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おねショタ好きな俺は転生したら異世界生活を楽しみたい!  作者: 井伊 澄洲
おねショタ好きな俺が転生したらエロフに騙された!
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0603 ギルバートたちと三馬鹿

 三馬鹿はどうやらこれから食事のようで、そこに座ると持っていた盆を置いて、ギルバートたちに話し始めた。


「これはこれは・・・

君たちは4級になったのじゃなかったのかい?」

「約束の期限まではまだあと2週間ほどはありますよ。

それよりあなたたちこそ、1ヶ月で5級になれると言っていたのに、なぜまだ6級なんですか?」


ギルバートがそう指摘すると、三馬鹿は慌て始める。


「そ、それは少々都合があってだな」

「へえ?一体どういう都合です?」

「ここ1ヶ月長い仕事があったから昇級できなかっただけだ」

「ああ、そのつもりなら今すぐにでも5級程度にはなれるさ」

「そうそう、我々は君たちのようにホラは吹かないさ」


おや?何だかわからないがこの二組は知り合いで、何らかの約束をしていたみたいだ。

状況がわからない俺はギルバートたちに聞いてみた。


「何?一体これはどういう事なんだい?」

「ええ、実は2ヶ月ほど前にこの人たちと御互いに、我々は2ヶ月以内に4級に、あちらは1ヶ月以内に5級になれると話したのですが、あちらの人たちは我々にそんな事が出来るはずはないと言い張るのですよ」


そのギルバートの説明に三馬鹿は得意げに話す。


「当然だろう?」

「そうだそうだ!」

「全く、夢見がちな初心者はこれだから困る」


その3人にギルバートが呆れたように答える。


「我々の事よりも自分たちはどうなんです?

あなた方が言った1ヶ月はとうの昔に過ぎていますよ?

なぜあなた方はまだ六級のままなのですか?」

「そうよ!あれほど自信満々に5級になれるって言ってたくせに!」

「何でまだ六級のままなのか、そっちこそ説明してもらおうじゃないの!」


ギルバートたちにその事を指摘されると、三馬鹿は目に見えて慌てふためく。


「それはちょっとした誤差だ」

「そうだ、そんな物は明日にでもなれる」

「その通り!」


双方がそう騒ぐので、俺は両方の組を鑑定してみた。

三馬鹿は全員レベル38・・・って、おいおい!こいつらは以前俺と会った時は確かレベル31か32だったはずだ!

3年間かけて、こいつらレベル7しか上がってないのかよ!

しかも一応、全員が正規の魔法士のくせに!

以前、あれだけ大きな事を言っていたから、もう少なくともレベル50位にはなっていたと思っていたよ!

一体この3年間、何をしていたんだ?

一方ギルバートたちは何と全員がレベル73と71だ!

おいおい!こっちはこっちで、たったの3年でどうやってここまでレベルを上げたんだ?

双子の二人は知らないが、ギルバートたち4人は俺と初めて会った時は確かレベル15前後だったはずだし、2回目に会った時だって、まだレベル20は行ってなかったはずだぞ!

その同じ3年間で今やレベル460を超えている俺が言うのもおかしいが、3年でこのレベルの上がり方は普通じゃないぞ!

こっちはこっちで一体何をしたんだ?

両方の組を鑑定して驚いた俺は思わずポロッと話してしまった。


「いや、確かにこっちの6人はすぐにでも4級になれるだろうけど、そっちの3人はまだ5級も危ういんじゃないかな?」

「そうですね」


魔道士ながら鑑定魔法も持っているミルキィも俺の言葉にうなずいて話す。

その俺の言葉に即座に三馬鹿が反応をする。


「何っ!」

「君たちは確か・・・」

「いつぞや会った組合員希望の二人組か!」

「何を言っているんだ!君たちは!」

「ああ、いまだに組合員にもなってない連中にそんな事を言われる覚えはないぞ!」


呆れた俺は三馬鹿に事実を突きつける。


「いや、私は君たちに組合員ではないと言った覚えは無いぞ?

それに我々が組合員であろうがなかろうが、君たちが5級も危ういというのは事実なんだが?

まさかその自覚がないのかい?

