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大事なクラゲとのお約束♪

今回は自分の趣味多めな話となっております!


少し【閲覧注意】かな?まぁ溶かされはしませんが食べられます!


『キチ!そこは空気読んで黙ってろ!』

『す、すまん。この娘は少し溜めを作って返事をするんだと思ってな?俺様の早とちりだった。ほんとにすまなかった...』

『はぁ、まぁ分かればいいんだ。分かれば。次はもうちょっと空気読んでくれよ?』

『あぁ、任せとけ、相棒!』


 大丈夫かなぁ。怪しいなぁ。


 そう疑った気持ちを胸に抱きながら俺はプレルに身を任せて突き進んでいた。

 その道中、鑑定...まぁ早すぎて何も見えないが。取り敢えずしらみつぶしに鑑定を行使しまくった。その成果がこれだ...


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【ロック『ダイ』】

 体組織が石によって作られた擬似的生命体。だがその脳には擬似脳が埋め込まれているため自我を持っている。

 また、周りの雰囲気に姿形を合わせるという機能を持つ。


【アジャ】

 その見た目は子犬のようで、狩ろうとすると上目遣いでこちらを見て殺さないよう懇願してくる。だが騙されるな、相手は群れる魚。一度攻撃を仕掛ければ数百匹のアジャによって噛み砕かれるだろう。


【ラメ・グロ】

 身体全体がキラキラと光り輝く魚。その泳ぐ速さは光よりも速く、この魚が通ったあとには光の軌跡しか残らない。


【幻魚】

 見た目は霧状の魚。攻撃をするとその身体を霧散させてしまう。だがその正体は数億の魚が集まって作られた姿で、全ての魚を倒し終えるまで無限に復活する。


【ミラーゲ】

 体表面がに鏡で作られているクラゲ。その反射力は本来の鏡顔負けであり、魔法、攻撃を全て反射する。だが本体に攻撃の意思はなくただ漂っているだけである。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 運良く見れたのはこの四匹のみだ。姿は分からんが一個目はゴーレムの魚版っぽい。てかここに生息するのは魚とかばっかりだな?流石神海龍様と言ったところか?


ーーなぁプレル。ここには魚しか住んでいないのか?

「ええ、ここに住んでいるものは全て海に住むもの、あるいは水の中でも生きる事ができる者が生息しています。」

ーーそうなんだな...。それでプレルもフェイルさんから生まれたのか?

「ええ、私もフェイル様から生まれた身です。ですが最初から自我を有していることでフェイル様に拾われて今のメイドという役職に務めています。」

ーーめ、メイドか...。

「はい。まぁ本当はそんな大層なものでなくただのお世話係ですけどね...」


 違うんかい!まぁ見た目ほんとクラゲなプレルはまぁ可愛いんだけど、メイドと言えるかどうかは怪しい。確かにあの入れてくれたお茶は美味しかったし気配りもすごくできてた。まぁメイドというのもあながち嘘ではないのかな?


「・・・?!これはまずいですね。」


 そう言ってプレルは急に立ち止まって近くの茂みに隠れた。ちなみに今は森の中を突き進んでいたようで周りには木々が広がっている。


「ちょっとお待ちくださいネクト様。くれぐれも、鑑定など何もしないようにしてくださいね?」


 そうプレルに言われたがプレルに覆いかぶさられ触手で縛られてたらどうやっても動けないんだが。


ーーーしばらく待つこと数分


 プレルは何か用事が終わったのか俺に覆いかぶさるのをやめて少し浮き上がった。


「ネクト様、今から【溶骨操作】でご自分の身体を限界まで柔らかくして貰えます?」

ーーなんでだ?

「ここは【スティール貝】の生息地なんです。いつもは普通に素通りしても構わなかったのですが今はネクト様を抱えてますから下手に進むことができないのです。」

ーーなんでだ?その速さなら別に俺が盗まれることもないだろう?

