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私がホラー映画の主役だ!

スライムにやられてしまったネクトはどうなってしまったのだろうか...

もちろん骸骨の役目をまっとうして...


 むぐ?!息ができ、ない...あ、俺骨だから呼吸しなくてもいいのか。はっはっは、良かった良かった、じゃねえよ!しに戻った先が真っ暗って、どうしようにもできないじゃないか!それにしても...しに戻っちまったな。それも溶かされて。はぁ、まぁ過ぎたことはいいか。

 取り敢えず今の状況確認だ。周りは真っ暗何も見えない。触った感触は湿ってザラザラしている...土か?あ、こういう時こそ【鑑定】か。


ーー【鑑定】


 今は大して?非常事態では無いので何故魔力念話に乗せて【鑑定】をしてるのかについて応えよう。この方が鑑定の対象に深く入り込める気がするからだ!

 まぁ今は何も特に変わった気はしないんだが...


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【墓土】品質:1

 死体を埋めるために使用される土。普通の墓地では聖力を土に加えて死体のアンデッド化を防ぐがこの土には何も施されていない。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 ほう?墓土か...ということは俺墓に埋められてるのか。死んでちゃんと墓に埋められるとはなんとご丁寧な。さて、ここから出るにはどうするか...土の中で上か下かよく分からないしな。

 あ、魔力波ならどうにか分かるか?論より証拠ということで【魔力波】!!


ブワッ!


 ・・・全然見えない。あ、もしかして


ーー【魔力波】


ブワッ!


 お、おお!見えた、見えたぞ。やはり俺の考えは間違っていなかったか。


 ここでなんのことか分からなかった君に教えよう!最初にネクトが出した魔力波は土の持つ魔力に弾かれて外部の情報を手に入れられなかったのだ。それを魔力念話を使って土に浸透させることで、初めて見ることができた、というわけだ!

 それと魔力で見てるのになんで暗闇なの?と思った人もいるかもしれんが...それはあとのお楽しみということで!ではアデュー!


 俺また何か言ったかな?まあいいや。取り敢えず今の状態はわかったな。俺は仰向けで墓に埋められたらしく、ちょうど身体の前が地上に向かっている。ということはだ、ふん!!


ドゴッ!


 お、手が土の上に出たようだ、そのまま片手も!


ドゴッ!


 よし、そのまま両手で身体を、んぎぎぎ。

ふぅ、やっと身体が抜けた。今気づいたがこれゾンビ映画によくあるやつじゃないか。はぁ、ゲームの中で自分が墓から出てくるほうをやるとは...人生何が起きるか分からないな。


 あ、そういえば死に戻った時どこにリスポーンするのか聞いてなかったな。多分ランダムだとは思うが、というとここはさっきと全然違う場所か。取り敢えず探索するかー!


 このとき、俺はひとつ大事なことを見失っていた。死に戻りという初体験をした動揺のせいか仕方ないとは思うが、それでもこの俺の行動は大失敗であり大成功であった。とにかくここから立ち去れば何も起こらなかったのに。


 さて、ここには何があるんだ?まぁ墓地だし見渡す限り墓墓墓なんだが。だけど異様にボロボロな墓地だ。墓石は砕けてるのも多いし蔦もはってまるで捨てられた墓地みたいな。たぶん、十中八九ここは捨てられたのだろう。土にも聖力が加えられてなかったし。


 そのまま墓地を真っ直ぐ歩いていくと目の前に納屋っぽい建物が、というか納屋そのものだな。

て、明かりがついてる?ここは捨てられたんじゃないのか?まぁ自分の憶測なんだがな...


 見つかったら面倒だし逃げとこーかなって思ったら後ろに気配が...前のこともあるのでサッと振り返ってみると何もいない。気の所為かと思ってそのまま歩きだそうとしたら次は肩を叩かれた感触が...ビックリして鎌をまた後ろに振り切ってもそこには何もいない。その後は頭、手、背中と色んなところをつつかれた。だがその姿は見えない。次は頭を叩かれた。


 ・・・あー、ウザってぇ!!いい加減しろ!


ーー【魔凱】からの大鎌旋風!!くらえや!

