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過去を夢見るは悪夢なり

さぁ進化した結果スキルはどうなったのか。


そしてここで主人公の過去が少し明らかにされる!


 さて、色々落ち着いたしリアルに帰って寝るとするか...このまま【消化無効】があるから大丈夫だろうし!


 ユッカではログアウトするとその場に身体が残りる仕様になっている。ただ宿やマイホームでログアウトするとその身体に誰も触れなくなり、PKの心配はない。ただ自分のイベントリに入れていないアイテムは盗まれる危険性があり、たとえ自分が無事だとしても身の回りの警護は付けるべきである。

 そこで俺は【テイム】でそのための...というか普段から一緒に旅する魔物を仲間にするつもりだ。なにせプレイヤーを仲間にするとイベントだ何だの旅に味気がなくなってしまう。それに信用できるかも分からないしな。その点テイムした魔物なら俺に従順らしいからその心配性も低い。


 まぁ、今の状態じゃそれが全てできないんだけどな...あ、そう言えば新しいスキル確認してなかったな。


ーー対象【自分】新スキル【鑑定】


【魔力感知Ⅱ】

 熟練度が規定値を上回り、さらに魔力を感じられるようになる。その感知力は生き物の魔力さえ感じることができる。

《さらに慣れれば武器に宿る魔力を感じられる。》


【魔力急流Ⅱ】

 熟練度が規定値を上回り、さらに魔液を活性化させることができるようになる。多用のし過ぎに注意!

《フルスピードにすると身体が吹っ飛びます。》


【粘液支配】

 身の回りに存在する粘液状のものを自分の支配下に置き操ることができる。その対象は自分までに渡る。


【溶骨操作】

 己の骨を溶かして粘液と改変し、その粘液を自由自在に操ることができる。

《任意に固くしたり柔らかくしたりできる。》


【骨爆弾】

 己の魔液をフルスピードにし、自ら爆発する。ただの爆発と侮ることなかれ。爆発によって飛んだ骨の破片は鋭く、十分な殺傷能力を持っている。

《このスキルを使うとデスペナの影響が酷くなります。》


【溶解液】

 己の中で生成された溶解液を外に射出することができる。

《レベルが上がるにつれてその溶解力は強まる。》


【核溶硬化】

 己のうちに在する核を溶かして柔らかくしたり硬くすることができる。

《どちらか極端にしてしまうと完全に溶け流れる、核が割れてしまうことがある。》


 あとの耐性スキルはその名のとおり粘液と消化を無効するっと...


 て、なんなんだこの色物スキルのオンパレードは...いやロマン好きの俺にとっては歓喜なんだけどさ!

 最初の二つはまぁいい(爆発ってのがとっても気になるが)、たがそれ以外がなかなかマニアックな!相手を溶かすとか自分を溶かすとか溶かすばっかりじゃねえか!自爆技も増えてるし!

 俺は首切りチョッパー目指してるんだけど?!いや今はまだ草刈り人だけどさ...はぁ。


『それで相棒どうするんだ?このままという訳にも行かねえだろう?』

『まぁそうなんだがな...取り敢えず【粘液支配】で浮上してみるわ。』


ーー【粘液支配】


 魔力念話で周りの粘液に染み渡るように染み渡るように...よし、これで動かせるか?てか魔力念話の熟練度は上がらないのな。これでもずっと使ってるはずなんだがな...まぁいっか。


 そして俺は周りの粘液を動かし足元と上の粘液をエレベーターのように動かし浮上していった。


プルんーーー

ギャーー!!

クアァ...

ドグァァ!!


 ふぅ、到着っと。これは...地獄絵図だな。色んな魔物が粘液に絡まれまいともがき、魔法を打っては自分の身に降りかかりそのまま沈んでいく。

 進化した俺でも勝てそうなのは居ないな...先程のは消化液で皮膚が溶けてたから倒せたものの、もう少し溶けるのが遅かったら全身溶けきって普通に死に戻りしてたしな。

 てか浮上した方が魔法の流れ弾が来そうで怖いな...これはさっきの場所の方が安全か?


 さっきから他の魔物の魔法がすぐ横を通ったり、かすったりしてヒヤッときた。もう既に障壁も割れて避けるのに精一杯だ。てかこの【粘液支配】魔力は使うのだろうか...対象【自分】魔液【鑑定】


魔液31/250


 うお?!すげえ減ってんじゃねえか。これは一度底の方に退散だな。俺にこの場所は耐えられん。


 そして俺は気が引けながらも底の方に粘液支配で移動し、いいくぼみがある場所に埋もれた。胃の肉壁に身を包まれてすこし気持ち悪いが先程から上の魔物が放った魔法を跳ね返してくれる。余波は少し来るが先ほどよりもずっと楽には変わりない。


 さて、ここでログアウトするか。できればここで生きてられればいいが...まぁそんときはそん時だ。とにかく眠いしそろそろ寝よう。


ーーログアウト


 そして俺の意識は安心感に包まれながらユッカから離れ、リアルの身体へと戻って行った。


ーーーーーー◇


『ようお疲れさん相棒。今日もなかなかハードな1日だったな!はっはっはっ!』

『ハードってもんじゃないよ。スライムに溶かされ最後には龍の胃だよ?こんな一日過ごしたくても過ごせるもんじゃないよ。』

『たしかにそうだな!よし、明日の朝も早い。さっさと寝ろ!』

『なんでキチが勝手に決めてんだ!』

『なんだ違うのか?』


 こいつはわざとらしくニヤニヤしやがって...はぁ。まぁホントのことだから何も言い返せないけどな。


『別に!ああ、おやすみ!また明日な。』

『あぁ!そうだ、子守唄でも歌ってやろうか?』

『要らんわボケ!もう眠いからおやすみ...』

『あぁ、おやすみ...』


 そして俺は重い瞼を閉じて意識を暗く深い眠りの底へと落として行った。


ーーーーーー◇


『あなた何言ってるの?この子はあんなことがあったのよ?!頭に障害が生じてもしょうがないじゃない!』

『お前こそ何を言ってるんだ!こいつは頭の中で声がするって言ったんだぞ!それにどんな処置をしてもその声は止まないときた。いいか?これはさらなる科学の発展に繋がるんだ、そのためなら息子でさえいとわない...』

