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おねショタ好きな俺は転生したら異世界生活を楽しみたい!  作者: 井伊 澄洲
おねショタ好きな俺が転生したらエロフに騙された!
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0618 新たなる領域迷宮

 見渡す限りの雪景色を見て俺たちは驚いた!

周囲を見渡したエレノアが俺に話しかけてくる。


「これは予想外でしたね?」

「うん、まさかこんな領域だとは思わなかったよ。

どうしようかね?」


相談の結果、そこに休憩小屋を作る事となった。

一応、雪の深さを調べてみたら、それほどでもなく、何とか地中に柱を立てて、建物を造れそうだったからだ。

俺たちは襲い来る魔物と戦いながらそこに安全地帯を確保し、休憩小屋を作り始めた。


「しかしこれは本当に高山の山小屋作りか極地探検をしているようだね」

「全くです!ホウジョウ様!」

「しかもこんな高レベルの魔物の御出迎えつきですからね!」

「ははは、こんな経験はそうはないだろうね」


まさにこれは高山に山小屋を作るか、極地で観測基地を作るのに似ていた。

そしてここで「シモン式無制限タロス魔法」が大いに役に立ったのだ!

さほど大した熱でなければ、シモン式タロスは半永久的に熱を出し続ける事が出来るし、周囲の雪を溶かす程度であればそれで十分だったからだ。

そこで34階層の入り口近辺に安全地帯を確保した俺たちはそこに同時にシモン式タロスによる融雪機構を作り上げ、その34階層への入り口と施設近辺の雪は全て溶かした。

そして休憩小屋の庭に高く赤い三角旗を掲げた。

この階層は雪だらけの世界なので全体的に真っ白で、33階層の砂漠以上に地形がわかりにくかったからだ。

さらに休憩小屋を建築している間にわかった事だが、ここではかなり激しい吹雪の日もあった。

かろうじて安全地帯と宿泊施設だけは作った後だったので俺たちは一安心しながらも驚いていた!


「こりゃ凄い!

まるで本当に南極か高山地帯にでも来たみたいだね!」


俺の言葉にエレノアもうなずいて答える。


「ええ、急いで安全地帯と宿泊施設だけは作って良かったです。

さもなければ、32階層まで一時撤退を余儀なくされたでしょう」

「これではこの階層では天気が崩れてきたら即座に避難しないと危険ですね」


シルビアがそう言うと、ゼルさんやグレゴールさん、アレクシアさんたちも感慨深げに話す。


「そうですなぁ、それは魔法協会うちの駐在所の運営規則に加えておかねばなりませんな」

「ええ、組合の方にもですね。

34階層の吹雪の日は、決して外に出るなと」

「私も領域迷宮にこんな場所があるとは驚きですわ」


そして全員で外の吹雪を不安そうに見つめる。

こんな場所で少々遠出すれば、例え飛んでいたとしても目標に迷うのは明らかだった。

しかもこんなに強い魔物がいる場所で迷う事は致命的だ。

そのためにも目印に赤い旗を立てたのは正解だろう。

こうして目立つ大きな旗を立てておけば、航空魔法を持つ者ならば、視界さえ確保出来ていれば帰る場所を見つける事が出来る。

さらに安全地帯の中は雪を溶かしてあるので、そこ自体が目印にもなった。

かてて加えて休憩小屋の屋根や壁は青や緑、赤など派手な色にして、目標物として目立つようにした。

吹雪は2日ほど続いた。

ようやく晴れた日に俺たちは急いで休憩小屋の残りの部分を建築した。


そして休憩小屋を完成した俺たちは次の階層への入り口を探す。

その途中でアイスドラゴンや、見た事もない氷雪系の魔物などが出てきて、危ない場合もあった!

