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【 シノブ・ホウジョウ伝 其ノ捌 】
このようにしてシノブ・ホウジョウは史上初の天賢者として高等魔法学校を卒業した。
彼は後にこの魔法学校時代を自分の人生でも最も楽しかった日々だったと述懐している。
高等魔法学校を卒業した彼は、自分のお気に入りの女性たちに囲まれて、のんびりと商売や農業をして暮らすつもりだったのだが、実際に彼がそのような暮らしを出来るようになったのは百年以上も後の事で、それまでの彼は忙しい日々を過ごす事となった。
またこの時点で後に彼の中核集団となる側近の人材はほぼ揃っていて、まだ出会っていない彼の配下となる重要な人物は、侍大将でホウジョウ軍団の総司令となるリュウゾウ・ハセガワ、医療部門の長となるベサリウス、そして女六人衆の最後の一人以外は、ほとんどの人物と出会うか、すでに部下となっていた。
そしてここから大アンジュという本拠地を得たシノブ・ホウジョウの、波乱の人生が始まるのだった。




