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【魔翔】&対価発現!

作者も女に関して初心なのでよう分かりません!


 ああ、やめてくれ...俺にあの感情を思い出させないでくれ。何にも感動しない、感じないあんな感情を...!!


「しんじ...新人...新人!!!」


 ノ、ノーシェ?いつの間にか並列思考が解けてたか...まぁ十中八九俺のせいだが。流石にあんなことを聞いて正気を保ってられるはずがないじゃないか...。


「大丈夫?新人...魔力が、魔力が...泣いてるよ??」


 なんだそれ、魔力が泣いてるってなにかのジョークか?ってあれ、なんで身体から魔力がとめどなく流れ出ているんだ?止まってくれ...止まれ!


『相棒、それは無駄だよ。あのお方が言うに、今の相棒は顔がないから感情を表情で表すことができない。だから代わりに相棒の魔力が表情となって表現してしまう。そんな設定だと言っていたぞ?』


 なんだよ、それ。そんなの理不尽じゃないか。感情を押し殺すことができず、隠すこともできないから。まだあのころの方がここまで心を痛めることがなかったのに...。


「新人...正直僕を...なだめてからいきなり...泣き出すのは...ドン引きなんだけど...なにかあった...の?」


 ドン引きって...酷いや。さっきまで俺に散々イラついてたくせに...。


ーーノーシェ...俺はな、作り物らしいんだ。


 だが俺は耐えられなくなったのか、もしくは今のノーシェのギャップに惹かれてしまったのか。ノーシェに何故泣いていたのかを打ち明けていた。


ーー今まで俺はずっと、死にそうな目にも会いながら生きてきた。時には悲しかったこともあるし、嬉しいこともあった。だけどそれを感じてきた感情が作りものだったんだ。俺は、俺はこれから先どう生きていけば...

「・・・」


 さらに引いてしまったかな?


 俺はそう思っていたんだが、ふっと撫でられる感触が。


「新人も...苦労しているんだね。だけどね、その感情が...作り物だなんて...言わないでよ。」

ーーなんでだ?


 俺はふざけるな、それはお前の勝手だろ。と言いたかったがノーシェの声が震えていることに気がついてその言葉が声とならずに口から出ていった。


「これは僕の(エゴ)...だと思うけど。その新人の...感情が...作り物だとしたら...、僕に言ってくれた...あの言葉が...作り物で...嘘なんだって...なるんだよ?」

ーーああ、そうかもしんないな。何せ俺の今の感情は作り物...もしかしたらあれも...

「ふざけるな...!僕の...気持ちまでも...作り物に...するな!僕はあんなこと...言われて...もういい!とにかく嬉しかった!僕はずっと姫様に認められたい、そんな感情を持って日々を過ごした。だんだんと心に闇が生まれて何事にもイライラする始末。だけど君はそんな感情に終止符をうってくれた!それをしてくれた言葉が作り物?そんなの悲しいじゃん。こっちからも言わしてもらうけど、君の感情は作り物じゃない。

 それは確固としたもので感じ方に他の人の邪魔が入ることはない。もし変わったと感じたのならそれは【作られた】じゃなくて【変化した】だけで作り物じゃない。自分の感情に自信を持ってくれよ。そうじゃないと...僕は。」


 確固としたものか...だけどな...


『相棒、一つ勘違いしてるぞ?』

『ん?なんだ?』

『俺様達は確かに主人格だが、第二人格も立派な一つの人格だぞ?そうだな...ひとつの体に二つの魂が入ってると思えばいい。兄と弟みたいに互いに考えが違うれっきとした人格だ。ったく、相棒は早とちりがすぎるな。まだ感情に振り回されてるのか?はっはっはっ!』

『...え?まさか、俺の...。』

『ああ、いつもの早とちりだ。それと作られたとか気にしてるみたいだが相棒は母親に【造られて】生まれたんだろ?何が違うって言うんだ?』


 はぁ、確かにそうだ。なんで俺はそんな些細なことに動揺してたんだろうな...まだ感情を上手く操れていないのか?尚更、精進しなくちゃな! あ、それと...


ーーノーシェ、君のおかげで助かったよ。それに俺の早とちりだったようだ。

「そう...なら良かった。」


 ドキッ!