そもそも君たち3人は、こっちの6人の内の誰にも敵わないと思うが?」


その俺の言葉に三馬鹿は激高する。


「素人が何を言っているんだ!」

「全くだ!」

「これだから何も知らない素人は困る!」


その3人の言葉に俺よりもギルバートたちが怒り始める。


「素人?どうやら人を見る目がないのは間違いなくあなた方のようですね?

こちらの方はあなたがたはもちろんの事、我々ですら六人総がかりでも傷一つつける事すら出来ないでしょう。

やはりあなた方には人を見る目もないし、物事を判断する事も出来ないようですね」

「どうやらそのようだな」

「まあ、今までの会話で十分わかっていたがな」

「そうそう、馬鹿な自慢をするだけで、実力が伴っていないのにね」

「ホント、ホント」

「この人たちの実力すらわからないとはな」


そのギルバートたちの言葉に三馬鹿は猛り狂う。


「なんだと!」

「我々を何だと思っているんだ!」

「ふざけるな!」


猛り狂う三馬鹿に俺が提案する。


「まあまあ、それほど言うのでしたら実際に勝負をしてみたらいかがです?

そうすればハッキリしますからね。

幸いここは組合の中で闘技場もありますから、そこで御互いに勝負をしてみれば良いじゃありませんか?

何だったら私が審判もしますよ。

乗りかかった舟ですしね」


その俺の提案にギルバートたちはうなずく。


「ええ、我々は構いませんよ」

「こんな連中大した事ないしな」

「いくらでも相手をしてあげるよ」


しかし三馬鹿たちは同意しなかった。


「馬鹿馬鹿しい!

そんな物は時間の無駄だ!」

「そもそも審判役が組合員でもないド素人では話にもならん!」

「ああ、全くだ!」


その三馬鹿に俺は一応説明をする。


「いや、素人でも審判くらいは出来ますよ?

特にこんなわかり易い勝負の審判はね。

そもそも審判が必要ないほどの結果になるでしょう」


この三馬鹿と六人組はその実力に大きな開きがある。

普通に勝負する限り、どうやっても三馬鹿に勝ち目はないだろう。

しかし三馬鹿たちにはその事がわからないようだ。


「そんな寝言は正規の組合員になってから言いたまえ!」

「ああ、君たちが組合員の4級以上にでもなったら、その話は聞いてやろう」

「全くだ!」


その三馬鹿の言葉に俺は確認をする。


「4級以上?その話にうそはありませんね?」


俺がそう言うと三馬鹿はせせら笑うように答える。


「ああ、何年後になるか知らんがその時に話は聞いてやろう!」

「もっともその頃は我々は1級以上になっているだろうがな!」

「ははは・・・・」

「では私が4級以上の組合員であれば、あなた方は私を審判として認めて、この人たちと試合をするというのですね?」

「ああ、そうだよ。

何だったら君たちと試合をして少々揉んでやっても良いぞ?

戦いで組合員の厳しい現実って奴を教えてやろう」

「ああ、そうだな、君たちのような者が我々に鍛えてもらえるなんて光栄に思えよ?」

「それにはまず組合員になって来い!話はそれからだ」

「そら、あそこに新規登録窓口がある。

あそこに行って来い!」


そう言って3人は笑いながら組合の新規登録窓口を指差す。

その三馬鹿の行動にギルバートたちは呆れて声をかける。


「あんたがたね!一体この人たちを・・・」


しかし、俺は激高するギルバートを軽く手で制して、三馬鹿の言葉にうなずいて静かに答える。


「なるほど、ではあなた方はちょうど今から食事のようですし、少々ここで待っていただけますか?

何年後といわず、数分後にここで決着をつけたいので」

「は?何を言っているんだ?」

「あなたがたが食事を終えるまでには我々はここに戻ってきて、今の話の続きをするという事ですよ」

「馬鹿馬鹿しい!何だか知らないが、まあ確かに今から食事をするんだ。

それ位の間は待ってやるさ」

「そうだな、だが、食事が終わったら我々はすぐに出かけるからな」

「ああ、その通りだ」

「わかりました。

ギルバート君たちもそれで良いね?」

「はい、もちろん我々は構いません」

「ではすぐに戻ってくるからここで待っていてくれ」

「はい、承知しました」


俺とミルキィは即座にその場を去ると、組合に用意してもらってある、囮捜査用の部屋へと急いだ。


外伝の方はしばらくトムの話が続きます。


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