それでも調査の結果、俺たちは35階層への入り口を見つける事が出来た。

ここでの調査が今まで一番時間がかかり、氷雪や天候のせいで休憩小屋の建築も含めて1ヶ月近くも時間がかかった。

35階層への入口はやはり雪でわかりにくい場所だったので、俺たちはそこにも安全地帯を作り、簡単な休憩小屋を作り、雪と氷を溶かして大きな赤い四角旗を立てた。

 

 ようやくの事で見つけた35階層は島と大海だった。

俺たちはそこに広い安全地帯と32階層の密林迷宮と同程度の規模の休憩小屋を作ると、そこを根拠地にして35階層の調査を始めた。

ここの35階層はマジェストン迷宮の29階層と同じく大海に島が点々とある場所だった。

そこで何班かに分けて調査を始める事にした。

エレノアを留守番として、第1班が俺、第2班がゼルさん、第3班をグレゴールさんが指揮をする事にした。

三つの班の班長全員がレベル400を超えているという万全の構成だ。

この面々が班長ならば、まずどんな魔物でも遅れを取る事はないはずだ。

それでも万が一の場合はエレノアのいる35階層根拠地まで魔物を誘導して、そこで倒す事にした。

俺たちを送りだす時にエレノアが注意をした。


「全員、くれぐれも気をつけてください。

何と言っても未知の迷宮なのですから」

「うん、注意深く調べてくるよ」


俺たちはそう言って35階層の調査を始めた。

俺がシルビア、ミルキィ、豪雷、疾風、ライラを連れて調査をしていると、ある島を見つけた。

その島は他の島と違って何やら異質な雰囲気を感じた。


「ちょっとあの島を調査してみよう」

「承知しました」


島に降下して調べてみると、やはり他の島と雰囲気が違う。

そしてその島の中央辺りで広い祭壇のような物を見つけた。

過去の経験から言って、これは固定の魔物が出てくる仕掛けのはずだ。


「アニーミ・デク・エスト!」


俺が10体ほどのタロスを出してその祭壇付近をうろつかせる。


「みんな、注意して!

必ず何か出てくるはずだから!」

「「「「 了解 」」」」


俺たちは注意深く祭壇近辺を見守っていた。

すると案の定、祭壇近辺の空間がゆがみ始めて、何やら魔物が出現し始めた!

そこで出てきた物は、何とダークネスドラゴンだった!


「ダークネスドラゴン!」

「マジェストンの最深部の魔物ではないですか!」

「こんな場所で出てくるとは・・・」

「どうしますか?御主人様?」


ダークネスドラゴンのレベルは500を超える!

一応俺も仲間と一緒に倒した事はあるものの、今のこのメンバー構成では勝てるかどうかは微妙な所だ!

俺は無理をせずに撤退を命じた!


「無理はしない!

35階層休憩所まで撤退しよう!

そこまで戻ればエレノアもいるし、もしこいつが追ってきても強固な結界があるから迎撃もしやすい。

それにこいつがどういう行動を取るかもわかるから今後の指針にもなる」

「承知しました!」


俺たちは直ちに撤退を開始した!

ここで追って来ないのであれば、倒す必要もない。

そうなれば、今後誰かが間違ってあいつを出現させてしまっても、とりあえずあの島から逃げれば大丈夫という事がわかる。

しかしダークネスドラゴンは島から出て俺たちを追って来た!

どうやらこれは戦わなければならないようだ!

俺はエレノアに魔法念話で通信する。


《エレノア!ダークネスドラゴンが現れた!

今、逃げているけど、追われている状態だ!

そこで迎撃するから用意をしておいて!》

《承知しました》


俺たちが35階層休憩所までダークネスドラゴンを誘導すると、そこにはエレノアが待ち構えていた。

これで安心だ!

俺たちも安全地帯の中へ入ると、そこからダークネスドラゴンを迎撃する!


「さあ、ここまで来れば安心だ!

みんな!攻撃を始めるぞ!」

「「「「「「 はい! 」」」」」」


俺たちはダークネスドラゴンを集中攻撃し始める!

一応エレノアも待機してくれているが、基本的には俺たちだけで倒すつもりだ。

俺とシルビア、豪雷は魔法で攻撃をして、ミルキィと疾風とライラは安全地帯から外に出て、それぞれが連携をしてダークネスドラゴンの死角から攻撃をする!

