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おねショタ好きな俺は転生したら異世界生活を楽しみたい!  作者: 井伊 澄洲
おねショタ好きな俺が転生したらエロフに騙された!
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0617 再び大アンジュの迷宮へ

 大アンジュへの道を作る傍ら、俺は資材を山のように集めていた。

それはアレナックの建材、ミスリル銀、金剛杉の木材、人工魔石、人工魔結晶など、様々な物だ。

そして水と食料もだ。

その時点で俺の部下たちの間では色々と噂になっていたようだ。


「おい、ホウジョウ様が資材を集めているようだな?」

「ああ、しかも街が一つ出来そうなほど集めているみたいだぞ?」

「大アンジュのどこかにもう一つ街でも作るのかな?」

「それともいよいよ小アンジュの方に手をつけるのかな?」


そしてそれがある程度溜まると、俺は部下全員を集めてある指示を出した。


「さて、諸君、私はこれから大アンジュの迷宮へ行って来ようと思う。

諸君の中で同行したい者は連れて行くが、その者は相当の覚悟をして欲しい。

何故ならば、山のように資材を持っていくし、どれほどの期間、迷宮の中に潜っているか私自身にも見当がつかないからだ。

とにかく今回の迷宮探索は厳しく長いと考えて欲しい」


その俺の言葉にまずアレクサンダーが反応する。


「それほどの資材を持って行き、しかも迷宮なのに期間が不明?

もしやホウジョウ様・・・?」


アレクサンダーの言葉に俺はうなずいて答える。


「ああ、実は今まで内密にしていたが、大アンジュの迷宮には領域迷宮がある事が判明している。

最下層まで何階層あるかはまだ不明だが、前回の調査の時にエレノアと私は31階層まで行って、そこが領域迷宮である事を確認している。

その31階層はマジェストンの26階層と同じで草原地帯だ。

そこばくの木々があり、川も流れている。

今回はそこに将来的に駐在所を目指した恒久的な休憩小屋を作り、そこを拠点として、さらに深い階層を目指そうと思っている。

だがその下にいくつの領域迷宮があるかわからない。

だからどれ位の期間を迷宮に費やすかわからないんだ」


俺がそう言うと、そこにいた誰もが興奮して話し出した!


「領域迷宮!」

「しかも未知のだ!」

「誰も手付かずの領域迷宮か!」

「これは凄いです!」

「是非とも行ってみたいですね」


どうやら誰もが行く気満々のようだ。

結局うちからは俺、エレノア、シルビア、ミルキィ、アンジュ、ライラ、豪雷、疾風、アラベル、アラン、アレック、フリッツ、ライマー、ニコラスが参加を希望し、それにアルジェント、アメシス以下数十体のジャベックが同行する事となった。

そして魔法協会からはロナバール本部長であるゼルさんと審判の騎士ジャッジメント・ナイトであるバランタインさんとエトワールさんが、組合からは組合長であるグレゴールさんが自らとアレクシアさんが参加する事となった。

全員で周到な準備をして、領域迷宮を目指す事となった!

これはまさに極地探検隊のようだ!

さらに話を聞いたキャロルとシャペロ、それにシンドラー先生までが参加を希望した。

俺は驚いてキャロルに聞いた。


「おいおい!キャロルとシャペロは学校はどうするんだよ!」

「担任のガイエル先生から許可は取りました。

但し後で迷宮のレポート提出を義務づけられました。

それで特別にその間の授業の代わりとして認めてもらえるそうです。

影主えいじゅたちも行きたそうでしたが、今回は遠慮するそうです」

「そうか」


俺がうなずくとシンドラー先生が話してくる。


「私も是非同行させていただきますよ。

ホウジョウ先生!

未知の領域迷宮に挑むなんて体験は滅多にできませんからね」

「ははは、こちらこそお願いします」


シンドラー先生もいつになく興奮しているようだ。


 大興奮した面々と共に、俺はまずは新たな昇降機の設置をする事にした。

俺たちは大アンジュの迷宮に各資材を持っていくと、20階層から30階層までを貫く昇降機を一基作ったのだ。

これは単に20階層から30階層を直通で繋ぐだけでなく、30階層の部分で領域迷宮の門番たるキングベヒーモスの部屋の裏側へと行く事が出来るようにして造った。

つまりこの昇降機を使えば、大アンジュの迷宮の地上部から領域迷宮の入り口まで子供でも無傷で行けてしまうのだ!

しかしこの20階層から30階層までの昇降機は基本的に資材搬入のための昇降機で、使用できるのはホウジョウ子爵家の関係者と、将来領域迷宮に出来る駐在所の所員だけに限定する事になっている。

そのため、20階層の昇降機の終点から30階層行きの昇降機の入口までは安全地帯を通し、その昇降機の入り口にはオリオンとバルキリーを一体ずつ見張りにつけ、許可のあるもの以外は勝手に使えないようにした。


 そしてその昇降機が完成すると、俺たちはぞくぞくと資材や食料を31階層へ運び始めた。

まずはマジェストン迷宮の時と同じように、31階層に将来の魔法協会と組合の駐在所となる予定の物を作る。

エベレスト登山や極地探検で言えば、ベースキャンプや越冬隊の基地を作るような感じだ。

そのためにも魔法協会本部長のゼルさんや組合長のグレゴールさんまで参加したのだ。

二人の意見を聞いて駐在所を建築するつもりだからだ。

但しその規模はマジェストン迷宮26階層駐在所の3倍以上だ。

何故ならばそこは今後大アンジュの領域迷宮への結節点となるし、重要な場所となるからだ。

そしてその拠点は贅沢な造りだった。

駐在員のトムソンさんのセリフではないが、それこそ今までの休憩小屋を山小屋とするならば、高級ホテルのような造りで、2階建てとなったその駐在所は宿泊施設だけでなく、大食堂、厨房、小食堂、トイレ、男女各大浴場、医療室、研究室、訓練場、売店、各種倉庫など、それこそ地上並みの施設を造り、その造り自体も広く豪華だった。