『キャッ!?』


 怒りのあまり魔凱を使ってしまったが、そのおかげでそいつをあぶりだせたようだ。くくく、ここまでコケにされたんだ。覚悟しておけよ?


 件のそいつ、まぁ墓地で見えない相手だし幽霊と呼ぼう。その幽霊は今の旋風でどっかに吹き飛んだようでどこも叩かれたりつつかれるようなことはなくなった。これで安心だと思ってもこの惨状じゃな...


 さっきの旋風の影響で周りの土は吹き飛び、蔦や墓石の欠片や埋まってた骨など色んなものがそこら辺にぐっちゃあと飛び散ってしまった。


ポスっ


・・・目の前に頭蓋骨が落ちてきた。その空虚な目は気の所為か俺を睨んでいるようでその目の炎を揺らめかせていた。え?炎?


カタカタカタカタッ


うお、なんだ、何が起こってるんだ?!


 目の前の頭蓋骨がカタカタと動き出すと周りに落ちていた色んな形の頭蓋骨や骨も一緒にカタカタと動き出した。そのまま俺の元に浮いて集まってきて...って?!こっち来んなーー!


 だが抵抗虚しく、骨達は俺の事を簡単に捕縛した。俺の骨と骨の間に骨を絡ませられて身体が動かせない。【骨吸収】も試してみたんだが自分の持ち物にしか効かないのかうんともすんとも言わなかった。これは詰んだかと思って諦めたのだが、目の前にほかの骨達が集まりだした。ん?なんか光って...


ドッカーーーン!!


 骨達が光ったと思ったら突然の爆発。なんだ自爆か?と思って期待していたんだがそのはずもなく煙の中から数えられないほどの骸骨がでてきた。その姿は俺とは違く頭がついているが。


「我らは墓守様の忠実なる下僕!」

「墓を荒らすものには鉄槌を!」

「我らの名は!」

「「「テンペスト・ボーンズ!!」」」


ドッカーーン!!!!


・・・うるさいし、その登場の仕方は『歴史博展』の人達に怒られるぞ。いやまぁ、ゲームの中だから別にいいと思うけどな?と、背中に翼の生えたちっこい骸骨がでてきた。お前も人のこと言えないだろ、と言われるとぐうの音も出ないが...


「この墓を荒らす不届き者め!何故貴様は死者にもかかわらずこの墓を荒らした!貴様の生まれた場所でもあるんだぞ!」

「「「あるんだぞ!」」」


 いや、好きで吹き飛ばしたわけじゃないんだが...はぁ


ーーすまん、これでもわざとじゃないんだ。仕方なくやってしまったことなんだ。

「仕方なくって何だ!」

「「「何だ!」」」

ーー先程から姿の見えない奴にイタズラされて追い払うためにやった。

「・・・そうか」

「「「・・・」」」


 何だ皆急に黙っちゃったぞ?後ろの奴らは全員俯いてるし...何か地雷でも踏んじまったかな?


 そう内心で焦っていると俺の身体を拘束していた骨が外れ何故か自由の身に。一応警戒するか...


「我らが主、いや墓守さまがご迷惑をかけてすいません!!」

「「「すいません!!」」」


 何故か全員揃って土下座で謝られた。さっき俺を拘束してた骨は空中で『m(_ _)m』の顔文字を作っていたが...だがその光景は壮大だった。何せ100以上もいる骸骨が土下座しているのだ。空中に浮いた骨もアクセントとなり、まるでサーカスのよう...


