草が風になびくのみ...


 ん?何も起きない...。んーやっぱりスキルってイメージなのかな...前キチが言った通り。そんじゃ、次は草を思い浮かべながらやろうかな、いいか俺、草だぞ?間違ってもダブリュー(W)の方じゃないぞ?【W()生やし】!


ニョキっ


 だが、現実は虚しく、ダブリュー(W)という思考が混ざってしまったのか、ダブリュー(W)の形で草が生えてきた。


・・・ダメか。確かにこれはこれで草だが、形が...悪党の黄色い帽子様のお髭みたいだ。色は緑だが。そのゲームはかなり昔の...へい、せいって時代に発売されたらしい。100年前くらいだったかな?多分。てかこの草根っこあるのか?


 見た目はダブリュー(W)そのもので根元が見えない。試しに抜いてみたのだが...


 よいしょっと、って消えた?


 抜いた瞬間その草は景色に溶けるように消えてしまった。まるでそこになかったかのように。


 うーん、これじゃ根があるか分からんな。

 あ、そういやこれ鑑定してみたらどうなるかな?まぁ物は試しだ。


 そう言って俺は再び【W()生やし】を使い一本生やし、それを鑑定してみた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

W(くさ)

 スキル【W()生やし】によって生み出された草。魔力で生み出されているため採取はできない。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 名前までこれか...煽りに使えるかな?相手の目の前にこれ生やして鑑定してみろってやれば相手は自滅...いややめとこう、煽りは親しき仲だけだ、知らん人にやるもんじゃない。

 てかこれ戦闘に使えるか?相手の足に引っ掛けて転ばせるぐらいしか思い浮かばないんだが。...まぁいいや。あと確かこの頭って鍛えられるんだよな?それなら、次のスキルに期待するか...。


 そして俺は残念に思いながらも草刈りに取りかかった。


 取り敢えず、さっきは10本ぐらいだったから次20にするか?いや30本でもいっか。【溶骨操作】


 そして俺は先程と同じ手順で草を30本刈り取り、約15分の間素振りをしていた。


〈称号【努力の才】が与えられました。〉


 ん?なんか称号を手に入れたようだ。取り敢えず【鑑定】


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【努力の才】

 日々鍛錬を欠かさないものに与えられる。強さは努力あってこそだと証明して欲しい。

《熟練度上昇率:小》

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 欲しいって...願望かよ。まぁ効果は素直に嬉しいが...言葉がな。ここの運営は神ゲーは作ったがあとの方が...うーん。


ワサワサワサーー


 お、どうやらお出ましのようだな。一旦この考えはなしにして、刈るとしましょうかね!


 そんな考えているうちに草の大軍が近づいてきていた。どれもが身長は俺より高く、幅も広い。だが、


ザシュッ!


 まだこのグラスウォークなら行ける!おらぁ!まだまだ行くぞぉ!【溶骨操作】!


 その勢いのまま俺はこの身体に変えた時の新機能を試すことにした。筒状の骨に覆われた前腕の中に魔力を詰め爆発させることで中の骨粘液を一気に射出。そして骨粘液をひも状に変え、そこから腕全体を刃に変化。


 よし、上手くいった。これならお前達も一瞬だぁ!ふん!


 そして俺は勢いよくその場で水平に回り、俺を囲ってきた草たちを一掃した。その勢いは止まるを知らず、次々と刈り取って行った。直ぐに周りの草は切り終えその場にただの草となって横たわっていた。


 あと、少しで...終わる...うっぷ、なんか気持ち悪くなってきた。流石に調子に乗って回りすぎたか、【溶骨操作】解除。


 そう呟くと、伸びていた骨粘液は勢いを落としながらスルスルと筒状の骨の中にしまわれていき、10秒程で元に戻った。


 これは...隙が多すぎるな。あの回転だって上に飛ばれればどうしようもないからな。これは地上戦だけ、それも集団戦の時だけ使おう。


 そう俺は心に誓った。


『何を大袈裟に言ってるんだ相棒。』

『お、久しぶりに聞いたなキチの声。別にいいだろ、心に誓ったって。』

『それはいいけどよ。仲間ができた時のことも考えろよ?あの技で仲間を切ってしまったじゃ笑えないからな。』

『あぁ、分かってるよ。そろそろ俺もテイム使いたいから仲間ができそうだからな。まぁ、ありがとな。』

『いいってことよ!それと相棒。』

『ん、なんだ?』

『あと頑張れ!』

『おう!』


 そんな応援に後押しされて俺は再度手を鎌状に変えて残りの草たちを葬りに行った。


 そこから俺は数時間、刈って待って狩る、という手順を何回も繰り返しながら草刈りを進めて行った。最後には一回一回50本ずつ行けたので次はもっと行けるだろう。それと50本でラングラスも出てきたのだが...