何しろ宿泊施設一つをとっても、例えば駐在員のための部屋は、一人個室で各部屋にトイレと風呂までついているのだ。

駐在所長の部屋などは二間続きの豪華なスイートルームのようだ。

さらに役得として、ホウジョウ子爵領専用の部屋も建物を別棟にしていくつか作った。

そこは我々ホウジョウ子爵家と青き薔薇ブルア・ローゾの専用の場所で、宿泊部屋はもちろんの事、食堂や大浴場なども駐在所の物とは別個に作っていた。

もちろん他の宿泊施設も様々で、格安の大部屋二段ベッドから4人部屋、風呂トイレ付きの豪華な個室と、いくつかの種類があったので、ここまで来た人間は予算により好きな部屋に泊まる事が可能だ。

トムソンさんが知ったらかなり羨ましがるのは間違いないだろうし、ここまで来た迷宮探検者が見たらさぞかし驚くだろう。

事実、ゼルさんとグレゴールさんは驚いていた。


「いやはや!全くこれは贅沢な作りですなあ!」

「ええ、これでは駐在所ではなく、まるで保養地の別荘のようですな」


感心する二人に俺が笑って答える。


「ははは、まあ、将来ここで駐在して働く人たちに少しでも気に入ってもらおうと思いましてね。

何しろただでさえ、開拓中の辺境の地にある物騒な場所ですからね」

「ははは、これでは私がここに駐在員として働きたいくらいですよ」

「その気持ちは私もわかりますよ、コールドウェル本部長」


そしてその建物の周囲もアレナックや金剛杉の建築材により、堅固な構造となり、悪魔も含む、高レベルな魔物の襲来にも十分に耐える事が出来た。

これはもう駐在所ではなく、それこそ魔法協会の分所か、小さな支部の水準になるほどだ。

それも要塞並に恐ろしく堅固な物だ。

完成した将来の駐在所を見て、改めてゼルさんとグレゴールさんは感心する事しきりだ。


「これは凄い!まさに要塞ですな!」

「確かにそうですな。

とても迷宮の中に建てた物とは思えません」

「ははは、これならば近い将来ここの駐在所へ派遣される駐在員たちもそれほど文句は無いでしょうよ」

「そうでしょうな。

下手なうちの田舎の支部よりもはるかに良い設備ですよ」

「全くですな!しかも食事も良いし、風呂も広い!

まったく高級ホテルのようですよ!ははは・・・」


バランタインさんやエトワールさんも驚いたようだ。


「ほう?こりゃまた大した場所が出来たもんだぜ!

特にレベル上げにはずいぶん良さそうだ!

俺も今度マックスでも連れて、ここに特訓に来るかな?」

「そうね、食事もお風呂も問題ないし、ここなら地上にいるのとそれほど変わらないみたい」


誰もがこの駐在所の作りに感心したようだ。

またこの時点で砂時計や機械式の置時計なども持ち込み、地上と迷宮各所、及び領域迷宮の時間差を計測した結果、地上から30階層までは同一時間だったが、領域迷宮である31階層は5倍の速さで時間が経っている事が判明した。

これはマジェストン迷宮の3倍よりもさらに早い時間経過だ!

新たな発見に俺たちは驚いた。


 現地時間で10日ほど、地上時間で2日ほどをかけて31階層の駐在所が出来上がると、地上においてあった全ての資材や食料を広く取った駐在所の安全広場に運び込んで、いよいよ次は32階層の入り口探しだ。

俺に頼まれて今回の迷宮探検隊長となったエレノアが全員に注意を促す。


「よろしいですか?皆さん!

ここから先は決して個人行動はしないように!

今回ここに来ている人たちは全員領域迷宮に来た事がある人たちですから承知しているでしょうが、ここから先は悪魔も含めてどんな魔物が出てくるかわかりません!

決して浅はかな行動はしないように慎んでください!」

「「「「「「 はい! 」」」」」」


 手分けして探した結果、それは二日後には見つかり、俺たちは32階層へ突入する。

32階層はマジェストンの27階層と同じく、密林地帯だった。

俺たちは二週間ほどかけて、再びそこの出口に大型の休憩所を作ると、今度は33階層への入り口探しを始める。

そして33階層への入り口が見つかり、階段を降りて行くと、やはり予想通りそこは砂漠地帯だった。

それを見たエレノアが俺に提案する。


「予想通り、これではここには休憩所は作れそうにありませんね。

水場もありませんし、32階層の入口部分に簡易休憩所を作ってそこから調査をしましょう」

「そうだね」


エレノアの提案に従い、直ちに32階層の階段入り口部分近くに簡易休憩所を作り、そこから33階層を調査した。

調査の結果、34階層への入り口が見つかり、俺たちは34階層へと降りた。

しかしそこで見た物は意外な物だった。


「これは・・・」


俺たちの予想ではそこは島と大海のはずだった。

しかしそこは予想と違い、何と氷雪地帯だった!

34階層に達した俺たちが目の当たりにした景色は雪と氷の世界だったのだ!


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