 その俺に向けたホッとした笑顔は慈愛に満ちていてまるで聖母のようで、女関係が初心な俺にとっては強毒でもあり特上の甘味のように感じた。


『くー、相棒!そんな手を使いやがったか!流石の俺様でも考えつかなかったぜ!見直したぞ相棒!』

『見直したぞって、逆に俺はドン引きされちまったんだがな。』

『まだまだだな、相棒。流石に恋心とまでは言ってないが友情ぐらいは芽生えたと思うぞ?想像してみろ、自分だけが酷い経験をしたと思ったら他にもそんな奴がいて、そいつに慰められ、自分も相手を慰める。まぁ似たもの同士って訳だ。相棒、精進しろよ!』

『はぁ、精進ね...まぁ可愛いけどさ』

『お、もしやその気があったのか?これは以外!』

『余計なお世話じゃ!それと相棒?』

『なんだ?』

『お前が主人格だとしても俺は気にしない。俺は俺、お前はお前だ。別に俺の意識がお前に乗っ取られるとかはないんだろ?』

『ああ、その心配はない。相棒の意識が消えるのは死んでしまったときだ。それまでは正真正銘相棒の身体だよ。』

『そうか、とにかく改めてよろしくな!あれ?そう言えば名前を聞いていなかったような気がするんだが...』

『ああ、ずっと言ってなかったっけか。覚えておけ!俺様の名前はショウ・キチ。キチとでも呼んでくれ!』

『分かった、キチだな。ってショウ?なんで俺の名前がついてるんだ?あ、そうか、俺の主人格だもんな。ついてても何も不思議はないか。』

『そういうこった!あ、そろそろ目の前のビューティフルなお嬢さんにも目を向けてやれよ?そろそろ限界のようだぜ?』


 あっ、すっかり忘れてたとノーシェに目を向けたら何故か手をにぎりしめて、いい笑顔でこっちを向いていた。目は笑ってないが。


「新人...?さっきからいちいち...無視するのは...よくないんじゃ...ないかな?呼びかけても...何も反応無いし...さっきみたいに...なるんじゃないかと...心配したんだよ?」

ーーあぁ、すまん。もうひ...いや、少し考え事しててな。

「そう、ならいいの。あ、それとね?」

ーーなんだ...?ノ、ノーシェさん、なんで手をそんなに握りしめてこっちに向かってくるんですか?

「だってね?さっきから...僕が何度も...何度も呼びかけてる...のに反応しないん...だもん。我慢の限界だよ...。だから...ね?」

ーーいや、ね?じゃ何もわから...

「取り敢えず...僕に一発殴...らせてね。もう現界時間も...ギリギリだから...ちょうどよかった。大丈夫...僕には力がないから。でも...衝撃は..特大だから♪」

ーーや、やめてく...

「ごちゃごちゃ言わずに...一回空で反省...しろ!」


 そう言うとノーシェは神速の如く俺の懐に入り綺麗に俺の身体にボディブローをかました。その鋭い勢いは攻撃とはならず、代わりに衝撃として俺の身体に轟いた。そのまま俺は空へ空へと飛んでいき、雲を突き抜け、宇宙にまで飛び出した。


ガツ!!


ーーいてっ!ってなんだ?これは...壁?


 そう、飛んで行った先には見えない壁のようなものが張られており、それ以上先に進むことはできないようだった。ってなんだ?いきなり目の前にウィンドウが...


〈まだここから先には行くことはできません。今後の世界改築(アップデート)をお待ちください。〉


・・・大変助かった、助かったけど。ここでゲームのお約束の登場は辞めてくれぇ!


 ゲームの理不尽、お約束はたとえユッカだとしても存在したのだった。って境界線はなかったんじゃなかったっけ、このゲーム...なんか謎がありそうだが。


ーー【鑑定】


〈【鑑定】が無効化されました。〉


 無効化って...名前もわからんのか。もっと鑑定のレベル上げれはいけるか?なら道中もできる限り鑑定するようにするか...。まぁ今鑑定できたとしてもしょうがないがな!


ーーー現実逃避中


 はぁ、まあ気にしててもしょうがないか...てか宇宙もまだ始まったばっかのユッカで来れるやつなんて居ないだろうしな...。流石に運営も予想外だったのだろう。でも無重力を実装してるあたり流石ユッカの運営さんだな...

 さて、ここからどうしようか。一応ゆっくりと落ちてるには落ちてるんだけどこのままじゃ地面に叩きつけられちゃうしな。


 だがまだレベル一で空を飛ぶスキルもない俺は確実に地面への落下ルートへと下がっていくしかない。


〈【鑑定】がレベルアップしました。〉


 お、鑑定のレベルが上がったか。順調で何より何より。


 先程から鑑定が無効化された壁のようなものにひたすら鑑定を試していたおかげで鑑定のスキルがレベルアップした。どうやらこのユッカでは鑑定できないものに鑑定した方がレベルが上がりやすいらしい。


 鑑定がレベルアップしたのはいいとして、とにかくなにかスキルがないか見てみるか...ステータスオープン


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【骸骨:頭欠損】(個体名:ネクト)