『な...!もういいわ!あなたとの縁を切らせていただきます。そして息子は私が引き取ってここよりも離れた庶民街過ごすことにします!だからあなたはこの子にもう関わらないで!』


やめて...


『何を言っているんだ君は!君があんな庶民街で過ごすことができるはずないだろう?!』


やめ...


『そんなことない!ここに居させるよりは何倍もいいわ!息子を実験に使うつもりの科学者がそばに居るなんて考えられない!』


僕は...!


『ならいい、もうどこにでも行くがいいさ!金は君が稼いだものを持ってっていい。せいぜい足掻くんだな!その心を失ったやつと一緒に...!』


俺はそんなやつじゃない!!!


ーーーーーーー◇


ガタン!!!


 いっつ...またベッドから転げ落ちたのか?昨日に引き続けて落ちるとは厄日か?はぁ...

 てかまたあの胸糞悪い夢を見ちまったな...


 そして俺は立ち上がってぐちゃぐちゃになった布団を整えて顔を洗いに一階の洗面台に行ったのだが...


 っつ!?なんだ目に痛みが...って、涙?何故っ?!


 俺は目に鋭い痛みを感じて急いで洗面台に向かった。そこで鏡を見てみたのだが...


 なんだこれは...赤い線?


 鏡に移る俺の目の下には一筋の赤い線が走っていた。それはクマのように両目にできている。さっきからそこがズキズキして痛い。それに涙が流れていてそれが俺の心を揺さぶってくる。


『これは...!!相棒すまねぇ、これは完全に俺様のせいだ。』

『なんでだ、キチ?何かしたっけか?』

『昨日俺様は相棒に主人格と第二人格のことについて話をしただろう?それは他の人に相棒が話せないようにするための呪いみたいなものだ。』

『呪い?』

『あぁ、人格の秘密を話そうとすると目の下が痛みだして、全部を話しきると目の下の赤い線が剣閃となって両目を刈り落としてしまうんだ。運が悪けりゃ死んじまうこともある。』

『え...死ぬの?それは勘弁して欲しいんだけど...』

『あくまで運が悪けりゃだ。直ぐに手当を受ければこの時代ではすぐ治る。だが目は治らないがな...』

『え、なんで?今の医療技術じゃ欠損した手とかもすぐ生やせるはずだけど...』

『それは元々の手があるという遺伝情報が存在するからだ。この呪いはその目があるという遺伝情報も一緒に刈り取っちまうんだよ。だから一度呪いが発動すれば盲目となる。いいか、絶対に誰にも話すんじゃねえぞ?俺様のせいだが相棒に辛い思いはなるべくさせたくねぇ。といっても手遅れなんだがな...。くそっ!』

『キチ...。いやもういいよキチ。たしかに君のせいだが、あの事故を受けてしまった俺のせいでもある。だからキチだけが気にする必要は無いんだ。』

『あぁ、その言葉だけでも助かるぜ相棒。でもそこはお前が気にすることじゃねぇ!ってセリフなんじゃないか?』

『はっ、キチもそんな言葉期待していなかっただろう?』

『ふっ、まあな!それと母親も帰ってきたんじゃないか?さっきから匂いが漂ってきて我慢ならないんだが!ほんとに匂いを感じるって素晴らしいな!』

『あ、ほんとだ。てかそうか...キチにとって今はほとんどの感覚が初めてなのか。匂い、触覚、聴覚辺りか?』

『あぁ、だいたいその三つだな。ほんとすんばらしいぜ!』


「しょうー?起きてるならご飯一緒に食べましょー!」

「今行く!」


『じゃ、行ってくるぜ。初めての味覚も感じてみるんだな!』

『あぁ、視覚だけは以前から共有できてたから食べたくて食べたくてしょうがなかったんだよなー!まぁ直接食えはしないが味だけでも堪能しよう...』


 そして俺は顔を洗い赤い線が消えたのを確認してリビングへと向かった。

 そこへ近づくにつれて美味しそうな匂いが増して腹の虫がぐーっとひっきりなしに鳴っている。


「今日は早いわね翔。まぁたまに早起きもいいと思うわ。さぁ食べましょう!」

「ああ!いただきます!」


 ここから先苦難や窮地に陥ることもあるだろう。だがそれもまた一興。取り敢えず、さぁ始めようか...新たな一日を!


皆さんは悪夢を見て涙を流したことがありますか?

ちなみに作者は3日間連続で崖から落ちる夢を見て涙を流したことがあります。


あと最後が最終回みたいなノリですがあくまでアニメの終わりをイメージしただけで小説が終わる訳ではありませんよ!


(2018/11/20)

誤字の指摘をいただいたため修正


ーーある2人の話し合いにて

『頭がに』→『頭に』


ほんとにありがとうございます!これからもご指摘お願いします!!m(_ _)m

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