「いえ、あの貝達の盗む速度はこのミラージュでも随一を争います。どれだけ相手が早かろうが必ず相手の大事なものを一つ盗み出し、そのまま自分の身体の中で砕き消化してしまいます。先程フェイル様から聞きましたがネクトさん【打撃脆弱】を持っているのですよね?なら私が助ける前に死ぬ、もしくは攻撃の余波で死んでしまいます。」


 そんな怖い所なのかこの森は...てかその程度で死んじまうってどんだけ俺は弱いんだよ...とほほ。


ーーここを迂回するってできないの?

「その方法もあるにはあるんですが...今日は草刈りの方に時間がかかりそうなので早めに行かなければならないんですよ...」

ーーごめんなさい。


 俺のせいでこんだけプレルを困らせてしまっているのだ。謝る以外道はない。


「いえ、謝らなくて大丈夫です。ここを突っ切る方法もフェイル様に教えてもらいましたしね。

それに私にとってもうれし...」

ーーほんとにゴメンな。ん?なんか最後聞き取れなかったがなにか言ったか?

「いえ何も。それでは【溶骨操作】をお願いします。できれば手短に。」

ーーあぁ、分かった。

「あ、それと防具はしまってください。邪魔になるので。」

ーーあぁ、わかった...。


 そう言って俺は着ている防具を全て脱ぎ裸にってイベントリに放り込んだ。まぁ肉がないからいやらしくもなんともないけどね?それでも羞恥心というのもあるんですよ?!


 そう拳を握りながらも俺は柔らかくなる準備をしていた。


 柔らかく、柔らかくか...取り敢えずあのガムぐらいの柔らかさを意識してやってみるか。てかこのスキル溶けすぎると溶けたままになるってあったような?まぁ多分大丈夫だろう。それに死に戻りで多分戻れるしな。


ーー【溶骨操作】


 一応溶け込ませてっと。イメージはガム。噛んで噛み締めるあのガムの柔らかさを俺に!


ーーこれで大丈夫か?

「うーん、もう少し柔らかくなって貰えますか?」

ーーふむ、ならば【溶骨操作】


 次にイメージするのはガムを長時間噛み締めたことで柔らかくなった状態をイメージする。


にぎにぎ...


「ええ、これで大丈夫です。ちょうどいい柔らかさです。ではこれからその方法を試しますが心の準備はいいですか?」

ーーまだ何やるかは聞いていないがプレルなら大丈夫だと思ってるからな。任せるよ。

「それはありがとうございます。では失礼して、いただきます...。」


 え?いただきますって、おわぁ?!


 限界まで柔らかくした俺の身体がちゅるんとプレルの小さい、まぁ俺と同じくらいなんだけど、その身体に吸い込まれてしまった。目の前が透き通るような青に変わり、その包まれる感触は最初魔力を感じたあの時よりも海の中のように感じられた。


もっちゃもっちゃ


 て、そんなに揉まないでくれぇ!それ以上されたら俺の身体が元に...戻れなく...なっちまう。だけど任せると言った手前言い直せないしな。まぁ任せるか。


 それから揉まれること約30分。俺の身体はもうリアルのローションぐらいまでの柔らかさになり、もうとっくに身体を動かすことができなくなっていた。だがその感触は別に嫌という訳ではなく、逆に幸福感、安心感によって心が満たされていた。


「もごもご。そろそろ...いいですかね?それとネクトさんなんでこんなに美味しく感じるのですか?そのせいで少しやりすぎてしまったのですが。」


 美味しい?あ、あの美味ボーンの称号のせいか!ここでも影響があるとはどれだけ美味しくなってるんだ俺は...。まぁ自分で自分を食べる勇気はないが。


「でも後でちゃんと元に戻せるので我慢しておいて下さいね?では本当にいただきます♪」


ごくん...


 そんな俺を飲み込む音が聞こえ俺は一切の抵抗なくプレルの胃の中に収まってしまった。また溶かされるのか...でもプレルにならいいかな...。


 そう俺は薄れゆく意識の中で思った...

