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小さいクラゲは尊い者だ...

俺のターン...ドロー、行くぜ新キャラ召喚【・・・】!


「起きてくださーいネクト様、ネクト様ー?」


 ん...誰かが呼んでいる...?


「ネクト様ー?起きないと恥ずかしい格好にしますよー?」

ーーそれはやめろ!

「あ、起きましたね。おはようございます。」


 なんださっきからと思って魔力放出を始めると目の前に何か浮く者が目に入った。

 水色の身体にぷよぷよしてそうな身体。キノコのかさみたいなものが頭についており身体と思われるところには触手がズラーっとついている。

 これはまさに...


ーークラゲだな。

「くら...げ...?それは分かりませんが中の片付けが終わったので入られてはどうですか?」

ーーそうか...。それであなたはどなたでしょう。


 そう俺が言うとそのクラゲさんはあっと触手を頭の方にのせてリアルでよく見る口元に手を寄せる動きをした。

 そしてそのクラゲさんは丁寧にお辞儀...まぁ辛うじてそう見える。まぁ話し始めた。


「これは申し遅れました。私は偉大なる神海龍様、フェイル・ドラゴノート様にお仕えする世話人でございます。名はプレル。以後よろしくお願い致します。」


 凄いいい人っぽい。まぁ見た目はまんまクラゲだけどな?大きさはリアルよりも大きいが...


ーーこれはご丁寧にどうも。フェイルさんからは名前を聞いていると思いますが改めて俺も自己紹介しましょう。俺の名前はネクトと申します。暫くお世話になると思いますがよろしくお願いします。

「こちらこそ。それではこちらへどうぞ。案内致します。あと、私に畏まらなくてもいいですよ?」

ーーいえ、これが俺の性分なので。

「そうですか...。まぁ無理強いはしませんので気が向いたら素で話しかけてくださいね?」


 そう優しいオーラを放ちながら話すプレルさんはどことなく寂しそうで、今の暮らしの実態を知ることができた。まぁ気軽に話し合える奴が居ないんだろうな...はぁ、仕方ない。


ーー先程性分と言いましたがあなたには例外のようです。では、これからよろしく頼むプレル!これでいいか?


 そう心の中で苦笑いをしながら聞いてみたらプレルはこちらを見て?まぁ見ているんだろう。そのままキョトンとしたように立ち止まってしまった。やっぱり失礼だったかなと思ったがどうやらそんなことも無く、頭のかさの部分を少し赤らめていた。


「ええ!それでいいのです、ネクトさん!」

ーー別にプレルも素でもいいんだぞ?

「いえ、これが口癖になってしまって直せなくなっちゃったんですよ。すいません...」

ーーいや別にいいさ。それが素だって言うのなら仕方ない。


 素でいいと言ったらしゅんとされてしまうから焦った。まぁ相手の気が楽になれるのならなんだっていいか。


『なんだ相棒?ゴーストだけじゃ飽き足らずクラゲの方も手篭めにしようとでもしてるのかぁ?』


 また出てきやがったなこいつは。ノーシェの時も仲良くなったかな?って思った時に出てきたからな。うぜぇ。


『んな訳あるか!ただその雰囲気に同情してしまっただけだよ。』

『そうか...。やっぱり相棒はお人好しだな。』

『うっせ。これも俺の性分なんだよ。』

『ま、それでこそ相棒だ!ほらそろそろ行かないとな。クラゲさんもキョトンとしてるぞ?』

『誰のせいだ、誰の!はぁ、まあいい。じゃあな。』

『おう、楽しんでこい!』


 満面の笑みでこちらに手を振るキチの姿が思い浮かぶ。ただ少し口角が怪しく上がってるが。


「ネクトさん、どうしましたー?おーい!もしかして触手で弄ってもいいってことかな...なら早速。」

ーー言いわけあるか!俺はそんな特殊な性癖を持ってるわけじゃないんだよ!

「冗談ですよ。それとそろそろ家に案内しますね?フェイル様も待っています。」


 そう触手をこちらに伸ばしながら言われても説得力ないんだが。


ーーそうか...。なら行こうか。

「ええ、行きましょうか!」


 本当にここまで懐かれたのは何故だろうな?俺は素で話しただけなんだが...。その家に向かう姿はルンルンととてもご機嫌のようで...どんな環境してんだよここは...少しフェイルさんに小言を言わなければ気が済まないな。


〈称号【大海の猛進者】を与えられました。〉


 って、なんで今称号が!いい雰囲気だったのに...まぁいい取り敢えず【鑑定】


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【大海の猛進者】

 海の中を高速で、かつ100km以上移動した者に与えられる。この称号を手に入れた者は生来のせっかちであろう。

《海中での移動速度上昇大》

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 100km?!もう、そんなに移動したってのか?

フェイルさんの腹の中にいる間で...すげぇな。

 絶対敵に回したくねぇ、てかさっきのレベル100て聞いた時点でもう戦う気なんて失せているがな。はっはっは...はぁ。


「どうしたのですネクトさん?早く入ってくださーい!」

ーーすまん、ちょっと考え事しててな。今行く。

「さっきからよくボーッとしてますが大丈夫ですか?もう少し横になってます?」

ーー・・・気を使わせて悪いな。だが大丈夫だ。俺はよく考え込んでしまうたちでな?そん時はそっとしておいてくれ。

「分かりました。でも辛い時はいつでも言ってくださいね?絶対ですよ?」


 どこぞのふりかと思ったがプレルはただ俺の事を純粋に心配してるだけなんだよな。


ーーあぁ、そん時は必ず言うよ。ありがとな。

「いえ、お友達として当然のことです。あら、お気に触りましたか?」

ーーいや、なんか急に友達って言われるとむず痒くてな、ただこれはいえる。そうだ、俺達は友達だ。だからプレルも何かあったら俺に言ってくれよな!まぁ、荒事関係は勘弁だがな...