ーーー廃棄された墓地


「...カムイ?」

「ええ、久しぶりですね。元気にしてましたかノーシェ」

こくり

「それは何よりです。」

「...今日は...何の用?」

「ええ、今日は姫様からの伝言を伝えにまいりました」

「?!それで...姫様は...なんて?」

「7日後に魔王城に一度全員集まれとのことです。」

「...なぜ?」

「我らが魔王軍に新メンバーが入りましたからその歓迎会にと」

「...あの姫様が?」

「ええ、あの姫様がです。」

「そう...分かった...7日後ね」

「お待ちしております」

「...♪」


 それを聞いた義遊魔王軍所属墓守担当ノーシェの顔は嫉妬に満ち溢れていた。


ーーーある王国の玉座にて


「勇者サイトよ、この度は誠に良き計らいであった。褒めて遣わす。」

「はっ、光栄であります。」

「サイトよ何をやっているのですか?あなたらしくもない。」

「なっ?!お、お主今は..ゴホッゴホッ。勇者サイトよ貴殿もたいそう疲れたであろう。こちらでささやかながら食事を用意した。早速召し上がってくるがよい。」

「はっ!(カムイ殿、拙者今は王との謁見中でございましてな?!今はリハーサル中だったから良かったものを。来るなら来るで事前に連絡を頼む)」

 そのまま二人は王に用意された部屋に向かい、そこにあったふかふかなソファに面と面向かって腰掛けた。

「それで、何様でござるか?拙者も最近は忙しくなってきたのでござるが。」

「ご迷惑かけたことはすいません。ですがこれは姫様からの伝言なので急いで伝えなければならないと思いまして。」

「なに?!姫様からでござるか?それでなんと...?」

「新メンバーが入った...いや入れたの方が正しいですね。それで紹介するために皆を集めたいと申しておりました。」

「ほう、新メンバーとな?いや待て、入ったじゃなく、入れた?ということは姫様が直々にということでござるか?!」

「ええ、おっしゃる通りです。」

「それは一大事でござるな...あの姫様が...なんと。それで?集まるのは何処でいつでござるか?」

「7日後、魔王城に集まるようにとの事です。」

「分かったでござる...これは勇者なんてやってる場合じゃないでござるね。なにか起きる前にその新人に教育を施さなければ...」

「それでは私はもう一人の所へ行かなければいけないのでこれで失礼しますね」

「あい、分かった。」


 ここで気をつけて等労いの言葉を入れるのが普通であると思うが相手はあの悪魔と呼ばれた者。そのような言葉は侮辱と取られる。よって、両者何も言葉をかけることは無かった。


ーーー暗黒に染まる海の底にて


『なんじゃ小僧。わしに何か用か?』

『ええ、フェイル様。それと会う度に威圧をかけてこないでください。毎度やられるとこちらも大変なのです。』

『おお、すまんな。若い頃のくせがまだ治らなくての...だが小僧もこのくらいに慣れぬと神との戦いに手も足も出んぞ?』

『・・・私は神に敵対するつもりはありませんので勘弁してください。』

『はっはっはっ!それもそうだな!それで?今日は儂になんの用じゃ?またあの孫娘が何かやらかしたか?』

『ええ、ある意味では会ってるのですが。』

『ある意味では...?どういう事じゃ?』

『つい先程姫様がある方を我らの魔王軍に新しく入れ為さったのです。それも【旅人(プレイヤー)】を』

『なんと?!あの娘が...そうかそうか。あの娘も変わったのだな...おじいちゃんは嬉しいぞ...およよよ。それで、その者は小僧から見てどう見えた?』

『貴方は姫様のこととなると...はぁ。あの方は私の目からしてもいいお方だと思いますよ。将来姫様を変えてくれるでしょう。あのワンコのように...』

『そうか...なら安心じゃ。今日はそれだけを伝えるために来たのか?いい話ではあったがそれだけではあるまい。』

『ええ、姫様がその新人にメンバー全員を紹介したいらしく、7日後に魔王城に集まるようにとの事です。』

『そうか、あの娘のためならしょうがない。7日後だな?それで違う日だったら儂暴れちゃうからな?』

『それで合ってますよ...貴方が暴れだしたら世界が滅ぶのでやめてください。絶対ですよ?』

『分かっておるわい。では7日後にの。』

『ええ、また』


 カムイがそこから立ち去って再びそこは漆黒に包まれた。だがその中でフェイルもとい、神海龍フェイル・ドラゴノートの赤く光る目が爛々と獲物を定めるように光っていた。


『カムイは大丈夫と言っておったが、その新人とやら...儂のこの目で見定めてやる。もし取り入ろうとしていたやつだとしたらその時は...』


 そして、孫バカの爺にしか見えない神海龍は7日後に備えて眷属と一緒に準備を着々と進めて行った。


さぁ、今回も新キャラが増えました!!


何人いるの?と思った方もいらっしゃるでしょう!

だが!実は義遊魔王軍に所属するものが何人居るのか、作者の私にも分かりません!!


ちなみにこれからも増えます!(決定事項)

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