 ただ俺の周りをぐるぐる回るだけでうっとおしいだけだった。その大きさは俺の骨の身長の半分より少し低いぐらい。だがただ狙いを定めて手鎌を振り下ろすだけで終わった。それはなんとも呆気ないものだった。


 はぁ、これだけやっても刈れた草は約500本ぐらい。少しも貢献できた気がしねえなぁ。プレルもさっき通り過ぎて行ったし...。


 草刈りが簡単に終わった一方、俺の感情はマイナス方面に向かっていた。二時間前ぐらいにプレルがスーッと刈り取りながら通り過ぎていたのは心に来た。一応、


「あら50本まで刈り取れるようになったのですか?おめでとうございます!では次は99本目指しましょう。ですが今日は50本までにしてくださいね?では失礼します。」


 という言葉をプレルから俺の草をその触手で撫でながら貰ったが、それでも俺の心は癒せないのだ。まぁ自分勝手な悩みだがな。


 そしてプレルが通り過ぎてから2時間ほどたった今、空は暗くなっており綺麗な星空が浮かんでいる。


ーーこんな星空が見れるなんてな。今の世界じゃ絶対に見れない景色だ。


 今の地球では明かりが多すぎて星をあまり見ることができない。昔は明かりが全くない場所もあったらしいが...今ではそんな場所もなくなってしまったのだ。だから見れるのは人工的な星空。一応この景色も星空も人工物なのだろうが、それはいらない言葉だ。ただ今自分の目の前に広がる景色を楽しむだけだ。


「ええ、ほんとですねネクトさん。」

ーーおお?!いたのかプレル、びっくりしたわ。

「ふふ、すいません。でもこれでお相子ですよ?」


 そんなしてやったりな言葉遣いで言い返された。お相子か...ならしょうがないな。


ーーそうだな、俺も驚かしたしお相子だ。それで終わったのか?草刈り。

「ええ、無事に終わりましたよ。ネクトさんもお疲れ様でした。」

ーーあぁ、お疲れ様。と言っても俺はそこまで手伝うことはできなかったけどな。というか足を引っ張ってしまった。

「ふふ、その言葉が言えるのなら問題ないですよ。そこは時間を重ねて強くなればいいのです。私だってこう見えてネクトさんよりずっとお姉さんなのですから。」


 そう言えばそうだった。確か200年ほど前に生まれたんだったか?それってもう俺にとっておば...


「・・・」


・・・はい、オネエサンデスネ。ワカッテマス。だからその振り上げた触手を下ろして!俺は打撃に弱いんだ!


 その念が無事に届いたのかプレルはその触手を下ろしてくれた。いやそんな淀んだ空気出さんでくれぇ、怖い。


「・・・はぁ、まぁいいです。それと先程の今の世界とはネクトさんがここに渡る前の世界の事ですか?」

ーーん?あぁそうだよ。


 確か俺達は旅人って言う設定だったか、このユッカじゃ。


旅人(プレイヤー)の世界ですか...どんな世界なのでしょうね。」


 ここで語るべきか、俺はそう悩んだ。だがここで詳しく語るのは無粋ってものだろう、そう思った。


ーー俺はここの世界の方がいいよ、こんな星空も見れるし、プレルがいるしな。

「ふふ、嬉しい事言ってくれますね。私はネクトさんがいるならどこでも良いですよ、まぁこの身体で受け入れてくれるかは分かりませんが。」

ーーそっちも嬉しい事言ってくれるじゃねえか。まぁもし周りが受け入れなくても俺は受け入れるさ。

「そうですか...ありがとうございます。それではそろそろ帰りましょうか。ここでゆっくり眺めるのもいいですが、お腹がすいてしまいました。」

ーーん、それなら帰ろうか。って帰りってどうするんだっけか?まさかまた...あれ?

「ええ、あれですよ。ではいつも通りお願いしますね?」


 そして俺はまたローション状にされてプレルに飲み込まれた。運んでもらう身としては何も言えないが、ただひとつ願うものがある。


ーーお腹がすいたって言って食べないでね?


「うふふ。」


 願い虚しく笑い声だけで返されてしまった。後は神に願うのみである。


あと何年経ったら今の星空が見れなくなるのでしょうね。もしくはもっと見えるようになるか...あまり考えられないですが。



今回も投稿時間が遅れてしまってすいません!

途中で寝てしまって書き上げられませんでした...(_ _)

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