Lv.1     職業:未定

       所属:義遊魔王軍 功績30/100

障壁100/100

魔液:50/50

力:40 +3

守:10 +3

精:100

敏:20 +5

技:30

運:10


保有スキル

【魔力感知】【魔力操作Ⅱ】【魔液急流】

【魔力念話】【統率】

【移動速度上昇Lv.1】【鎌術Lv.3】【鑑定Lv.5】

【粘液耐性Lv.5】【消化耐性Lv.1】【奇襲Lv.1】

【頭変換Lv.1】【テイムLv.1】

固有スキル

【首刈りの才Lv.1】【骨吸収】【首切衝動】

《弱体化スキル》

【打撃脆弱】【光脆弱】【核軟化】

信仰スキル

【魔女神の祝福】

称号

【タラシボーン】

世界旅者(ワールド・トラベラー)

【スキルメイカー】

【進撃の攻略者】

【義遊魔王軍所属遊撃担当】


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 うーん、あんま変わってないな。新しく増えたのは...このふたつか?


【奇襲Lv.1】

 相手に気づかれずに攻撃した場合、武器の切れ味が増す。

《レベルが上がるにつれ敵から気づかれにくくなる》


【消化耐性Lv.1】

 あらゆる生き物の消化行動に耐性がつく。

《経験をつむことで耐久に補正がかかる》


 奇襲はまぁよくあるものだけど、消化耐性って...。血の通る系統のプレイヤーだったらあんな片腕と片足もがれたら一瞬で死んで塵となるから消化なんてされないが、骸骨であるがゆえだよな。それに小さいし...すぐに飲み込まれちまう...鍛えるしか...ないのか?いや、なんか自動で鍛えられそうだな。特にあのアスタのせいで...はぁまあ、なるがままだ。今考えてもしょうがない。

 さてこの中で何が使えるだろうか。やっぱり無難なとこだと魔力操作だろうか...一応Ⅱになったわけだしもしかしたら!


 そうとなったら!まずは、自分の魔液の流れを背中に集中。そこから魔力を翼状に形づくり二対の羽根とする。今思うに魔力で使う技というのはイメージ力があれば大体のことをなせると思っている。俺が以前作った【魔凱】も魔力によって身体能力が上がると確固なイメージがあったからだ。

 これをやってもどうせ何も起きない、無駄だと思ってしまう人達はその言葉通り何も起きないだろう。魔力というものは想像に答え現実には答えてくれない。そんな存在なのだろうと俺は思う。


ーー俺が形作るのは翼。その翼で空を翔け、自由な移動を可能にさせる。俺の翼となり足となるその名は【魔翔】!ここに顕現せよ!


 何となく厨二病っぽく言った方がイメージ高まると思った。後悔はない。ほらそのおかげで...


〈オリジナルスキル【魔翔】が発現致しました。〉

〈【魔翔】がボロボロのマントに統合。これよりボロボロのマントの進化に移ります。〉

〈進化完了〉

〈ボロボロのマントがマント・ゼロとなりました。〉


...え?マント進化しちゃった...とにかく【鑑定】


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【マント・ゼロ】

 装備者の努力により進化に至った衣類。

これより先の進化は対象者の行動しだいで変わり、ボロ雑巾となるか相棒となるかは...装備者によって決まるだろう。

敏+20  破壊不可

【オートクリーン】機能

【魔翔】機能

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 まだ進化するのか...いいな、これはやる気が出てくる。ふっふっふっ、って【魔翔】に機能ってついたけど何か変わるのか?


【魔翔】機能

 装備者の魔力により周囲に無重力空間を創り出し、縦横無尽に空を飛ぶことができる。

《一時間にMPを50。その後一時間おきに使用量が二倍されていく。

使用時間のリセットは一時間。》


 ほう、翼をイメージしなくても飛べるようになるのか。これは助かるな...骸骨に鳥の羽ついても不気味なだけだしな。あくまで俺が目指すのは恐れられる骸骨だ。決して気味悪がれるものじゃない。

 って、よく考えるとMPの使用量馬鹿高いな。一時間おきに二倍されるってことは二時間使用すると合計300かかるってことだろ?その次は500を払うっと。今じゃ一時間で限界か...早くLv上げないとな!でも一時間でリセットされるならまだ強いか?まぁ長期戦には向かないか...

 さて、となると落ちるまでのタイムリミットは約一時間。急がないとな...ひとまず下に向かって移動だ!


 そうして、俺は【魔翔】を使い地面へと飛んでいった。

 だが、俺は知らなかった。空で【魔翔】を作り出すほどの魔力を吹き出した俺は、釣りの時に使われる撒き餌のようなものであったことを。


 こうして、あらゆるとこから俺に向かって好機な目線が向けられてしまった。

 

ということでまき餌となった主人公...

そんなに簡単に地上に下ろすわけないじゃないか!


(2018/11/02)

 自分のステータスを全て見る際に鑑定を使用していたところを修正しました。


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