 そんな修羅場っぽいとこに居たくないしな。まぁプレルに危害が加わるというのなら全力で助けるが。でも俺ってこんなに積極的だったっけな?まぁ俺も友達できて浮かれてるのかもしれないが...


バタン!!


「お前らはいつまで話してるつもりじゃ!待つものの身にもなってみい!寂しいんじゃぞ?つまらないんじゃぞ?!」


 ?!び、びっくりした。さすがに待たせすぎたか...まぁ一人でいるのは寂しいのは分かるぞ。だがそこまで荒らげなくても。


「フェイル様...少しは大人っぽくしてください!ネクトさんも驚いているじゃないですか。」

「・・・それはすまんかった。確かに今のは大人げなかったの。ごほん、そろそろ家に入りなさい。儂も話したいことがあるでの。お茶を用意して待ってるからなるべく早くの?」


 そう爺さんは180度態度を回転させて家の中に入っていった。ここは大人っぽいのになー、さっきのは一体?


「ああ!待ってくださいフェイル様ー!お茶を用意するのは私の役目ですー!!」


 そう言ってプレルも爺さんのあとを追いかけて家の中に入っていった。

 全く慌ただしいところだ...まぁ、その方が好きなんだがな。


『俺様もだ相棒!一緒にドタバタしようぜぇ!』

『おう、望むところだ!まぁ残念ながらキチは混ざれないがな。』

『そうなんだよなぁ。本当に勿体ないぜ、相棒とも直接どんちゃん騒ぎしたいのにな...。』

『同感だ...。まぁとにかく行ってくるよ。あまり待たせると心配させちまう。』

『おう、行ってこい!土産話を期待してるぜ?』

『一応キチもずっと見てるだろうが!はぁ、またな。』

『おう!』


 そうして俺はキチとの会話を終えて、家の中に入っていった。扉は木で作られており風に揺られてギイギイ鳴っている。そのまま扉を抜けるとプレルがいた。


「またぼーっとしてましたね?まぁいいです。服を取り替えようかなーっとは思いましたが...マントのおかげで汚れていないようですね。それでは奥でフェイル様がお待ちです。私についてきてくださいねー。」


 そう間延びした口調でプレルは案内してくれた。

 プレルについていった先では爺さんが椅子に座ってお茶をすすっていた。その顔はかなり緩んでいてとてもリラックスしている様子がみてとれる。こっちが本体ってことは無いよな?


「おお、やっと来たかの。取り敢えずそこに座るとよい。」

ーーではお言葉に甘えて...


 そう言われたので俺は椅子を引いて座らしてもらった。って...見えないし。


 案外その椅子は座高が高めの奴用に用意してあったらしく、立ったとしても身体が出なかった。


「ネクトさん、お茶を...あらあら、その椅子は合いませんでしたか。ならばいつも私が使ってるこの椅子をお使いください。」


 そう言われて用意されたのはただただ高いだけの椅子。背もたれも申し訳程度に取り付けられており完全にプレル用の椅子のようだ。・・・【鑑定】


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【プレル椅子】

 プレル用に作られた座椅子。小さいプレルの高さに合わせて作られておりその精度は完璧である。尚テーブルの高さに合わせて脚が伸び縮みする。

《プレル以外が座ると椅子に締められる。だがプレルが気を許した相手は使用可能。》

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 完全にプレル用じゃねえか!名前までこれとは...てか機能が無駄にいいな!


ーーいいのかプレル?これプレルように作られた椅子だろう?

「いいのです。ネクトさんに使われてもられるのなら私も大歓迎ですから!」


 どうやらいいようだ。ならばと今座ってる椅子からプレル椅子へと飛び移ったのだが...


グイーンーー


 おお?!これが高さ調整か...便利だな。


 椅子に座った瞬間椅子が自動でテーブルから俺の身体が少し出るくらいに調整してくれた。


「お気に召されたようで何よりです。使いたい時はいつでも言ってくださいね?ネクトさんのためなら貸しますから。」

ーーほんとにありがとう!それとプレル?別に貸せないなら貸せないで言ってくれよな?

「それは分かっておりますよ。そんなもの借りるネクトさんも辛いでしょうし。」

ーーわかってくれているならいいんだ。それじゃ暫くこの椅子借りるな?

「ええ、どうぞ。あとお茶です。ではごゆっくりどうぞー!私は裏で作業していますので。」


バタンーー


ーー・・・それで話とは何でしょう?

ーーあぁ、それはのう。あ、一応儂も魔力念話で話させてもらうぞ?あの子のことも話すつもりだからの。

ーーあの子ってプレルのことですか?

ーーそうじゃ。それとプレルとは...いい関係を気づいているようだの。まぁそれは置いといて、話しを始めるとしようかの...


 そうして爺さんとの長い話し合いが始まった。


ということでフェイルとの長ーい長ーいとも言えない話し合いが今始まる...

暖かい目で見守ってやってください(´ー`)

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