『いや相棒、【消化無効】持ってただろう?なに勝手に溶かされてんだよ。』


 あっ...そうだった。プレルに揉まれた勢いですっかり記憶から抜け落ちてた。これもプレルのマッサージのような揉み方がいけないんだ!何度も寝そうになったぞ!


『もしかして相棒逆ギレしてんのか?まぁあれは仕方ないと思うがな。俺様も何度三途の川を見たことか...。まぁ嘘だけどな!はっはっは!』

『いや笑い事じゃないから。まぁその気持ちは分かるがな。じゃ、またな。』

『おう、こっちも楽しく見てるぜ!じゃあな!』


 はいはい、あんま期待しないでくれーっと。


「ネクトさ~〜ん?聞こえてますー?」

『あぁ聞こえてるぞ?こっちの声も届いてるか?』

「それは良かったです。このまま溶かしてしまったらと思うとヒヤヒヤしてしまいましたから。まぁほんとに溶けてしまってもそれはそれで...ゲフンゲフン。取り敢えずこの状態ならここを抜けても大丈夫なので出発しますね?それとここからはフルスピードで行きますので目を回さないよう注意してください。」

『そ、そうか。じゃあ頼む。なぁ本当に大丈夫なのか?疑って悪いけどやっぱり心配で...』

「ええ、大丈夫です!流石にあの厄介な貝達も胃の中にあるものを盗ろうとはしませんから。」

『胃か...。まぁこの際しょうがないか。じゃあとは頼む!全力前進!』

「承りました。」


シュンッーー


 そういった途端プレルの姿が消え、数秒後にその場に突風が吹き乱れた。だが、その風圧は木を吹き飛ばすことなく霧散し、なんの被害も残すことなく消え去った。


『うおおお?!景色が、景色が真っ白だ!』


 プレルの体内から覗く外の景色はその速さからか真っ白となり色素を認識することができなくなってしまった。

 余談になるがここは風もなく揺れもなくとても居心地がいい。このまま暮らしていたいほどだ。まぁ胃の中という認識だったらちょっとて思うけどな?


「もう少しで到着します!!」


 はや?!


 そんな驚く俺を脇においてプレルはゆっくりとスピードを落としているようで、景色がだんだんと見えるようになり、遂には完全に止まった。


「着きました...ここが、目的地です。」


 そう少し疲れたような声で俺に着いたことを報告してくれるプレルには今後足を向けて眠れなさそうだ。そしてその着いた場所は一面に高草がびっしりと生えており、これを草刈り?冗談でしょって思うレベルだ。

 まぁとにかく...!


『ありがとうプレル。本当に助かった。』


 お礼はちゃんと言わなきゃな。


「いえいえ。そんなに感謝されるような事でもないですよ。それに私が考えつかなかったのが悪かったのですし...。」

『いや、そんなことない。本当に助かった。もし俺にできることがあったらなんでも言ってくれよな!できる限りの事はするから!』

「なんでも...?」

『いやまぁ、死ねとか理不尽なものでなければいいよ?』

「そんなこと言うわけないじゃないですか...。そこまで言うならたまに食べさせて貰ってもよろしいでしょうか?癖になってしまって...」


 癖になったって...。まぁ別に俺も痛くなかったし、というか気持ちよかったからこちらとも大歓迎なんだが...。これは極力食べられないように注意しないとな。そう何度も食べられたら俺の身が持たない。


『まぁ1週間に一回ぐらいならいいぞ?でも...お手柔らかに頼むな?』


 そんな俺の同意の元、プレルとの不思議な約束ができたのだった。


さぁ1週間に一度という約束...

主人公の心が持つのか期待です!(おい


次回はいよいよ草刈り、どんな主人公の技が見られるのか、書くのが楽しみです!


(2018/11/07)

 防具が何処に行ったのか分からなくなっていたので追記。

柔らかくなる前にイベントリにしまいました。

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