ミルキィがアレナックの短剣でダークネスドラゴンを切り裂き、疾風が槍で突き刺し、ライラが魔力のこもった拳で殴打する!

そこへ俺とシルビアと豪雷が魔法で攻撃だ!

流石にダークネスドラゴンは強く、手ごわい相手だったが、俺たちは何とかエレノア抜きでそれを倒した!


「ふう、一度は倒した事があるとはいえ、この人数では危なかったね」

「ええ、ここで迎撃して正解でした」


俺たちがダークネスドラゴンと戦っている間に、グレゴールさんの班が36階層への入り口を見つけたようだ。

戻って来たグレゴール班のアンジュとキャロルがはしゃいで俺に報告をする。


「やりました!御主人様!私たち36階層への入口を見つけましたよ!」

「ええ、まちがいありません!」

「はは、お疲れ様、こっちも疲れたけどね」


俺は力なくそう言った。


俺たちは用心深く36階層へと向かった。

どうやらそこは迷宮の最深部のようだった。

何故ならばマジェストンの最深部と構造がよく似ていたからだ。


「どうやらここがこの迷宮の最深部みたいだね」

「ええ、どうもそのようです」


俺の意見にエレノアも賛成する。


「どうしましょう?

このまま進んでみますか?」


グレゴールさんの提案にエレノアは少々考えてから慎重に答える。


「いえ、今回はこれで一旦引き上げましょう。

一通りの成果は挙げられましたし、一回地上へ戻って今回の調査の整理をしてから再度挑んだ方が良さそうです。

資材と食料も残り少なくなって来ましたからね。

最後にここの入口部分にも安全地帯と休憩所を造って引き上げましょう。

それに35階層でダークネスドラゴンが出現したという事は、ここの主はおそらくそれ以上の魔物のはずです。

それを踏まえてもう一度準備をして出直しましょう」

「承知しました」


こうして俺たちは調査を打ち切り、地上に戻る事にした。

35階層にあった36階層への階段の入口部分に安全地帯と休憩所を設け、引き上げる事にした。

それに何だかんだで俺たちも数週間に及ぶ調査と建築で流石に疲れていた。

しかもその間に俺たちはアマゾンのジャングルのような場所と、砂漠と極地のような極端な場所をいくつも体験していたのだ!

これほど違う環境を短い期間に経験すれば疲れるのは当然だ!

ここの迷宮の主が何だかは気になるが、確かに無理をせず、ここは一旦引き上げた方が賢明だろう。

今回の調査と休憩所の設置は十分に目的を果たした。


 地上に戻ってみると、驚いた事にまだ1週間程度しか経っていなかったが、俺たちの実感では数ヶ月だ。

実際、砂時計やジャベックで時間の流れを調べてみたところ、31階層は地上の5倍、32階層は25倍、33階層は125倍、34階層は625倍、35階層は地上の3125倍と、マジェストンの迷宮以上に地上との時間差が激しかった。

地上に戻った俺たちはみんなに言った。


「みんなお疲れ様!

まあ、これで数ヶ月様子を見て、それからもう一度潜ってみよう。

これ以上は資材もなくなったし、今は買えないからね」


実は金剛杉の木材や食料は自前で調達できたのだが、アレナック材や人工魔石は前回のマジェストン迷宮の時に俺たちが買い占めて以来、それほどの時間が経っていなかったので、まだロナバールやノーザンシティでも在庫が整っていなかったからだ。

そこであちこちから、「新領地なので色々と資材が必要なのはわかるが、これ以上の買い付けはしばらく控えて欲しい」と言われたほどだったのだ。

もっとも今回の領域迷宮の遠征で色々と魔物のドロップアイテムは手に入れたし、中には珍しく貴重な物もあったので、それを魔法協会や組合に持って行くと、喜んで高値で買ってもらえた。

一応今回で将来の駐在所やいくつかの休憩小屋は作ったし、そこに管理と修繕のために数人のジャベックは置いて来たので、しばらくは様子を見る事となった。

次に行く時はいよいよ最下層にいる魔物との対決の時だ!


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